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【エッセイ】満月、綺麗だね。会えるみたいだよ。#11夜

久しぶりに少し寝れた。

寝汗もかいて、2回着替えたけれど、自宅ほどではない。


よっちゃんが「故郷は不思議なパワーがあるよ」って。

でも、京都は私が住んでいたかつてとは様相がかなり違う。

どこにいっても混んでいて、外国人も多くて、嵐山はまるで原宿のよう、買い食い天国。

竹林も竹より人間が多いのではないかと思うくらい混み合っている。


「パンとエスプレッソと嵐山庭園」混み合っている。

東京にもあるんだね。


二子玉にあった「パンと365」と似てる。

〇〇が美味しいというから、ときどき買って帰った。

ただ、いつも混み合っていて、そこでお茶をしたことがなかった。

〇〇はしたかったんだろうな。しておけばよかった。


ただ、京都にいると不思議な錯覚に陥ってしまう。


「ほんとうに〇〇っていないの?」


まるで〇〇がいるかのように、姉に〇〇の話をし続けている。


自分だけ美味しいものをたべることに罪悪感を感じる。

自分だけ美しい景色を楽しむことに罪悪感を感じる。


〇〇はしたくても、もうできないのに。

私だけ。

〇〇を置いて。私だけなんて。

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