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世界最大の共同書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」

神田神保町のすずらん通りに、世界最大の共同書店があると聞いた。
店名は、PASSAGE by ALL REVIEWS (パサージュ バイ オールレビューズ)

共同書店とは何?
ーーー

店内の本棚、一つ一つに店主がいる。
小さな本屋さんがたくさん集まっている感覚。

店主は自分のお勧めの本を本棚にならべる。
価格も、店主がつける。
売れれば、販売手数料を差し引いた金額が店主に渡される。

PASSAGE by ALL REVIEWS (パサージュ バイ オールレビューズ)は2022年3月にオープン。
棚の数は237あるという。世界一の共同書店である所以だ。


本を愛する人なら、誰でも店主になれる。人気があるため、棚に空きが出ると抽選で次の店主が決められる。

ーーー

聞いただけでは、ちょっとイメージしにくい。
いったいどんなところなんだろう?

同窓の友人、安田弓さんがそこで小さな限定イベントを開くという。
(弓さんはバリバリと仕事をして、おいしそうな料理を作って、面白そうなイベントもやっちゃうフットワークの軽い人なのだ)
弓さんのnoteはこちら。

渡りに船と、喜んで参加。限定20名の内輪のイベントだった。
ーーー

入り口前にあった立て看板には、
「1棚1棚に店主がいる共同書店です。今日も一期一会の本との出会いをお楽しみ下さい」
と書かれている。

ブレた

中に入る
ホントだ!
棚ごとに店主の写真とコメントが。

青いカードが店主の名前と紹介文
1番上の青いプレートが
その棚全体の名前

棚の列ごとに実在のフランスの通りの名前がつけてある。


有名な方の本棚も。
俵万智さんや井上ひさしさん、など。
出版社が1つの本棚を持っていたりもする。


本の並べ方も店主によりいろいろ

それぞれ、推しの本を並べていて
一つ一つ見ていくと、あっという間に時間が経ってしまう。

この人はこんな系統が好きなんだな、とか
これは思いがけない趣向だな、とか
全然知らないけど、店主がお勧めしているんだったら面白い本なのかしら、とか。

本を選びながら、店主の今までの生き方に思いを馳せてしまう。
凝縮されたスペース(棚)に
店主の思いが表現されていて
それを読み解いていくわたし。

ーーー

あ、イベントが始まってしまう。
慌ててエレベーターで3階へ。
3階には共同書店と、喫茶店があるのだ。

アルコールも、ノンアルコールもその場で購入できる。

参加者がそれぞれ1分で「月」「菊」に関するスピーチをして。

なんと! パサージュの代表である由井緑郎さんが挨拶をしてくださった。
(爽やかな笑顔!)

由井緑郎さんは『三田評論』になぜこの共同書店を作ったか、書かれている。

『PASSAGEは、「本が好きで好きでしかたない」という個が集まり、自分が信じる価値を「本」を介して交換している「場」だ。』

三田評論オンラインより

まさにこの感覚。本棚を見ていると
「こちらも見て」
「こっちもね」
と呼ばれているようで、思わずふらふらと徘徊してしまう。

さらに彼は、あの『文藝春秋』の最新号(10月号)の巻頭随筆を書かれたとのこと。

noteの毎日連続投稿を始めて2年が経つあつこ。

思わず喫茶店のカウンターにいる由井さんのそばに行って
あつこ「文藝春秋に書くってどんな感じですか」

聞いてしまった。

由井さん「いやあ、大変でした。苦しみました。この文章で良いのか何度も考えました。」
とのお返事が。

文を書いているときの自分(あつこ)を重ねて考えてしまう。。。(同じだ〜)

思わず翌日に文藝春秋買いました。
こちらのnoteの目次にも、由井さんのお名前が。

わかりやすくて、熱のこもった文章でした。
こんな考えが世界を変えていくのだなぁと。
ーーー

さて、、
内輪のイベントは、歓談タイムを経て。

本の交換会。
それぞれ持ってきた本をあみだくじで、
それぞれが受け取って。

どんな人がどんな本を選んで渡しているのかまたそれも面白くて。

笑い声が絶えないイベントでした。
弓さん、挨拶をしてくださった由井さん、ご一緒してくださった皆さんありがとうございました。

ああー、もうこれからは
本は絶対本屋に行って買うことにしようっと。
ーーー

由井さんはこちらのノートでも紹介されています。


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あつこ (63) フワフワ文系妻 定年理科系夫 育て中
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