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大企業を辞めた私が、大企業社員と一緒にスキルを言語化する勉強会を開く理由

こんにちは!新卒から13年間勤めた大企業を飛び出し、PC1台で世界を飛び回るノマドマーケターになったあつみです。

今日から12/25まで、勉強会参加メンバー中心に「大企業スキル勉強会 Advent Calendar 2024」として、大企業経験や社内外越境にまつわるブログリレーを行います🙌🎄

1日目は、退職してから大企業スキル勉強会を立ち上げるまで、経緯や変化などを振り返ってみたいと思います。

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アドベントカレンダーに23名の方が参加!しかも半数以上が現役大企業社員。どんなアウトプットが出てくるのか楽しみです🎁

辞めるなんて1ミリも想像してなかった

1ヶ月スペイン巡礼”カミーノ”に行き400km歩くとも思ってなかった

はじめに私がなぜ新卒から13年間働いた大企業を辞めたのかというお話を。
一生懸命頑張って頑張って、頑張り続けてきた13年だった。努力して成長を感じたり、楽しい仕事ややりがいのある仕事をさせてもらって充実もしていたし、会社は好き。

だから、いきなり「海外を旅したいから辞めます」と退職の挨拶をした時はびっくりされました。「安定を手放すのはもったいない」とも言われたけど、その気持ちもわかった上での決断。めちゃくちゃ悩んだからね。

私だって、数年前まで会社を辞めるなんて思ってなかったので、まさか辞めるとは!と自分が一番驚いています。

とはいえ、漠然と「このままでいいのかな?」「ずっと定年まで一社で勤め上げるのかな」とかは考えていました。別にやりたいことって特別ないし、転職する動機も特にない。


ほんとは何がしたいんだっけ。


目の前の業務に追われ、忙しく働く一方で、自分の持てるエネルギーを120%出しきれていない不完全燃焼感もあった。

そこから今後のキャリアやライフプランをぼんやりと考えはじめたのですが、良くも悪くも、周りの期待に応えることを一生懸命やってきたので、自分の感情にフタをするのが上手になりすぎていて、自分のことなのに本音が全然出てこない!

2年くらいかけて少しずつ少しずつ自分の想いを引き出して、解像度を高めていきました。

そして、最終的に退職することを決断したのは、

「好きな時に好きなところで好きなことをしたい!」
「もっと広い世界を見てみたい!」

という自分の想いを大事にしようと思うようになったからです。

▼なぜ辞めたのか?を詳しく

外の世界で気づいた価値

#CLS高知 2023戻り鰹編でLT登壇

そうしてノマドワーカーになったのですが、社外に出たことで会社員時代には「当たり前」だと思っていたスキルや経験が「当たり前じゃない」ことに気づきました。

価値を認識するには、外の新しい視点に触れることが有効でした。自分が何気なくやったことに対して感謝されたり、クライアント様からフィードバックをいただくことではじめて知ることができるんです。

例えば私の場合、

・マーケティング戦略立案〜実行のノウハウ
・俯瞰した視点で業務を構造化し、全社最適を考える思考
・リーディングカンパニーの社員として社会貢献や公益性を考える視座
・部署間の調整やプロジェクト推進を円滑に進めるスキル
・人に嫌われにくいコミュニケーション力
・業務プロセスの標準化など、仕組みづくり
・資料作成やプレゼンなど基礎的なビジネススキル

ありがたいことに、いま、これらの経験やスキルを評価していただきお仕事をいただいています。これは会社で培ったスキルに、自分の資質を掛け合わせたものだと思います。

事務系職場だといわゆる「調整力」と言われますが、こういうのみなさんも普段の仕事で当たり前だと思ってやっていませんか?

同じ部門だとだいたいみんな同じスキルセットのことが多く、みんなできて当たり前のことだからその価値を感じにくいですよね。

これは会社を辞めずとも、社内外問わず自分がいる環境と違う場に出てみると気づくことができます。

「あれ?これって周りよりもできることなんだ」とか、逆に「ここは弱いところなんだ」と新たな視点を得られると、自分の経験やスキルへ自信が持てるようにもなります。

自分のスキルに自信を持ちたくて勉強会を立ち上げ

オンオフハイブリッドで開催した勉強会

『大企業で働いてるのに、自信がないなんて嘘でしょう。ご謙遜を。』
『大企業で働いてるのはすごいね!』

周囲から評価されたとしても、仕事を一生懸命やって会社に貢献していると思いながらも、なぜか自信を持てない。

これ、私の思考のクセかと思っていたんだけど、何人かに話してみると結構共感されること多くて。どうやら、大企業で働いている人の中には「自分のスキルに自信が持てない」という人たちが一定数いるみたい。

向上心から、もっともっと頑張らないとと仕事に励んでいたのでスキルが磨かれる良い面もあるのだけど、その高みって一体どこまでいったらゴールなの?終わりなくない?

