理科系夫が「お米の管理」を突き詰めたらこうなった…産地が違うと重さは違う?
あつこ、お米の管理から卒業しました。
定年理科系夫が、お米の管理をするようになったからです。
夫のお米管理のnoteはたくさんの方に読んでいただきました(28,000ビュー、2022年8月16日現在)。
あつこ 「お米のノートが、たくさんの人に喜んでもらえました」
理科系オット 「そんなに面白いこと、あったかなあ」
今回は、その先のお話・・・お米の管理が「ぐるっと回ってもとに戻ってきた」というnoteです。
え、なにそれ?と思うあなたは読んでみてくださいね。
米の産地が違うと、1合の重さは違うのか
理科系オット 「新しく買ったお米は北海道産だから、1合の重さをもう一度はかり直した方がいいな。」
あつこ 「また、10回はかって平均を取るの?」
理科系オット「当たり前じゃない。産地が違ったら、重さは違うでしょ」
あつこ「違うの?」
理科系オット「違うに決まっているでしょ」
あつこ「えーーーー」
こうして夫婦の会話は押し問答に突入。
かちっ。
スイッチが入った音がしました。
理科系オット「そんなに言うなら調べてみよう」(なぜかうれしそうだ)
基礎編:お米をはかってみよう(白米)
あつこ「10回はかるって言うけど、具体的にどうやっているの」
理科系オット「まずおひつに1袋を全部開ける」
理科系オット「1合がはかれる計量升をスケールに乗せて、ゼロリセットする」
理科系オット「ざっくりと計量升に米をすくい取り」
理科系夫「割り箸でならして、余分な米を排除する」
あつこ (え・・・排除って、コワイ・・・←あつこ心の声)
理科系オット「すりきるのはいろいろ試したが、この割り箸が1番。
90度の角度であてるとやりやすい」
理科系オット「この升の重さをスケールではかる」
理科系オット「1回はかったら、そのお米はおひつに戻してかき混ぜる」
あつこ (なんで?)←熱心に説明している最中なので聞けない
理科系オット「そして、また新たに計量升ですくい取る」
あつこ「・・・・・」
理科系夫「これを、10回繰り返す」
あつこ「なんではかったお米を、わざわざ戻すの」
理科系オット「だんだんお米が少なくなって、すくいにくくなるから」
理科系オット「まずはお米をきちんとはかって、数字を確定させることを優先したい。分包はそのあと」
あつこ(でたーーー。分包とか言っちゃう←あつこ心の声)
実践編:お米をはかってみよう
パート1 富山コシヒカリ 2021年12月7日
理科系オット「前回のお米は富山のコシヒカリ。
はかったのは2021年12月7日」
理科系オット「その時の結果がこの表」
あつこ「表になってるの?」
理科系オット「もちろん、Evernoteに入っている」
理科系オット「これをもとにすると
2合:150.3×2→300.6となるところだが、切りの良い数字で 300gとした」
【結果】富山コシヒカリ 2合 300g
パート2 北海道ゆめぴりか 2022年5月24日
理科系オット「産地が北海道に変わった。さっそくはかりなおしてみよう」
理科系オット「この結果により
2合:148.5×2→297gとなる。そこで297gで分包して保存した」
【結果】北海道ゆめぴりか 2合 297g
理科系オット「サンプルが2つでは足りないな」
あつこ「え?まだやるの?」
理科系オット「もちろん、あと1回やってみよう。
お米が古くなっては本末転倒だから、このお米を食べ終わってからね」
あつこ「マジですか・・・。まあ、管理者に従います」
パート3 北海道ゆめぴりか「特別栽培米」 2022年7月25日
理科系オット「同じゆめぴりかでも、この前とちょっと変えて特別栽培米にした」
あつこ「違う種類にこだわるんですね・・・・・」
理科系オット「2合:150.4×2→300.8→301gとなる」
【結果】北海道ゆめぴりか特別栽培米 2合 301g
1%の差は3グラム
理科系オット「こうしてみると5月のゆめぴりかはわずかに軽かった。
7月のゆめぴりかは、最初にはかったものとほぼ同じだね。」
あつこ「うわうわ。ほんとに違うんですね・・・・」
理科系オット「しかし、毎回10回はかって、2合分の重さを変えたほうがいいんだろうか」
あつこ「まぁ、パパがやりたいなら」
理科系オット「この程度の変動ならば無視して、300グラムで統一しても良いのではないか」
あつこ (なんで、そう固い言い方・・・あつこ心の声)
理科系オット「軽かった5月のゆめぴりかと、ほかのふたつの2合の差は
3グラムだね。
とすると、1%の違いだ。」
理科系オット「3グラムってどのくらいだろう」
(キッチンに急ぐ)
あつこ「え?え?」
理科系オット「実際に3グラムの米がどのくらいかを見てみよう」
あつこ「・・・・・・・・」
理科系オット「これいくつあるかな」
(数える)
あつこ(リビングに戻る)
理科系オットの結論
理科系オット「お米は103粒だった」
あつこ「ほんとに数えたの?」
理科系オット「もちろん。
(103粒の米のケースを見ながら)
このぐらいなら、いいんじゃないかなぁ。」
あつこ「うーん」
理科系オット「うーん」
あつこ「もともとお米の分包を始めたのは・・・・なんでだっけ。はかるのが好きだったから?」
理科系オット「そうじゃない。お米を結露させたくなかった。
大きなおひつを冷蔵庫から出し入れすると、そこで結露するから。」
あつこ「なんで結露させたくなかったの?」
理科系オット「より良い米の保存環境を作りたかった」
あつこ「そうすると、どうなるの」
理科系オット「美味しいご飯が食べられる」
オットとあつこはそのあと、こんな話をしました。
●米の量と並んで大切なのは水の分量
●これは内釜の目盛りで水面を合わせているだけ
●水の量はそんなに正確には合わせられない
●米の量ばかりを正確にはかっても、あまり意味がない
ーーー
ぐるっと回って最初の300gに戻ってきました。
理科系オット「ここ1年ぐらい、おいしいご飯を食べてきたでしょう」
あつこ「そうだね、はるちゃん(長女)やなっちゃん(次女)も、パパが炊いたお米はおいしいって言ってくれるし」
理科系オット「うんうん」
あつこ「パパ、おいしいごはんを、いつもありがとう」
理科系オット、ほんのりと、笑っている。
(うれしさを表に出すのが下手なんです)
こうして、理科系オットのお米のはかり騒動は幕を閉じました。
そう、1番大事なのは、おいしいごはんを一緒に食べること。
2合300グラムとして
分包されたお米たちは
これからも冷蔵庫に並んでいくようです。
後日談あります。こちら。