七月四日・五日@ブダペスト
七月四日
今日は読書会の日だが、いつも通り全然読んでいない(20章中の1章だけ読んだ)。課題図書はヘルマン・ヘッセの『知と愛』(原題はNarcissus and Goldmund)。朝はジムに行ってスピニングをし、昨晩ご飯を遅くに食べたので朝ごはんは無しにする。
大学に行ってお昼の輪読会からの論文を読むと、日本人と西洋人(アメリカ・カナダ・イギリス人)の文化比較研究で、同志社大学の先生方が入っていた。なんとなく適当に読むが、自分が日本人であるがゆえに気づいた違いなどもあってメモしておく(例えばCartoonが漫画と訳されていることによって、実験参加者の反応が日本人と西洋人の間で違うことなど)。
午後、輪読会をする。ちょっとコメントしたりする。文化比較研究はあまりうちの学部ではメインにしていないので、たまに話す程度は楽しい。
夕方、一人ピアニストがきて実験する。空いた時間で二章と最終章を読む。これまで読み通したのは前回のすごく短いガリシア・マルケスの『わが悲しき娼婦たちの思い出』だけであった。
夜八時から読書会。今回は私の同期のお家で。彼はとても料理が上手で今回は、彼のフルコースが食べれるということで参加したかったのであった。
ベジタリアンの人もいるので、中東料理(彼はルーマニア人だけど)。日本にいるときに食べたことがなかったので知らなかったが、中東料理は相当美味しくてヘルシーである。そのほかにもパイナップル味のマティーニやタヒニを使ったアイスクリーム(自家製)が出てきた。
あまりにも美味しすぎてみんな本当に無言で食べているのが面白かった。そのあと読書会で質問したり感想を述べたり。甘えて全然読まずにきたが、割りと思ったより読みやすかったので夏にもう一度挑戦したいと思う。
二時ごろ、先輩とトラムに揺られて帰る。アカデミアで働くことがどれだけ辛くて不安定かというようなことを話したような気がする。
七月五日
今日は学会前最後の平日なのでなんとか発表用のポスター(A0)を印刷してしまいたかった。朝業者に連絡したら、送ってくれたら今日中にプリントできるよということ。
普通はポスターといえば素材は紙なのだが、最近(?)布に印刷できる技術があり、持ち運びに便利なので布ポスターにしようと思う。紙よりは高め。
最後にポスターのチェックをして、業者に送る。送った後に若干修正したいというが、五分後だったのにもう印刷したという。変なとき仕事が早いハンガリー人である。
夕方、印刷やさんの閉店前にポスターを取りに行く。ポリエステル生地に印刷されたポスターは思ったより綺麗だった。嬉しくてカフェに入って写真を撮る。撮ってると隣の人にお手伝いしましょうかと言われて恥ずかしくなる。
カフェ自体の場所が割りとよくて(初めてきた)、パソコンを触らずただぼーっとしたり家計簿をつけたりする。ちょっと学会前の一息という感じだ。
家に帰って今日はお昼にたくさんカレーを食べたので夕食を無しにするが、お腹が空きすぎて海苔を食べる。どれくらいカロリーがあるのかわからないが、適当に空白を満たしてくれるのでいいなと思った。