上には上がいて自分はまだまだだ、と自分の力を発揮できてないと感じていると、頑張っても頑張ってもなんか違うと、当時の私はどんどん苦しくなっていきました。


私のスキルって何?
ちゃんと外で通用するの?


解消する一つの方法は自分がいる環境の外から客観的な視点を持つことでした。

ノマドになってから外の世界を知り、自分のスキルに価値があると自分で認められるようになってから、ポジティブに仕事に取り組みやすくなりました。ですが、まだまだ言語化が足りていません。

また、会社員時代に自分のスキルを認識してうまく活用できていたら、あんなに苦しくならなくてもよかったんじゃないか・・・。もっと早く自分と向き合えばよかった。その状態で仕事したかったという気持ちにもなりました。

それなら、同じ課題感を持つ人と一緒にスキルを言語化する勉強会をやってみよう。私が外に出て知った気づきが誰かの役に立つならシェアしたい!

そうして大企業スキル勉強会を立ち上げました。

▼勉強会を立ち上げたきっかけを詳しく

大企業スキル勉強会のあゆみ

勉強会後の懇親会は盛り上がる!

昨年10月に立ち上げた大企業スキル勉強会」は、これまで12回開催、延べ151名が参加。1年運営する中で、自分に自信を持つためのSTEPがわかってきました!

  1. 自分の経験やスキルを言語化して自分で認知する

  2. 本当はどうなりたいか。自分のありたい姿、やりたいことに気づく

  3. 理想に対してスキルをどう活かすか考え、行動する

その3ステップを繰り返して理想に近づけていく。同じ環境のままできることもあれば、環境を変えた方がいいケースもある。その答えは人それぞれ、自分自身しかわからない。

でも、一つ言えるのは、まずは自分に自信を持つこと。そこがスタートラインだと思っている。だから、勉強会の目的は「自信を持てるようになること」としています。

スタートラインに立って、ゴールが見えたら後は走るだけ。

会社員あるあるな気がしますが、ゴールがあれば動ける人が多いはず。私を含めて、勉強会メンバーがここから1年どんな変化を起こすのか、行動量を上げて検証したいと思っています。

勉強会の変遷

当初3回やり切ることを目標にスタートして、分科会など色々トライ。毎回2-3名新しいメンバーを巻き込みながら今に至ります。そんな1年の試行錯誤を振り返ってみます。

▪️2023年10月 第1回勉強会開催(オフライン)
初開催!やると決めて5日で内容決めて参加者を募集。1ヶ月以内に開催するというスケジュールでしたが、善は急げというのと自分のやりたい気持ちが良いスピード感につながりました。

勉強会の目的や想いを話し、最後に少しだけ参加者同士でディスカッションをしたのですが、もっと深掘りする分科会必要だ!となって2時間まるッとグループワークの分科会を設計。

▪️分科会(オンライン)実施
自己紹介に時間を使ったり、テーマに沿った課題図書を活用したり、参加者にアンケートとって改善点や要望を次回開催に織り込み、試行錯誤しながら毎月1-2回開催し続けました。

オンライン開催だったのは、東京以外から参加する方がいたのと、集まりやすかったから。夜21時から時には2時間半の長丁場、真剣に自分と相手と向き合ういい場になっていったんですよね。参加者の熱量が異様。だけども穏やかで優しい空間。

▪️実践!SNS発信講座 実施
大企業の人がそもそも発信に慣れてないというのもわかってきたので、発信講座を全3回実施。SNS禁止とかあまり好ましくないというケースもあるし、大きな組織であるが故に、社内完結することも多くアウトプットする必要がなかったりする。でも発信力は大切。社内に対しても、自分の感情をメモするときにも使うものだから。

▪️2024年4-7月 大企業スキル勉強会 1期スタート
単発の参加でも十分気付きはあるのですが、やはり3回通して参加した方が自分の理解度が高まる。1期として4月からまたスタート。これまでのフィードバックを織り込んで完全オリジナルで全3回の勉強会を開発し、オフライン開催もしました。終了後の懇親会までセットにできたのがすごくよかった。

▪️2024年7-9月 はたらくWellbeing Lab. ×キャリアクロッシングセミナー 開催
継続するうちにご縁をいただき、パーソルさまが運営されているコミュニティでのワークショップのご依頼を受け全3回開催。大企業の人に限らずはたらくすべての人を対象としたのですが、会社員だけでなく、フリーランスの方にも気づきを持ち帰っていただくとても良い場をつくることができました!

