保育園とリモートワーク時の預かりを交渉して、無事に預かってもらえることになった話。
こんにちは。
みなさんはリモートワークの時も、子どもを保育園に預けられていますか?
うちの子どもたちが通う保育園では、リモートワークを親がしている場合は、保育園への預け入れは午前中までという決まりになっています。
でも、仕事をしながら、3人の未就学児(そのうち一人は一歳)を見ながら仕事なんてできるわけがないんですよ。
二日間やってみましたが、まったく仕事にならず、保育園と預け入れに関して交渉をすることにしました。
今回は、その時の一部始終と、感じたことを書こうと思います。
なにが起こったのか?
ぼくの妻は5月末で育休が終わり、仕事が始まったのですが、仕事柄リモートワークができない仕事のため、保育園に子どもを預けることにしました。
ぼくは週に1〜2日は出社なのですが、それ以外はリモートワークです。
特に保育園にリモートワークだということは言っていなかったのですが(言うと子どもを午前中しか預けられないため)、保育園が再開した初日に三男が熱を出したため、保育園から引き取りの呼び出しがありました。
その日は、妻の育休明けの初出社ということもあり休みわけにいかず、ちょうどぼくがリモートワークで家にいたため、ぼくが子どもを保育園に迎えに行くことになりました。
保育園に到着し、泣きじゃくる三男を抱き上げて帰ろうとしたその時
「お父さん、リモートワークですか?」
と、保育士さんから聞かれました。
嘘をつきたくなかったので、そうですと答え、リモートワークの時には、半日までしか預けれないので、協力して欲しいと言われました。
ここまでは想定内でしたので、まぁ言われても仕方ないかと思っていました。
ですが、週に4日はリモートワークなわけで、正直な話を園にすると、毎日のように子どもを面倒をみながら仕事しなくてはならなくなるわけですよ。
確かに、ぼくが住む街の保育課のホームページには、親がリモートワークの時には、子どもを預けることを自粛するようにと書かれています。
仕方ないので、三男が熱を出したその日と翌日も、三男を家で面倒をみました。
念のためにと、保育士さんから長男と次男も休むように言われていたので、5歳の長男次男と1歳の三男を家で、一人で面倒を見ることになりました。
仕事にはならないと思っていたので、職場には特別休暇(コロナの影響で子どもを保育園に預けられない場合に取れる有給)を申請し、隙間時間に仕事をしようと考えていました。
三男がお昼寝をしている時とか、みんなが寝たあととかにしようと思っていたのですが、これが全然できないできない。
午前中に3人の子どもたちの面倒を見るのに疲れ果てて、三男がお昼寝をした時しか休む時がない・・・
一緒に昼寝をすけれど、長男と次男がケンカしている音で起こされ、仲裁に入り、また疲れる。
子どもたちが20時から21時には寝るので、そのあとに仕事をしようと思っても、疲れ果ててなにもする気が起こらない。
リモートワークしながら未就学児の面倒見るって、不可能でしょ?
これなら、リモートワークをしていても会社に出社していると保育園に嘘をついて、園から呼び出し(子どもの熱が出たとか水を飲まないとか)があっても、家でリモートワークをしている夫じゃなくて、会社で働いている妻が迎えに行くっていう最悪の流れになるよね?
というか、ほとんどの人はそうしているはず。
こんなことやってられない!
だいたい、リモートワークが当たり前のIT業界の人間とかどうなるんだ?
家で仕事しているからって、片手間でやってるんじゃないんだぞ?
保育園に交渉して、子どもを預けさせてもらおう!
そう決意し、ぼくは保育園に電話をかけました。
どうなったのか?
