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#48 ボリビアの空気が私におしえてくれたこと。身を任せて生きる。
2024年12月25日 miércoles
¡Feliz navidad!
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進めなければいけないことはあるがクリスマスが近くなる頃にはもうバケーションモードに入ってしまい、調整ごとが動かない。
ので、一人でもできることを、と、地道に手と足を動かして、試作のデザインを制作する日々。
(現在、ボリビアの障がい者施設とデザイナーとの協働事業を調整中。)
シルクスクリーン屋さんにてインクや版を調達。そして試し刷り。ポーチをつくるべく生地やファスナーも街中のお店をまわって入手、オーダーした。
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シルクスクリーン屋の人たちからすると「お前!また来たんかっ!!(笑)」というくらい何かあればすぐお店に行って相談している私。彼らは、こちらの希望になるべく応えてくれようと丁寧にサポートしてくれる(しかも対応が早く、約束を守ってくれる!!)ので、勝手にプロジェクトの仲間だとおもっている。
インクの刷りがうまくいかない!と駆け込んだ時も、刷り方のレクチャーをしてくれたり、
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私が日本で使っていたインクに近い種類のものを少量わけてくれたり、さらに、私が欲しい色で扱いやすいテクスチャのインクを新たに作ってくれたり。
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いつもよくしてくれる彼らに、クリスマスギフト!と言って、自作の生チョコきなこをあげたので、今後さらに言うことを聞いてくれるであろう。しめしめ。
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それにしても、黙々と創作する時間が久しぶりで癒される。
やっぱり一人で作る時間が好き。私には必要。
正直いうと、営業とかコーディネートは本来やりたくない仕事である。
まあ、日本で営業するのよりはましか。
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制作に没頭すると時間も忘れ、人に会うのも忘れてしまいがちだが、、、
この週末は、クリスマスのイベント、ディナー、振る舞いカリーと、連日、人と会っていた。
元生徒に誘われたクリスマスイベント。
いつもかなり遅刻する彼女のことなので、イベント開始の時間に現れないのは当然。一人で会場に入って待つことに。すると、ん?様子がおかしい??これは小さな子ども向けのショーではないか!!!と気づき、ポカーン・・・な私。誘われるがままにやってきたが、彼女もわかってて誘ったのか?という疑念がわく。
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いや、待てよ。周りを見るとパフォーマンスをしているのが大学生くらいの若い子たち。ん?もしや彼女は演者で出る??
危うく「これ、子ども向けのショーだよ!!ほんとに来る?」と彼女にメッセージを送るところだったが、冷静に「中で座って待ってるよ!」とメッセージを送ると「アツコー!私はステージ裏にいる!」「太鼓を叩く!」と。
やっぱり。
彼女の出番がいつか知らない私は、必死に目を凝らしてステージを観察。
「ん?!あれ、ぽい!!」と動画を撮るも、違う子だったり。笑
これが母親の気分かー、、、と行き場のない母性本能を処理する私だが、本当の母親なら出番を知っているだろうから、普通に、知り合いのおばさんの気持ちだ。笑
その前の夜、夜中まで作業をしていた私は21時半頃にはそろそろ眠気が限界になり、生徒に「ごめん、目がくっついてきたからもう帰るよー」とメッセージを送り、会場を出ると、そこにちょうどスタンバイをしていた彼女が。
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一緒に会場に戻り、しっかり動画で彼女の演奏を収めて、外で記念撮影をして会場を後にした。
我が子のように「アツコには見てほしかったからうれしかった。来てくれてありがとう!」とメッセージをくれた彼女。幸せな夜。
ボリビア人の友人たちの間では毎年必ずクリスマスディナーをする。そして恒例のプレゼント交換。子どもの頃にあったような、誰に当たるかわからないプレゼント交換をするので、そこまでよく知らない人に贈ることになったりもする。
プレゼントて、その人が欲しいものを選びたいし、自分も欲しくないものはいらんし、どう選ぶん?めんどくせー