▪️1周年記念のゲストコラボ企画
直近は、ゲストをお呼びしたトークセッションと参加者からこの勉強会に参加してどんな変化があったのかライトニングトークとして発表してもらいました。実は、アウトプットって人のためになる前に自分のためになるんです。毎回誰かが発表する時間はこれからも設けていこうと思っています。

参加者をどうやって巻き込んだか

↑#CMC_Meetup 大阪での登壇資料

毎回平均して10名が参加し、一番多い時は25名の時がありました。参加後に招待するFacebookのグループには50名が参加しています。

参加者への声かけはかなりアナログです。SNSで「勉強会を開催したい」と投稿し、リアクションがあった人にDMで個別にお誘い。初回参加者は10名!3人集まれば上出来と思っていたので、まずは大成功でした。

その後、noteでの告知や開催レポート投稿、#CMC_Meetup で登壇する機会を活用して徐々に大企業スキル勉強会を知ってもらい、コミュニティイベントなどで共感する人と出会うたびに直接お誘い。

そうすると、次第に参加コミュニティ内で「大企業といえばあつみん」と覚えていただけるようになり、その人から「大企業の人向けに勉強会やってるあつみんだよ」と大企業の人を紹介していただくという、ものすごくありがたいことが起き始めました。

CLS高知で4人もつながったんです!これってすごいことじゃない?コミュニティパワーだわ🎵とても嬉しい反響です。

さらには、全く面識のない方も4名ほど、noteやSNS投稿を見て勇気を出して飛び込んできてくださった。それほど、刺さる人には深く刺さるテーマなんだと再認識しました。

来年はもっともっと多くの人に届けられるように頑張ります💪

参加者の変化

参加者の共感を多く集めるお悩みや不安はこちら。

・なんかモヤモヤする
・自分のスキルに自信がない
・社外で通用するのか不安

基本みんなモヤモヤしている。新卒から一社でずっと働く人は特に。でもそのモヤモヤを紐解いたり、言語化したりする機会が少ないのでモヤモヤしたまま、そんなもんだよね・・・と放置するか無視するかで今日も地球は回っていく。

ですが、自分のことを客観的に知ることで新しい視点を持ち、肯定されることで自信を持つことができると思っています。参加者みんなが勉強会終わる頃にはニコニコしているのがその証拠。

いくつかの例をあげると

▪️モヤモヤが言語化できてスッキリ
それぞれが感じる課題や悩みのシェアは共感するものが多く、自分が抱く気持ちに気づくヒントになっています。

▪️アドバイスを受けて新しい解決策や選択肢を知る
仕事で行き詰まりを感じていることを相談すると、客観的なアドバイスをもらったり、本人がどう思っているのか引き出してもらえたりします。そうすると前向きになれるんですよね。

▪️自分が働く環境を客観視
転職も視野にキャリア形成を考えていたが、現状のポジションが自分にとって最適だと認識。現職でスキルを磨くキャリアビジョンに。

▪️社外との接点を自ら生み出し自走しはじめる
社外コミュニティに参加したことない人でも、参加するうちに他社の人と繋がって新たなネットワークができていきます。とにかく参加するという行動によって、登壇機会や運営機会を得られるようになることも。

毎回アンケートを回答いただき開催レポートに抜粋させていただいているので、生の声が気になったらこちらのマガジンをお読みください!参加者のアウトプットもあります。

コミュニティの力を使って高め合う

このコミュニティとにかく心地がいいです。
否定をしないお約束で、ポジティブな空気になることに加え、みんな境遇が似ているので同じ悩みや不安に寄り添うことができます。だからすごく安心感がある。同じ目線で話ができる気持ちの良さもあります。

主宰を名乗っていますが、1対nの関係じゃなく、n対nのコミュニティとして、みんな一緒に高め合っていく気持ちで運営しています。お互いが強みを発揮しあってお互いを支え合うことができる世界が私の理想なんです。

それができるのがコミュニティの強みであり、私が好きな部分です。

ここまでお読みいただいた方の中には、いま大企業で一生懸命働いている人もいると思います。このような気持ちがある方も多いのではないでしょうか?

