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【革小物オーダーレポート】エチオピアンシープレザーのキーホルダー

アステル・エチオピアンレザー作家のあつこです。

「おしゃべりアトリエ」という名前の
新しいスタイルの革小物オーダーをはじめました。

おしゃべりアトリエとは
京都・宇治の自宅アトリエと、オーダーしてくださった人をオンラインで繋ぎます。デザイン案をもとに対話をして、カラーの選択やデザインの調整をします。作家と使い手が共につくっていくオーダースタイルです。

aster-ethiopian leather-

今回オーダーしてくださったのは、兵庫県にお住まいの女性。
Wasei Salonでご縁をいただき、キーホルダーをオーダーしていただきました。


オンライン対話ー悩める幸せ。 

はじめてのおしゃべりアトリエ Zoomでのデザイン相談

私にとっても、初めての試みだったおしゃべりアトリエ。
Zoomでの対話の時間です。

デザインがちゃんと決まるのか、1対1でのお話に緊張させてしまわないか、内心ドキドキしておりました。

まずは、画面共有をして、2つのデザインをご提案。
牛革のくるりんキーホルダー
シープレザーのバイカラーのキーホルダー

このデザイン案をもとに対話を重ねます。


革の特徴やデザインの背景など、ゆっくりとお話させていただきました。

そして、Aさんが選んだのは、シープレザーの山型のキーホルダー。
デザインの背景となるエチオピアでのエピソードを聞いて、心惹かれたとのことでした。

そこから始まった色選び。
2色のレザーを選ぶことに加えて、糸選びも。
・・・これは、悩みます。

「悩めるって幸せー!」
という言葉が印象的でした。

「元気が出る色を」とのことだったので、赤が最初に決まりました。そこから画面越しレザーを組み合わせながら選んでいきます。

画面越しに見せたターコイズブルーの糸にビビッときた様子のAさん。私もお気に入りの糸ですが、Aさんのイメージではなかったので意外。

あっという間の30分。2人でワクワクと悩める時間になって、よかったです。

見た人を魅了するターコイズブルーの糸

制作風景

いよいよ制作スタート!

わたし一人では思いつかなかった色の組み合わせ。
これが共創のおもしろさか。

つくっている私も、新しい自分に出会えたような気持ちになりました。

型紙とエチオピアンシープレザー
裁断・仕込み済
綿を詰める

エチオピアンシープの柔らかな質感がより感じられるように、綿を詰めます。ポケットの中でにぎにぎしたくなる感触です。

リングは、レザーの色に合わせて、黒っぽい真鍮素材にしました。

穴あけ風景

トントンと打ち具で穴を開けていきます。間隔を見定めて慎重にする作業。

飾り縫い風景

ターコイズの糸でアステルの飾り縫い。この縫い方をしている作家は珍しいはず。(なぜならとても時間がかかるので・・・)

でも、柔らかくきめ細やかなシープレザーの特徴を活かす縫い方。ゆっくり縫い進めていく感じがエチオピアでの生活と重なって、私は気に入っています。


おしゃべりアトリエから生まれたキーホルダー

予想以上にかっこいい仕上がりに気分も高まり、
あっちから、こっちから、撮影会。

喜んでいただけますように!

使い手の声 (ご感想)

あつこさんのキーホルダー、届きました!
ゴールデンウィークに素敵なお届け物。

「おしゃべりアトリエ」で、対話しながら出来たキーホルダー。創作過程の一時を共にした…その時間が思い起こされて嬉しい…!

フニフニした触り心地のいい質感を楽しみながら、私自身もモノが出来上がる事、何かを欲しいと思う事、作り手の方がいる事……など様々な事に思いを馳せています。

柔らかい素材をガッチリ守るように縫われた固い糸も頼もしく、その差を楽しむのも面白いです。

あつこさん、ステキな体験とキーホルダーを有難うございます。 (包装やショップカード、お手紙も心がこもっていることが伝わり、とても素敵です!)

Re:ご丁寧にご感想をいただきありがとうございます。一緒に考える時間がとても楽しかったですね!


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