#101 定年後の夫の育て方6ー2019年9月1日はサラダ記念日
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前回の簡単なあらすじ
あつこの怒りを感じた夫はキャベツとミニトマトのサラダを作ると約束した(短い!)
次の日の朝、夫は小さなお皿を2枚出した。
冷蔵庫からスライスキャベツの入ったジップロックを取り出し
キャベツを小山のような形に盛り付け、なぜかミニトマトを2個、その中心に乗せた。
遠くから見るとまるでショートケーキみたいに見えた。
「サラダができたよ」
ほんのすこし、あつこの怒りを警戒をしている声の色。
サラダを見れば、キャベツの真ん中にいるミニトマト2個。
何というか、このセンス。 盛り付けを超えている。
思わず吹き出してしまった。
とりあえず最初はこんなものか。
時間もないし、さっさと食べよう。
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その次の日は、8月の第4週。夫の最終出社の週である。
当然朝ごはんはすべて私の担当となり
ショートケーキ風サラダはその1日しか作られなかった。
ちょっと作戦を練り直さないといけない。
9月になったら夫は家にいるのだ。
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そして迎えた9月1日
会社からはあたたかく送り出してもらえた。ありがとうございました。
2019年9月1日は月曜日だった。
そしてサラダ問題。あつこはどうしたか。
ビジネスマンといえば、なんといってもスケジュールである。
スケジュールでその1日の行動を組み立てている。
ところで我が家は、アプリを使ってスケジュールを共有している。
・ファミリー
・パパママ
・あつこプライベート
というように公開範囲を分けて使っている。
あつこはそのアプリに、サラダ作成の予定(スケジュール)を入れたのだ。
アプリ画面の実物はこちら。
実際に書いた文章は
パパサラダ作る (卵、枝豆、キャベツ、きゅうり、ミニトマト)
枝豆は前日ゆでたものが余っていたので
「さやから出してサラダの上に散らす」という意味 。
キャベツとキュウリスライスとゆで卵はあらかじめ作っておいた。
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このスケジュールの効果は・・・・
いやいやながらも、ちゃんと作れた。
ミニトマトは・・・ 今回は横の方にあった。
あつこ「すごいじゃない、美味しそうに作れたね。」(やや大げさに)
夫 「今日はミニトマトは真ん中じゃないからね」
あつこ「何で、別にいいのに」
夫「だってあんなに笑うから」
と傷ついている様子(ツボにはまってしまって涙が出るほど笑ってしまったのだ)。
なぜか
卵も
キュウリも
枝豆も
ミニトマトも
ぐるりとキャベツのまわりを囲んでいるが、
そんなことは気にしないことにしよう。
(声を出さずに笑ってしまったが)
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9月1日のお昼は
ホテルのレストランを予約しておいた。
家族4人で夫の退職祝いランチである。
39年間、家族のために働き続けてくれたことに感謝だ。
思い起こせば
娘たちが幼いころには、幼稚園代だけで月8万(毎月4万×2)が出て行った。
若かったから収入も少なくて。
今みたいに児童手当もなかったし。
いったいどう暮らしていたのか、
何を食べていたのか、今となっては思い出せないレベル。。。
なぜか2人とも中学受験をして、大学受験もして、
教育関係にはお金がかかった。
だから娘たちの結婚式の費用は、1円も出していない。
(お祝いは渡したけど)
パパとママにも老後っていうものがあるからね。
デザートプレートの文を考えてくれた娘たち。ありがとう。
(大好きなパパへ happy Retirement )
パパとママ、二人だけでちゃんとやってかないと君たちを心配させちゃうね。
気持ちよく サラダを 作って食べたから 2019年9月1日はサラダ記念日
(かなりの字余り) あつこ
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しかし次の日の朝は、
夫はサラダを作らず、朝の散歩に出てしまった。
そのためあつこはまた考えなくてはいけなくなるのだ。
サラダ編 つづく