・頑張ってやっている分、ちゃんと評価もされてやりがいも感じている。でも、このままでいいのだろうか?

・人生100年時代、自分のキャリアを考えろと言われるけど社外で通用するのか自信がない…

そのモヤモヤ、本当に多くの人が共通して持っています。少なくとも勉強会に参加したメンバーは首がもげるほど頷きます。

そのモヤモヤを少し晴らすために、モヤモヤを言語化するのがいいのですが、スキルの言語化をするだけでは足りなくて、その活かし方を考えながら行動することが大切。それを一緒にやっていきましょう。

頑張らなくていい、という寄り添い方ではなく、やるときはやる!全力で!です。

内省や言語化は1人でもできるので、まずは自分でやってみるのも大事な一歩。その次に、誰かと話してフィードバックをもらってみてください。

自分のことを大切に思ってくれている人、よくわかってくれている人、否定じゃなく肯定的に話をしてくれる人が周りにいると最高ですね。

話す相手と自分に合った環境選びは超重要なので、もしこの記事を読んで共感する方がいらしたら、次回の勉強会にご参加ください!

【告知】次回の勉強会のご案内

ということで、利害関係なく、フラットに自分や相手と向き合う機会としてぜひ大企業スキル勉強会のワークショップにご参加ください🎵

<開催概要>
今回は「自分のスキルを言語化するワークショップ」です。これまでのキャリアを振り返りながら自分のスキルや経験と向き合う時間にしていきましょう!

■大きな目的
『大企業経験者が自分のスキルに自信を持てるようになる』

■今回の勉強会のゴール
・自分のスキルを人に話して新たな視点を得る
・「私のスキルは〇〇です」と言語化する

■日時:2025年1月29日(水)21:00〜23:00
初対面でもなぜか本音で話してしまう”グループワーク”をします

■場所:Zoom
■参加費:無料(トライアル期間のためアンケートの回答をお願いします)

【参加条件 】
大企業勤務の経験が5年以上の方
社内外を行き来しながらスキルの言語化に課題感を持つ大企業経験者(卒業した人、転入者、出戻りした人)も含まれます。

【初めての方も大歓迎✨】
自己紹介から入るので、面識なくて緊張するという方も受け入れ体制万全!毎回初参加の方から安心して参加できたという感想をいただいています。

ご参加希望の方は下記Facebookイベントページから「参加予定」のボタンを押してください📩

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心の火を灯しなおす場所に

仕事を中心に周囲の期待に応えていくうちに、私は自分の感情にフタをするようになっていき、いつかあったはずの熱量が下がっていき「心の火」が消えかかっていくように感じていました🕯️

だから、もう一度、自分の火を灯せるように🔥

人それぞれの強みや可能性をあたためて火を大きくできるように❤️‍🔥

そんな仲間や場所が欲しかったからこそ、自信をなくしたり、心が折れそうな時に、本来の自分を思い出して前向きになれる場所に大企業スキル勉強会がなれたらいいなと思っています!

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最後になりますが、今回のアドベントカレンダーにご参加いただく皆さん、本当にありがとうございます!

去年のように毎日自分で更新しようとも思っていたのですが、こんなにもたくさんの方に参加いただけることをとても嬉しく思います。25日まで投稿楽しみにしています🎵

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最後までお読みくださりありがとうございます!


★あつみのプロフィール
2009年新卒でトヨタ自動車入社。法人営業を経て広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで国内の販促企画業務全般に従事。順調にキャリアを歩むものの「もっと広い世界を見てみたい!」と2022年より海外ノマドワーカーに転身。旅をしながらフルリモートではたらくスタイルを実現し法人のマーケティング支援やコミュニティ運営に携わる。 退職後に大企業勤めの経験に価値があると気づき、大企業の人が自分のスキルや経験に自信を持てるようスキルの言語化をする場として「大企業スキル勉強会」を主宰。

★これまでの大企業スキル勉強会まとめ(参加者レポートや勉強会の案内)

★過去の登壇・参加イベントレポート


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あつみ|ノマドマーケター
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