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Land Acknowledgement (土地の意味を再考する)

こんにちは、あつえもんです。
まずはLand Acknowledgementの記事から書かねばならないと思い書いています。
とくにわたしの住むいわゆる植民地の文脈で「バンクーバー」と呼ばれるマスクイアム(xwməθkwəỷəm)、スクワミッシュ(Skwxwú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)民族の土地から考えたいと思います。

Land Acknowledgementの前に:植民地主義の文脈

わたしの済むタートルアイランドはヨーロッパの開拓者から植民地によって、本日の「カナダ」と呼ばれる国家が建設されました。もちろん、ヨーロッパの人々がくるまえに太古の昔からこの土地に住み、守り、管理していた人々がいます。それが、マスクイアム(xwməθkwəỷəm)、スクワミッシュ(Skwxwú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)民族です。

こうした先住民の方々を英語で「Indigenious」と呼びます。彼らは植民地主義のプロジェクトの中で、土地を奪われ、コミュニティを解体され、虐殺され、今現在も続く植民地主義の計画の中で先祖代々守る抜いてきた土地から追いやられ、さらには民族の文化やアイデンティすらもはく奪されていっています。

こうしたIndigeniousの人々への人種差別は世代を超えて今日も引き継がれており、多方面にて強化されていっています。このことについてはNoteでまた触れていこうと思います。

Land Acknowledgementとは何か

Land Acknowledgementとは、この土地が太古の昔からIndigeniousの人々に守られてきたものであり、私たちは移住者(Settler)としてこの土地のリソースを享受していること(働き、学び、生活していること)に対して感謝・尊敬の念を示すものになります。

これは知り合いの受け売りなのですが、もっとわかりやすくいうと、他人のおうちに訪問するとき、「お邪魔します」といいますよね。Land acknowledgementはそういった、自分は何者で、この土地にお邪魔させていただく感謝を伝えるものです。

実際にいくつかのLand Acknowledgementの例を紹介しますので、それを通して理解を深めていただければと思います。

Land Acknowledgement

まずはよくあるシンプルなものから紹介します。

私たちが本日集うバンクーバー市が、マスクイアム(xwməθkwəỷəm)、スクワミッシュ(Skwxwú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)民族の先祖代々の伝統的な未譲渡の領土に位置していることを 認め、謝意を表したいと思います。また、タートルアイランド(Turtle Island)のすべての先住民族にも私たちの支援を示させていただきます。

次に、植民地主義の問題への献身と責任を示すラディカルなもの。

私たちが住み、学び、働くバンクーバー市は、マスクイアム(xwməθkwəəm)、スクワミッシュ(Skwxwúú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)民族の伝統的な領土です。彼らがこの土地の最初の住民であり、彼らが太古の時代からこの土地を守り続けてきたことに敬意と感謝を表します。
本日私たちは、この土地が彼らから奪われ、人々が強制的に移住させられてきた歴史の上に集っています。私たちはこの土地の招かれざる移住者であり、植民地主義というプロジェクトの受益者であることをともに理解しましょう。このLand Acknowledgementを通して、私たち一人一人がこの土地の先住民族の主権と自治を支援する責任を負っていることを再確認したいと思います。

今回ケアワーカーの方々へのLand Acknowledgementを考える機会があったのでそれも共有いたします。

私たちが本日集うバンクーバー市が、マスクイアム(xwməθkwəỷəm)、スクワミッシュ(Skwxwú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)民族の先祖代々の伝統的な未譲渡土地であり、現在も彼らとこの土地との歴史的な関係が続いていることを認識することから、この(会議/イベント/集会)を始めたいと思います。太古からのこの土地の守り主であった彼らは、植民地主義以降、医療機関での人種差別に日々直面しています。このLand Acknowledgementを通して、私たちはこの土地を利用し共有する特権を与えられているということを謙虚に理解し、この土地のファーストネーション、イヌイット、メティーの人々に文化的に安全なケアを提供する義務があることを再確認したいと思います。

では最後に、わたしがいつも使っているLand Acknowledgementを紹介します。こちらをこのNoteのLand Acknowledgementとして締めたいと思います。

私は、ファースト・ネイションズ(First Nations)、メティス (Métis
)、イヌク (Inuk) の人々を、私たちが生活し、学び、働く土地の最初の居住者であり、伝統的な管理者であると謹んで認めます。私は、マスクイアム(xwməθkwəỷəm)、スクワミッシュ(Skwxwú7mesh)、スレイワトゥース(SeỈwitulh)を含むコースト・サリッシュの人々の伝統的な領土に位置しています。私は、この土地が奪われ、人々が強制的に移住させられたことを認識し、記憶しています。
私たちが住み、学び、働いている土地が長く続くIndigeniousの人々への暴力と殺戮の歴史の上にあることを理解しましょう。寄宿学校、60スクープ、ミレニアム・スクープ、行方不明・殺害されたIndigeniousの女性、反先住民人種差別、私たちの医療制度や司法制度におけるファースト・ネーションズ、メティス、イヌクの人々への不正義、そして保護区や私たちの街や町における先住民の貧困の影響について再考する時間を今この瞬間、持ちたいと思います。Indigeniousの人々が土地を失い、故郷を失ったままでいることのないよう、変化を生み出すために私たちは何をする覚悟があるのか、そして何を諦める覚悟があるのか、今一度自問自答してみよう。

Land Acknowledgementで最も大事なのは、自分の立場から考える(Self-reflexive)ということです。
自分と土地との関係を再考する契機がLand Acknowledgementだと思っています。

Indigeniousの人々が守ってきた土地に住んでいることから考えるのが難しければ、自分がどこの土地からきているのか、自分はどこのIndigenious(先住民)なのか、からはじめたらよいと思います。
わたしが植民地主義と自分の関係に関して悩んでいるとき、「Everyone is Indigenious(すべての人は、彼らの土地の先住民である)」とIndigeniousのリーダーの方から言われました。
土地を通して自分を見つめなおす機会になればと思います。


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