心はどこまでも自由
読みかけてはやめ、また読みかけてはやめることを繰り返していた『夜と霧』を、おとといまた読み始め、昨日読み終えることができた。
なんとなく今なら読めるかなと本棚から取ってみたものの、パラっとひらくとやっぱり無理かなーと本棚に一度は戻した。その後、たまたま図書館で手にした本の中に、『夜と霧』のことが出てきた。東日本大震災で被災された人たちにもよく読まれていたとあった。やっぱり読んでみるかとなった。
なかなか読み進められずにいたのは、怖かったから。
この本は、オーストリアの精神科医で心理学者であるヴィクトール・E・フランクルによる強制収容所の体験記。冒頭で、ここに語られるのは、何百万人が何百万通りに味わった経験、生身の体験者の立場にたって「内側から見た」強制収容所である。だから、壮大な地獄絵図は描かれない」とある。それでも怖くて、無理に読むのはやめようと、途中でおいたのだった。
読もうと思い始めてから少なくとも5年はたっていたはず。
今回は、何度か休憩をはさみ、絵を描いたりしながら、読み終えた。
読み終えて思ったのは、心にもっと目を向けよう、自分の内側、心を大切にしたいということだった。
身体的にどれだけ自由を奪われても心はどこまでも自由。心だけは他の誰にも奪うことはできない。
私はどうありたいのか、どんな局面においても、ありたい自分でいたい。心を大切にしていれば、どんな時にもありたい自分でいられる可能性は広がると思う。
昨日の夕方、海に行ったら、日曜日でたくさんの人がいた。みんな自由にそこへやってきて、思い思いに、海を楽しんでいた。
私もふらりとやってきて、沈む夕日を眺めたり、自由にその時間を楽しんだ。
生まれてきた時代、国が違って、心だけでなく、すべてが自由。
なんて幸せなのか。
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