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自宅ネイルサロンを始めて本当に良かったとやっと思えるようになった今日この頃
昨年の7月に、自宅の一部屋をリモデルして自宅ネイルサロンを始めました。
わたしにとってみれば、まさかの行動です。
いつか自分のお店を持ちたい
独立したい
人を雇いたい
そんな事を思った事は一度もなかったからです。
周りに独立して開業した人がいなかったのもありますが、そもそも自分にそんな力があるとは思っていませんでした。
しかし、世の中にコロナが流行しだして、その時勤めていたネイルサロンを休職した事で、事態が変わり始めました。
サロンを辞めるか悩む
休職している間に
「このまま、ずっと休職したい。」
と思っている自分に気付きました。
「緊急事態宣言が長引けばいいのに。」
とまで思っていました。
それほど、職場が嫌で辛かったのです。
でも、せっかく大好きなネイルの仕事をもう一度始められてかなり空いてしまったブランクも埋まりつつあるのに、辞めてしまっていいんだろうか。
という罪悪感のような感情がわたしを苦しめて、
「辞めます」
の一言が言えないでいました。
しかし、このままでいいわけはありません。
本社からも、「いつまで休職しますか?」
と連絡がきます。
健康保険にも加入していたので、色々と問題もあるでしょう。
何より、わたし自身が毎日、気が重いのです。
「職場が嫌だなんて甘い。神経質に考え過ぎたよ。
もっと大らかに小さい事は気にしないで働けばそのうち慣れるよ。」
という厳しい声と
「何で嫌だと思っているのに自分の気持ちを抑えつけてまで、無理して辛い環境で働く必要があるの?自分の心身を1番大切にしなきゃ。」
という優しい声、2つが聴こえてきます。
思い切って辞めました
しばらくして職場のマネージャーから、連絡がきたので思い切って「辞めます。」と伝えました。
職場を辞めるというのは、やっと解放されると思う反面、せっかく仲良くなったスタッフと会えなくなるという寂しさも感じるのですね。
会社のルールなどがなければ、スタッフのひとりひとりはとても素敵な個性の持ち主です。
合う合わないは人間だからあるけれど、たくさんの出会いがあったので、辞めるときにはとても寂しく感じました。
あんなに嫌だと思っていた職場も、人は好きだったのです。
しばらくのんびり過ごした
さて4月に職場を退職して、これからどうしようかと悩みました。
持病のクローン病も、しばらく無理をしたせいかあまり調子が良くありません。
ものすごくお腹が張るし、下痢もひどく夕方には疲れてしまいます。
少し家でゆっくりしようかなー。
でも、いくら調子が悪いからといってさすがに毎日ゴロゴロしているのも逆に疲れてしまいます。
コロナ禍があったので、周りに焦らされる事がなかったのは救いです。
毎日Netflixを見たり、このnoteを書いたりして2ヶ月が過ぎた頃、
「自分でサロンを始めたらどうだろう?」
と思うようになりました。
突然、頭に閃いたわけでもありません。
直感が湧いてきたわけでもない。
「なんとなく、出来るんじゃない?」
という不確かな感情が湧いてきたのです。
ゆる〜い、あま〜い考えが。
思いついたら即行動
自宅で始めるなら、失敗も成功もない。
違うと思ったらやめればいいし、自分の好きなように
営業時間を設定できるし、自分の好きなメニュー内容を展開できる。
体調が悪ければ、その日は営業しなければ良い。
何より、職場に通勤しなくていい。
お客さんがそちらから来てくれるのです。
身体が弱いわたしにとってこんなに素晴らしい事はありません。
場所の事や、水廻り、ネイルの商材などきちんと考えて書き出してみると、足りない物は家具だけです。
家具なんて、イケヤやニトリに行けばすぐに破格で手に入れる事ができます。
衣装部屋として使っていた部屋を何とかリモデルすれば、ネイルをするには十分のスペースが生まれます。
すべて最初からあった
ネイリストの経験も技術も、過去に働いた大手サロンで店長までさせて貰えたおかげで身に付いています。
固定費を払って店舗を借りなくても、うちは戸建てだから他人の出入りを気にするマンションのように気を使わなくていい。
最初からほとんどあったのです。
起業してお店を開くには、知識や経験、場所や経営のノウハウなどが必要ですが最初からあった。
そのことに気付いていなかったのです。
人は、勝手に自分は足りてないと感じると、外を探して埋めようとします。
でも、もうすでに自分には全てあって、輝きたいと思えば自分にあるものを出していけばいいだけだったのです。
そうやって、自分を表現していくと少しづつ自分のファンが集まってきます。
最近やっと、こういう事が体験として分かるようになりました。
自分探しなんて必要ない
それまでは、ブランクを埋めるためにネイルセミナーに通ったり、認定講師資格試験を受けて仕事の幅を増やそうとしていました。
セミナーを受けたり、試験を受ける事は経験として楽しめばいい。
今のままじゃダメだからとか
このままでは何も変わらないから
という理由ならば、ぐるぐるとセミナージプシーをしたり、自分探しの旅を続けて苦労するだけです。
小さくても、大きな売り上げを上げられなくても、無名でも、ネイリストとして自宅サロンができているのです。
お客さんがネットを通じて、来てくれるのです。
自宅をネイルサロンにする事を承諾してくれた夫や、応援してくれる家族や友人、たくさんのサロンの中からわたしのサロンを選んで来てくれるお客様
みなさんのお陰です。
みなさんのたくさんの愛に感謝です。
本当にいつもありがとう。