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内面から変わるために必要なこと

私は23年間一つの会社で一生懸命に会社員をやってきました。

それこそ20代、30代は自分の心身のケアなんてそっちのけで、深夜休日も問わず、とにかく与えられた仕事を必死にこなすことが、自尊心を保つ唯一の方法だったように思います。

それでも、30代半ばを過ぎてくるとだんだんと仕事の”こなし方”が分かるようになってきて、これまでの経験が、気力、体力の衰えをカバーしてくれるようになり、育児というさらに重大で大きな仕事も兼務できるようになります。

特に今の生活を変えなくても十分に幸せだし、このままもう少し頑張っていれば、そのまま定年まで安定した収入を確保して、幸せな定年を迎えられたかもしれません。

でも、なぜか私はこのままではいけないような気持ちがおさまらなくて、何かを変えたいと思っていました。

その自分を突き動かす衝動が何なのか、いまだに上手く説明できませんが、間違いないのは、これまでの人生にはなかった”新しい成果”を得たいという思いを無視できなくなった、ということかと思います。そして、その”新しい成果”を得たいというのは、きっと自分自身に内面の変化をする必要がある、ということなんだと理解しています。

内面の変化を伴わなくても、新しいことを学んでノウハウや情報を得ることもできますが、そういう成果は環境が変われば通用しなくなるものなので、私はそういうモノを得たいと思っているのではなくて、どういう状況においても、内面を変化させ続けることができる自分を発見し、作ることが、これからの長期的な幸せをもたらす根幹となっていくんだと思います。

心のブロック

でもそもそも、脳の本能としては、現状維持機能というのが備わっているので、持続的に変化し続けることは簡単ではありません。
脳は、常に安心安全でいられるようにアプトプットするよう指令を出しているため、いつもとは違う変化をする時には自分でストップをかけようとする生き物。それが思考のブロッキングというものです。

私の場合は、思考の癖としてすぐ自分を責める傾向にあり、それが内面の変化を妨げていたなということに気づきました。

これは、上手くいかなかった時に、「あー、自分ってやっぱりだめだな」と自分を責めることに神経とエネルギーを使って、自分を変えることにエネルギーを使わないようにしているということなんですね。

自分を責めて落ち込んでいれば、自分が変わって新しい行動を起こさなくてすむので、現状維持をして自分を守ることができます。

自分はできない人間なんだ、という思考に落ち着かせることにより、できない現状を自ら作り出して、ほらね、と自分を納得させたいのです。

そうやって、変わらなくてすむ、何もしなくて済む、というメリットを無意識のうちに作ろうとしているということが、自分を責めて落ち込むことの意図だったんだなと思います。

自分の周りで起こることは自身のミラーリング

また、内面的な変化をするためには、自分の目の前の状況が、自分が今必要としている情報であると理解して受け入れることも大事だと思います。

先日、尊敬するyoga・瞑想の先生から教わったことに、「イライラすることはチャンスだ」というお話がありました。

イライラする事柄は、自分の中で癒えていない傷を気づかせてくれるものだそうです。
自分のイライラする感情の裏にあるものは何か?
自分は何におびえて、何に不安だからイライラするのか?
そういう無意識の奥深くに眠っている大切なことは、傍にいてくれる人だからこそ、教えてくれるのだそうです。

私はめったに怒ったりイライラしたりすることはないですが、唯一そういう感情が湧いてくるのは自分の親だったり、旦那だったり、子供だったりします。
彼らは私の身近な大切な人だからこそ、ミラーリングして何かを教えてくれようとしているんですね。

そういった自分の目の前で起こっている状況の全てが、自分自身への何かのメッセージであり、自分自身では決して気付けない貴重な情報として、心から耳を傾ける必要があると思います。

実際のところ、なかなか難しいですが、古い過去の記憶で自分が傷ついた経験から身に着けたビリーフシステムは、きっと今の私には必要ないものがあるはずなんだと思います。

それに気づくために、会社を辞めるという挑戦をしようとしたのかもしれませんね。



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