みつけてあげるね
畳の縁が月の光に照らされて
カーテンの隙間に気がついた
その縁をひょいと飛び越へて
月の冷たさに足の裏からタッチした
煙が月に吸い込まれる
指先がだんだんと熱くなる
ひとつ嗚咽をして
涙を溢した
切れたギターの弦がそのままに
ぱらぱらと纏まりなく響いた
ベランダにいると
微かに聴こえる唄声に
私は小さく声を出した
「いつかみつけてあげるね」
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畳の縁が月の光に照らされて
カーテンの隙間に気がついた
その縁をひょいと飛び越へて
月の冷たさに足の裏からタッチした
煙が月に吸い込まれる
指先がだんだんと熱くなる
ひとつ嗚咽をして
涙を溢した
切れたギターの弦がそのままに
ぱらぱらと纏まりなく響いた
ベランダにいると
微かに聴こえる唄声に
私は小さく声を出した
「いつかみつけてあげるね」
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