『存在しない女たち』読書会第一章
第一章「除雪にも性差別が潜んでる?」
この章でも徹底的にデータを用いて、どれだけ女性がデータの中に存在していないかが語られる。
データは重要。
でもその読み方も重要。
女性は非定型な行動パターンが多く、それは無償ケア労働の結果でもある。
交通計画、運輸業全体が男性優位で、彼らは女性のとるパターンが理解できない。荷物の量も。
理解できないから、データに含まれていないからといって、それが無視していい理由にはなりませんよね? っていう話。
ブラジル、ウィーン、フィラデルフィアの例があげられるなかで、オリパラの話になった。
などなど。
公営住宅の話では、日本のむかし(昭和)の公団って、もしかしたらいい線いってたのかなって話にもなりました。
本章は20ページほどなんだけど、どれもすべてアンダーラインって感じで、またしてもポストイット貼れず。
だってポストイットだらけになってしまうから。
読書会が終わってからで何なんだけど、欧米の交通政策データオンリーだったので、ためしに日本語論文検索してみた。
『高齢社会における地域公共交通の再構築と地方創生への役割 ─三重県玉城町と長野県安曇野市におけるデマンド交通の事例から─』(野村実,立命館産業社会論集,2015年)がおもしろかった。
移動困難者が増えて、地域公共交通が減ってるなか、なんと社会福祉協議会(なんとってわたし的には思うが業界的にはふつうなのか?)がイニシアチブをとることのメリットが!
ということが含まれています。
政策決定に女性が含まれていないという『存在しない女たち』にかかわるような話は、このあたりでしょうか。
読書会前に読んでおけばよかったー
さてみなさん
来週土曜の夜20時半からまた30分ほど、TwitterのSpaceで読書会をひらきます。
次回は第二章「ジェンダー・ニュートラルな小便器?」でございます。
ぜひご参加ください!
第二章からはこちらをご覧ください
https://susono-letter.blogspot.com/2021/12/twitterspace.html
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