AI翻訳で英語ブログを書いてみてわかった意外な事実。
「AI翻訳を使えば、英語でブログが簡単に書けるんじゃないか?」
そんなことを思いつき、実際にやってみました。
確かに、AIを使えば一瞬で英語ブログは書けたのですが、思わぬ課題もあり、今は別の方法で英語ブログ記事を書いています。
英語でブログを書いてみたいなあと思う、ぼくのような英語初心者の方の参考になれば幸いです。
◇
以前から英語でブログを書いてみたいなと思っていたのですが、ぼくの英語力ではとても書けたものではないので悩んでいたんです。
そこに出てきたのが、AIを使った翻訳サイトや文法チェッカーです。
これを使えば、日本語で書いているnote記事をいい感じの英語記事にしてくれるんじゃないかと思い、さっそく試してみました。
翻訳した記事はこの記事です。
使ったAIはDeepL(AI翻訳)と、Grammarly(AI文法チェッカー)です。
と、その前に、話題のChatGTPも試してみました。
で、出てきたのがこちら。
おお!出来てる!と思ったけど、なぜか途中で翻訳が終わっちゃっていてダメでした。
何度か指示を変えてみたけど、要約記事になってしまって、意図したものにならないんですね。
次に、DeepLにnote記事を放り投げました。これはうまくいって、それっぽい翻訳になったんです。
だけど、なぜかSheがHeになっていたりと、おかしな部分もあって、次にDeepLで出てきた英語文章をGrammarlyに入れて文法を直してもらいました。
これは直したあとの画像ですが、おかしなところは赤字が引かれて、クリックすると何がおかしいかを教えてもらえて、ワンクリックで修正されます。
ただ、無料版だと指摘してくれる箇所が少なくて、記事を最後まで直すことができませんでした。
しかたなく有料版に移行です。一番安いプランで一年分一括で約15,000円です。
うーむ……。お遊びのつもりで始めたのに高くつくことになったな、と思いつつポチります。
これで文章のすべての文法を直すことができたのですが、ここで気がついたのは、はたして記事内の「英語の言い回しは合っているのか?」という疑問です。
つまり、この記事は英語として「自然なもの」になっているのかなと不安になってきたんです。
文法ですらAIに直してもらっているので、ぼくにはこの記事が英語ネイティブにとって自然なものになっているのかなんて、さっぱりわかりません。
その時、目に入ったのがGrammarlyの人力チェックサービスです。
エクスパートにライティングのヘルプを頼めるとな?
おいくらなんだろう?恐る恐るクリックしてみると……。
プランは三つあって、24時間以内、12時間以内、3時間以内で値段が違いました。
一番安いプランでも、約55ドル(約7,300円)です。
たった一つの記事(しかもすでにAIによって翻訳済み)をチェックしてもらうのに7,300円か……。
他の人力チェックサイトも確認しましたが、どこも大体同じくらいの値段で、むしろGrammarlyの方が安いかもという感じでした。
仕方ない、やってみようとこれまたポチりました。妻には言えないな……。
24時間プランで依頼したのに、なぜか2時間くらいで回答がありました。
早すぎて質を疑いますが、ぼくには品質をチェックする能力すらないので、悲しいことになにもできません。
そして、英語記事サイトのmedium(海外版noteみたいなブログサービス)に投稿です!
それがこちら。
実際にAIに英語ブログを翻訳させてわかったことは、自分のブログのはずなのに他人の記事のように感じるという寂しさでした。
これはAIが悪いんじゃなくて、英語をわかってないぼくの問題でした。
AIが翻訳した英語が正しいのかチェックできない。
言い回しが自然かどうか、人力でチェックにかけても、正しいかどうかもわからない。
AIがこねくり回した謎の文章を、ぼくは機械的に投稿しただけだったんです。
22,000円も課金したのに、達成感は一つも感じられず、なんだか情けない気持ちになっただけでした。
むむむ、このままじゃイヤだな。
せめて、AIにチェックさせた文章が合っているのかぐらいは自分でもわかるようになりたい。
というか、DeepLに放り込まずに自分で英語文章を一から書けるようになりたい。
そんな思いがむくむくと湧き上がり、発音を習っているブライチャー(語学学校)でReading & Writingのクラスを取ることにしたんです。
授業では毎回エッセイの課題が出ます。お題に沿ったエッセイをルール(エッセイを書くためのフォーマットがある。序論、本文、結論とか)にのっとって書くんです。
結論、これが今のぼくには合っていたようです。
エッセイ作成のためのルール、「 , 」の使い方、さまざまな接続詞の使い方などを習っていますが、英語で文章を書くのにこんなにルールがあるなんて、全然知りませんでした。
宿題のエッセイを提出すると、授業の中で先生がその場で赤入れをしてくれます。しかも、それがなぜ間違っていてどうすべきを詳しく教えてくれ、質問も受け付けてくれるんです。
いや、英語学校だから当たり前だろと思うかもだけど、AIで機械的に翻訳したあとだったので、それがすごく新鮮だったんです。
今ぼくは、基本的なエッセイの書き方を習い、宿題のエッセイを昼休みや通勤電車の中で書いています。
これがね、初めてブログを書いていた頃のように楽しいんですよ。
自分の言葉で、自分の思いを綴れる。
ああ、ぼくはこれをやりたかったんだって気がついたんです。
それを違う言語で、違う国の人に届けたかったんだって。
宿題のエッセイの直しが終わったら、英語ブログに投稿することにしています。
それがこちら。
つたない文章だし、めっちゃ短い記事だけど、これはぼくが書いた記事だという思い入れを強く感じられるんです。
発音のクラスの先生にもブログをシェアしたら感想をくれて、ものすごく嬉しかったんです。
自分の思いを、自分の言葉で、違う言語で書き、違う国の人に読んでもらい、違う言語で感想をもらう。
ああ、これをやりたかったんだって思えたんです。
AI文法チェッカーのGrammarlyは今でも使っているけど、DeepLで日本語記事を丸ごと翻訳するのは、もうやらないか、もしくはぼくが質をチェックできるようになってからの話になりそうです。
英語ブログに興味のある、ぼくのような英語初心者の参考になれば幸いです。
そして、ぼくの英語ブログもたまにチェックしてくれると嬉しいです!
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