【エッセイ】満月、綺麗だね。会えるみたいだよ。#10夜
京都のお姉さんちに行こうと新幹線に飛び乗る。
京都にも長らく帰ってなかった。
6月の晴天。富士山がくっきり。
富士山好きな私。いつもなら、この光景を見られただけで幸せだった。
〇〇に写真を送っていただろう。
ただ、少し家から離れていくことに安堵しているような。
京都。
京都タワーを見ると、「京都に帰ってきたなぁ」とにんまりするのだけど。
土曜の9時なのに、嵯峨嵐山線は観光客でごった返している。
みんなうきうきしている。
私にはもうこんな日はこない。
普通に毎日を過ごし、観光地をうきうき訪れる。
そんな当たり前のことが、もう私にはやってこない。
多くの観光客と一緒に嵯峨嵐山でおりたら、姉が待っていた。
お姉ちゃん。
一人できたよ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?