とおもっている私だが、子どものようにそれを楽しむ彼女たちをみて、なんか可愛いなあ、「ワクワク感を楽しむ」を大事にしたいんだな、とおもうようになった。どうしても実用性とか考えちゃう自分はつまんねえ人間だなっ。
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「24日(クリスマス)予定ないよ」と言うと、「じゃあ家族のディナーにおいでよ、七面鳥を用意するから」と誘ってくれたリス。彼女は、私がボリビアで働くにあたって就労ビザを取るための受け入れ証明を用意してくれた起業家の女性だ。
スパイスカリーを彼女の家族に振る舞った22日の日曜日。
大学生と小学生の息子たちが鍋に残ったカレーを奪い合うくらい喜んで食べてくれた。『ボリビア人はカレーを知らないが、食べたら絶対好きになる説』今のところ100%。
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大学生のイグナシオが持っている日本の知識(イメージ)で『日本人はお酒を飲むとすぐ顔が赤くなる』を、私で検証してみたかったらしく、赤ワインを次から次へグラスに注がれたが、
「アツコの顔の色が全然変わらない、、、先にママが赤くなってる!!笑」と、赤くなっているリスの顔と、白いままの私の顔を見比べてガッカリするイグナシオ。「日本には忍者の学校があるんでしょ?」いや何のアニメで覚えた知識や!みたいな質問ばかりするイグナシオが、大学生なのに可愛いな、とおもった。
家族団欒に混ぜてもらえてうれしかったし、単純にいっぱい笑って楽しかった。楽しい家族、いいな。
少々ものごとが滞ろうがなんだろうが、人と一緒に過ごして楽しむボリビアの人たち。よくよく考えてみると、このところクリスマスも誕生日も一人で過ごすのが常になっていた気がする、日本では。
はて、、、毎年のイベントごとをどう過ごしていたか、記憶に残っていない。クリスマスの思い出?といえば、子供の頃に一人で映画『ホームアローン』を観るのが恒例だった。そう、家でひとり、ホームアローン(マコーレー・カルキンとほぼ同い年の私)。
海外暮らしが落ち着くのは、海外ドラマと映画の世界に自分の居場所があると感じていた子供時代を引きずってか。『フルハウス』が私の家族♡
余談。
仕事では、全然連絡が返ってこない、頼んだことができてない、時間に遅れる、約束すっぽかされる、なんて日常茶飯事で、イラっとすることも多いボリビア。でも根っこの部分でみんな人は良くて、トータルでみると救われてる気もする。
善悪の概念が揺さぶられる、そういう感じもいい。
正しさほどこわいもんはない、というか。ど正論は人を(そして自分も)追い込むし、自分が「善いことをしてる」とか勘違いしだしたら終わりだな、ともおもう。
ここの人たちは正しさや効率性よりも、「流れに身をまかす」「人に寄り添う」を優先しているのかもしれない。経済が破綻していて、何かあればすぐに道路封鎖、デモで人やモノの流れがストップする。ワーワー騒いだりもするが、「ま、仕方ないよねー」と、なんかのんびりしている。
生命力が強い?なんか、おおらかさ?みたいな。いや、日常的にデモしている様子を見ると(あと、言い訳もめっちゃする笑)おおらかではないか。わからん笑。
ま、結局なるようにしかならん!みたいな諦めというか、飄々と淡々と生きている感じかな。その感覚の中にいて、「何が何でも!!ふがふが」と鼻息荒くいくのは違うな、と感じる今です。
とは言いながら、死ぬまでは生きていかねばいけないので、来年はせめて食いつなぐための仕事をください、と、サンタさんにお願いします。
noteでも「チップ」でボリビアでの生活を応援していただけばうれしく、サポートを呼びかけておりますので応援よろしくお願いいたします!
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チップ参考額↓↓↓
・鶏肉1kg:約500円(22Bs.)
・コーヒー豆 Hojarasca 200g:約1300円(50Bs.)
・日本米 5kg:約2200円(100Bs.)
・月一ご褒美の水泳&サウナ:約2500円(120Bs.)本当はもっと泳ぎたい(泣)
・最高級シンガニ:約6000円(310Bs.)ボリビアにしかないマスカットの蒸留酒。お酒好きの方には一度飲んでいただきたい!
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地球の裏側ボリビアの情報とともに、プロジェクトの商品を早くお届けできるように、日々過ごしていきます。
また、プロジェクトに関する意見やアドバイス、前に進めるための情報などもメッセージでくださればうれしいです!(一人の限界も感じている!!)
Happy Holidays!!!
Wishing you a wonderful new year of 2025
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