夫婦の距離を縮める「怒りに対する恐怖の認知」とは?
「パートナーに怒られるのが怖い」
「自分の怒りでパートナーを傷つけるのが怖い」
そう思ったことはないでしょうか?
夫や妻にビクビクしていると、言いたいことを言えず、不満ばかりがたまっていきますよね。
相手の発言力が強くなり、二人のパワーバランスも崩れやすくなります。
また、怒ることでパートナーを傷つけた体験があると、また傷つけることがないよう、あえて距離を取ることもあると思います。
どちらのケースにおいても、「怒り」という感情への恐怖がそこには存在します。
夫婦が親密性を構築するためには、この「怒り」という感情に対する認知と共有が必要であると言われています。
「怒りに対する恐怖」とは何か?
なぜ、それは生まれるのか?
ぼくらは一体どうすればいいのか?
今回のポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」で、これらについて取り上げました。
この記事では簡単なまとめを書いています。
ぜひ、ポッドキャストも合わせてお聴きください。
参考図書は「夫婦・カップルのためのアサーション」です。
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ぼくは結婚するまで、自分の感情を表現することがとても苦手でした。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、それらの感情を素直に表現することが怖かったのです。
子どもの頃、父はいつも怒りを身体中からたぎらせていました。
婿養子として生きるストレス。自分勝手な義両親と付き合うストレスが、彼に怒りを与え続けていたんです。
「怒りに対する恐怖」は、その人が生まれ育った家庭(源家族)で、植え付けられると言います。
怒ってばかりの人がいる家庭で育つと、その傷つきの体験から怒りを避けようとする傾向が身につきます。
また、喧嘩をしない家庭で育った場合、葛藤を避ける傾向が強くなり、怒りの感情の扱い方がわからないまま大人になります。
おそらく、ほとんどの家庭はこのどちらかだと思うんです。
自分たちの怒りをうまくコントロールし、冷静にそして情緒的に自分たちの感情を取り扱うことができる両親のもとで育った人の方が少ないんじゃないかなって思うんです。
どんな家庭でも、感情面においてなんらかの葛藤を抱えているはず。
話はそれますが、だからこそ、親であるぼくら自信が感情の扱い方を学ぶ必要があると思うんです。
そうすることで、次の代以降に変化を起こすことができますから。
話を戻して、そもそもなぜ人は怒りを感じるのでしょうか?
怒りの感情を紐解いていくと、そこには別な感情が隠れていることがあります。
大切にされていない。バカにされた。寂しい。悲しい。
こういった柔らかな感情が隠されているはずです。この柔らかな感情を守るために、怒りが発動するんです。
怒りは自分の心を守るための防御装置なんです。
そして、怒りの認知は、夫婦がうまくいっていないサインでもあります。
夫や妻の言動により心が傷ついた。夫や妻がパートナーを傷つけていることに気がついていない。心のどこかで軽く扱っている。
二人が情緒的にお互いを大切に扱う必要に気づかせてくれるサインでもあるんです。
そんな時は、ただ怒りをぶつけるのではなく、自分の柔らかな心を掘り起こし、表現することが大切です。
「わたしはあなたが〜したことで、とても傷ついた。心が張り裂けそうな寂しさを感じた」
ぼくが聞く話では、妻が「あなたに強い怒りを感じた」と夫に伝えたことで、夫が変わったという話もありました。
「あなたの〜に対して、強い怒りを感じた。決して許せないほどの殺意にも似た怒りを感じた」
こんなことを言われるのは怖いですが、言われないとぼくら男性は気がつかないことが多いです。
ポッドキャストではより詳しくお話ししています。
ぜひ、合わせて聴いていただけると嬉しいです。
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【アツの夫婦関係学ラジオ】
#483 "怒りに対する恐怖"への認知と共有が、二人の距離を縮める。
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