子どもをみながら仕事なんてできないので、仕事を休みしかない。
こんなことを続けていたらクビになる。
だから、子どもを預けさせて欲しい。
保育園の方にぼくはそう訴えました。
事情はわかりましたので、担任と相談してみますねと言ってくれ、しばらく待ちましたが、他のリモートワークをしている保護者も半日しか預けられないので、特別扱いはできないという回答でした。
特別扱いもなにも、それぞれの保護者はそれぞれの働き方をしているので、家庭と仕事の状況はそれぞれ異なるはず。
だったら、保育園の対応もそれぞれの状況に合わせたものにすべきだと思うのですが、「みなさんそうしているから」ばかり言われ、納得できないぼくは、17時半までがダメなら16時までは?それとも15時半まででいいので、預かってもらえませんか?このままでは仕事にならなくてクビになりますと、しつこく食い下がりました。
よくよく話を聞いてみると、リモートワーク時に子どもを預けられないというのは、その保育園の方針というより、行政(ぼくが住んでいる市)の方針として、ホームページに書かれてしまっているため、どうしても従わざるを得ないという話でした。
ちなみに、隣町では、リモートワーク時の預け入れに関しては、それぞれの保育園と相談して、臨機応変に対応しているそうなので(ホームページにそのように書かれている)、自治体によって対応がだいぶ違うようです。
ここまで話して分かったのは、保育園が悪いんじゃなくて、子どもを持つ親の働き方を十分に理解していない自治体が悪いということでした。
保育園としては、自治体の指示に従わないわけにいかないので、自治体の方針に沿った保育を行うしかありません。
自分たちで預け入れの方針を勝手に変えられないのです。(隣町のように各保育園ごとに対応を任せているなら話は違う)
ちなみに、保育士の数は足りていると、保育園の方はおっしゃっていたので、預かりたくても自治体の方針に逆らえないので、預けられないというのが事実だったのです。
ちなみに、隣町では他にも子育て世帯が過ごしやすい施策をいくつも打っていて、住む場所を選ぶには、その街の市長などトップの仕事ぶりをチェックしなきゃダメだなと痛感しました。
自治体のトップがいまいちだと、こういう緊急事態の時には、本当に役に立たなくて、票田ではない子育て世帯はかなり割りを食うということを理解しました。
引っ越しをする際には、その自治体のトップ自らがTwitterなどでSNSで情報発信をしていて、子どもを持つ家族に対して手厚い施策を実際に打っているかなど(口だけではなく)、きちんとチェックをした方がいいです。
SNSで情報発信をしているということは、きちんと相手に情報を届けようとしている証拠であり、市民とコミュニケーションを取ろうとしている証でもあるからです。
話を戻しまして、行政が悪いということは分かったのですが、だからと言って、ぼくがクビになってもいいわけではないので、保育園とリモートワーク時の預け入れに関して交渉を重ねた結果、上の子たち(5歳の長男と次男)は終日預かってもらえることになり、1歳の三男は午前中ではなく午後に預かってもらえることになりました。
うちの妻は午後から働いているので、午前中は家で三男は見てもらい、午後から預かりましょうとなりました。
上の子たちは来年から小学校も始まるので、集団生活に慣れる必要もあるので、終日預かってもらえることになったのです。
1歳児の三男に関しては、行政の指示に従わざるを得ない(登園する園児を半分以下に調整している)ため、半日しか預けられないのですが、午前中ではなく、午後の預けにすることで、ぼくも妻も仕事をしている間を子どもたちを保育園に預けることができるようになりました。
ちなみに、妻は午後から仕事ですが、コロナ以前は朝から子どもたちを保育園に預けていました。
妻が午後からの仕事に就いて、子どもたちを保育園に預ける時にもすったもんだがあり、朝から子どもたちを預けたかったのですが、市内の保育園10カ所に電話で確認しても、どこも朝から預かってもらえるという約束をしてくれませんでした。
市営の保育園は、「(今の園長の)私はいいんですが、次に園長になる別の人がダメだというかもしれません」といった回答で、なんとも頼りがいのない保育園ばかりでした。
ですが、今子どもたちを預かってもらえている保育園だけが、唯一、「朝から夕方まで、必ず預かります」と約束してくれたんです。
誠実に対応してくれる園だから、こちらも誠実に話をすれば、きっとなにかしらの解決策があるはずだと思っていましたが、本当にそのようになりました。
ぼくらは午前中しか預かれないと思って、預け入れ時間の延長をお願いしていたのですが、園の方がぼくの妻の情報をチェックして、午後からの勤務ということを思い出し、それならばと、午後からの預け入れを提案してくれたのです。
実際には、午後の預け入れの方が預かり時間が長いのですが、「リモートワーク時には半日だけ預かる」という園の言葉に嘘はなく、その意味では他の方とは違う特別対応というわけでもないということになりました。
これでやっと、無駄な嘘をつく必要もなくなり、本当に心からスッキリしました。
と、同時に別な収穫もありました。
保護者も園も誠実に対応することで、お互いが協力関係になれる
うちの三男は、なかなかコップで水を飲んでもらえず、預け入れ初日の発熱も、水を飲まずに15時までいたことが原因ではと、ぼくは考えていました。
