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風の時代、本番にあたって

いよいよ冥王星が完全に水瓶座に入ったということで、風の時代と呼ばれる時代が本番を迎えました。

”風の時代”とは占星術の用語で、世の中の価値観が、財力、権力、支配という物質的なものから、情報や知性といった目に見えないものへシフトしていき、愛や幸せ、自由といった目に見えない豊かさに価値が高まると一般的に言われています。

”風の時代ってなんなの?”と最近よく聞かれるので、yoga的な観点からちょっと考察してみたいと思います。

アーユルヴェーダの五元素

古代インドに生まれた伝統医学、アーユルヴェーダの考え方によると、宇宙および人体の万物は「空」「風」「火」「水」「地」の5元素で構成され、物質の基礎にはエネルギーが働いていて、これらが動くことによって私たちの身体や心の動きに変化が起きてくるといわれています。

空:軽い、方向がない、変わらない
風:軽い、形がない、ある方向へ動く
火:熱い、軽い、変化させる
水:冷たい、変化を受け入れる、受け止める
地:重くて動かない、固い、温かい

これまでの200年間は地の時代と言われ、物質的なものが重要とされ、領土拡大の時代でした。
さらに200年ほど前に遡ると火の時代といわれ、革命と英雄の時代。血を持って世の中に変化をおこさせた時代。
そのまたさらに200年ほど前は水の時代とよばれ、違う宗教や価値観による変化を受け入れるという時代でした。

後付けだと言われればその通りですが、宇宙の動きとそれによるエネルギーの変化が、時代と歴史を作ってきたと言えます。

チャクラという人体宇宙観


またヨガでは、私たちの身体にはチャクラといわれる7つのエネルギーセンターが存在すると言われています。
チャクラは宇宙に存在するエネルギーを受信し、体に伝達していくところであり、それぞれ車輪のように回っていて、5大要素の絶妙なバランスによって成り立っています。

その中で風の要素を持つチャクラが、胸のあたりにある第4のチャクラ(アナーハタ チャクラ)で、信頼と愛情を司るチャクラです。

自分や周囲に対する無条件の愛を表し、人間関係に深くかかわります。
また、魂と体が共存して外向きの力を持ち、何にでも入っていける浸透力を内包しているので、心を開けば、気持ちや考え方、能力などを分かち合うこともできます。
愛の力や人を信じる力、自分を受け入れる力、そういうものにフォーカスがあたる時代になる、といわれているのはここからくるのかもしれません。

風の時代をどう生きるか

これからまた200年と続くと言われる風の時代。
すでに情報があふれ、風のように形なく、これからますますいろんな方向に忙しくめまぐるしくかわっていくのでしょう。

目に見えるものが重宝されたこの200年はある意味とても分かりやすく、勝者と敗者を作ってきた時代だったように思います。

でもこれからは、より目に見えないものの大切さ、自由という言葉の持つ意味が、その場その場でかわっていくような時代になっていくのでしょう。
そんな時代を生きぬいていく子供たちに何を伝えていけばいいのか、言葉にすることがとても難しい。

でも、風は衝突することがありません。

知性を持って、何が自分に必要なことかを見極め、愛や人とのつながりに重きをもって作り上げていく、そういうことができるような時代になれば、悲観することはないのかもしれません。

他人との愛ある関わりあいは、人間として成長させてくれるものであるし、宇宙はこれからそういうことを求めているのだと、私の中では解釈しています。

だからこそ、私と関わりを持って頂けるクライアントさんとは、真摯に愛をもって向き合い、同じ目標を達成して心で繋がっていけるコーチでありたいなと思います。


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