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ウォーキング競争

去年の春から、わたしは毎日スマートフォンの歩数アプリに歩数を送信している。そのアプリでは、自分の在住区でどれだけたくさん歩いたかを競うランキングに参加できる。

ここ数年で体型がだいぶ崩れてきたので、歩数を気にしてみようと始めたことだった。最近では毎日8,000歩を目標にしている。

ただ、職住近接型ライフスタイルが災いして、仕事のある日は歩数が稼げない。片道1,500歩で職場についてしまうのだ。

年末年始の休みに入ってからはできるだけ多く歩くように努力している。しかしわたしのデイリーランキング順位は伸びない。昨日は17,000歩を歩き、区内では539人中36位だった。1位は60代の39,000歩。2位は70代後半の37,000歩。これは1日の歩数である…。およそ6時間半は歩いていないと達成しない。

6時間ただ歩くことに何の意味があるのだろう。朝昼夕と分けたとしても2時間ずつは歩いていないと達成しない。歩きながら外国語リスニング教材でも聴いているんだろうか。作詞作曲俳句に狂歌、なにか考えながら歩いているんだろうか。おかしくない?歩きすぎじゃない?もはや健康じゃなくない?

などとライバルに対する対抗心がつい生産性を求める自分の深層心理を浮き上がらせる。自分が怖い。
6時間なにもせずに歩いてたって良いじゃない… 家にいたってすることなんてなくて、図書館もほかの老人との席の取り合いで、もう歩くことしかないんだ…
あっ怖い、またライバルのことを悪く考えている。早く自分との戦いに戻りたい。

#日記 てきなもの

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