家でも哺乳瓶を手放さず、哺乳瓶離れにほとほと苦労していました。
園からも早くコップだけで水分が取れるようにと、「家でも頑張ってね」と言われたいたのですが、「頑張ってね」と言われてもなにをどう頑張ったらいいのか、さっぱり分からないんですよね。こっちはギャーギャーとケンカばかりの長男次男の相手もしながらなので、精一杯やっているわけですよ。
ですので、「初日の発熱は脱水症状なのでは?まだ慣らし保育が終わったとは言えないのでは?」とぼくは園に話しました。
園からは鳴らし保育が終わったと言われていましたが、コロナ以前に保育園に行ったのは3〜4日程度でしたし、お昼寝までできたのは最後の一日だけでした。
そのあたりの不信感もあり、思っていることをすべて話しました。
話して分かったことは、園の方もうちの子の状態は分かっており、慣れていないので泣き叫ぶことは覚悟の上で預かっているということ。水を飲んでもらうために色々と工夫をしているということ。
ただ、保育園と保護者(ぼくと妻)の間での、本音のコミュニケーションが足りないため、分かり合えていなかったということでした。
こっちも、リモートワークの時には子どもを預けられないなんて言われれば、出社していることにして預けてもらったりもするわけです。
そんな後ろめたさがあると、園と正面から向き合えなくなるんですよね。
あと、担任の先生がノートにその日の子どもの様子を書いてくれるのですが、だいたい午前中のことが書かれているため、情報量がそこまで多くないんです。
なので、迎えに行ったときに、あれこれ聞かなきゃならないんですが、夕方って早く帰ってお風呂入れてご飯食べさせてと、めちゃめちゃ忙しいんですよね。
だから、担任の先生から根掘り葉掘り聞く時間もないし、向こうも他の子の面倒もあるので、一対一で、その日の様子をすべて話せる状況でもないんですよね。
でも、こっちから「おやつは食べました?コップで水は飲みました?お友達と遊びました?泣いてばかりではないですか?」とあれこれ聞いてみる必要があるわけです。
そんなことを聞けば、担任の先生も色々と思い出されて、その日の子どもの様子を細かく教えてくれるんです。
それと、家で哺乳瓶を手放さなくて、なかなかコップだけで飲んでもらえなくて困っていると正直に伝えると、「おうちと園で協力して頑張っていきましょう!」と協力体制を組んでもらえるんです。
こっちも、リモートワークを黙ってしている罪悪感はもうないので、この日とこの日はリモートワークなので、なにかあればぼくに電話してくださいと、堂々と正直に言えます。
今までは、嘘をついている負い目もあって、なかなか園と正面から向き合えなかったですが、誠実に対応することで、真っ正面から向き合えるようになり、そうすることで、園も正面から向き合ってくれるようになった気がします。
保育園は行政の指示に従うしかないので、園が悪いのではなく行政の指示に問題がある。
今回は、妻が午後からの仕事だったので、午後からの預け入れでも問題なかったですが、朝から仕事がある職場だったら、これでは解決しませんでした。
園は自治体の指示に従うしかないので、もしうちの妻が午前中も仕事がある職場だったら(フルタイムだったら)、市役所に電話して、リモートワーク時でも子どもを預かってもらえるように交渉していたと思います。
リモートワークをしている時は、子どもを預かってもらえないなら、出社した方がメリットがあるため、必要でもないのに出社をして無駄に感染リスクを高めるだけです。
リモートワークせざるを得ないため、出社をしていると園に嘘をつくこともできますが、そうすると罪悪感をずっと感じながら働かなければなりません。
そんな気持ち悪い思いをしながら、毎日を過ごしたくないですよね。
困ったら文句を言わず、交渉すること
今回のことで学んだのは、困ったことが起こったら文句を言わず、嘘をつかず、誠実に交渉した方が、気持ち良く毎日を過ごせるということです。
とは言え、今回の件で、妻から相談されたときは、ぼくも園に交渉するのが嫌でした。
園から断られるだろうし、なんだか自分だけわがままを言っているみたいだし、交渉で嫌な思いをするのも嫌だなーと思っていました。
だから、妻から「園の電話して欲しい」と言われたときは、ついめんどくさいなという気持ちが顔に出て、妻とちょっと気まずい状態になってしまいました。
でも、ちゃんと向き合ってよかったです。
こちらが困らない条件で、しかも園としても困らない条件で、子どもを預かってもらえるようになりましたし、なによりも妻からめちゃくちゃ感謝されました。
「あなたと結婚してよかった」とまで言われたので、それだけでも交渉したかいがありました。
皆さんも、子ども保育時間で不満がある場合は、素直に園や自治体と交渉してみてはいかがでしょうか。
めんどくさいですが、最後には晴れ晴れとした気持ちになりますよ。
妻からも頼りがいのある人と思われるようになりますし。
産後セックスレス解消奮闘記②
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産後に妻とセックスレスになり、なんとか解消しようと奮闘し、レスを解消し、3人目が自然に生まれるまでの記録を書いています。
ぼくと同じように、産後に妻からセックスを断られて、困っている方の参考になれれば嬉しいです。
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