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冷蔵庫の中が暖かいと思える日

アメリカ中西部に寒波がやってきた。

ここ数年、昔に比べ寒さが和らぎ雪も少なくなってきてはいるが、ひと冬にだいたい1、2回は今回みたいなしばれる日がくる。

吹雪警報で始まったこの寒波、予報では1週間ほど寒さが続くようだ。
最も寒い日の気温は最高気温−21℃・最低気温−25℃、体感温度は−36℃だった。
−20℃では、それほど驚かない。バナナで釘が打てるなんて言ってるうちはまだ甘い。それが−40℃にもなると、流石に凍える。「寒い」を通り越して「痛い」のだ。フリーザーの中よりも寒くて、外で肌が露出していると10分で凍ってしまう。冗談ではなく本当に命の危険がある寒さなので、学校も2日間休みになった。

シカゴは緯度が北海道とほぼ同じで、気候も似ている。冬の間は、厳しい寒さとどんよりした天気で家にこもる時間が長くなり、鬱になる人も多い。楽しめる何かをみつけないと、この長い冬は乗り越えられない。


私は、雪国とは程遠い温暖な気候の静岡県で生まれ育ち、日本にいる間は雪を見る機会は殆どなかったが、たまに雪がチラチラ降ったりすると嬉しくてワクワクした。今でも、雪景色は大好きだ。息子が小さい頃は今よりも雪が多く、雪だるまを一緒に作ったりソリで遊んだものだ。


その頃は、クリスマス前に必ず雪が降って毎年ホワイトクリスマスだった。ところが今は雪のない、いわゆる「グリーンクリスマス」が当たり前になってしまい、ホリデーシーズンなのに気分が上がらない。

ちなみに、私がこちらに来てから一番すごかったのは2011年のブリザード。ブリザードなんて言葉はユーミンの歌でしか知らなかったが、想像を超えるものすごい吹雪だった。周りが白一色で何も見えない、ホワイトアウト。「ここはどこ?」って、まるで映画のワンシーンのような世界で驚いた。誰も外に出ることができないから、学校も会社もお店も交通機関も全部休み。ひと晩で1メートル積もり、翌日1日かけて雪かきしたのを覚えている。

2011  Chicago blizzard

そう、雪かきは冬の大変な仕事のひとつ。雪が積もるたびに家のドライブウェイを雪かきしなければならない。粉雪だったら軽くてそれほどでもないけれど、湿気を含む重い雪だと時間が掛かるし、筋肉痛と腰痛がもれなくついてくる。老体にはかなりキツイ。

雪が降ると車を運転するのも大変だ。私は運転があまり得意でないから、雪の日の運転がとても怖い。とにかくゆっくり運転するのだが、タイヤが滑るとハンドルを取られるので、それこそ体重が数キロ減るほど緊張しながら進む。幸い、雪で事故を起こしたことはないが、駐車場で雪にハマって動けなくなったり、滑って車の向きが180度回転しちゃったことがある。あー怖かった!


そして、冬は家の中でも大変なことがたくさん。

気温が下がると水道管が凍るから注意しなくてはならない。我が家では水道管が凍って破裂したことが2回ある。それを防ぐために、寒い時はいつも蛇口からチョロ出ししておくことが重要。
また、外との気温差で窓が結露で凍りつくのも厄介。カビが生えないように毎日拭き取らないといけない。


冬の間は、いろいろ気をつけなくてはいけないのだ。


でも、悪いことばかりではない。

たくさんのクリスマスイベントや、アフタークリスマスのセール。

ウィンタースポーツの好きな人はスキー・スノボー・スノーモービル、子どもたちはそり遊びを楽しむ。以前は寒さが安定していたから、凍った池でアイススケートする人もいた。

ある朝、息子とスクールバスを待っていたときに、スキー場でみるようなダイヤモンドダスト(これもユーミンの歌!)を初めて見て、空気がキラキラ輝いていて綺麗で感動した。

雪の結晶が降ってきたこともある。こんな、めったに見られない現象と出会うこともある。

1 cm ぐらいの大きさ




まあ、大変で面倒くさいことのほうが、やっぱり多いかな?


今年も長い冬はまだまだ続く。これから大雪もあるかもしれないが、春が来るまで私はライティングをしっかり学ぶことにする。
暖かくなる頃には、ライティングスキルが少しでもアップしていますように。




明日も佳き日〜

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