煮詰まった問題は、朝になると勝手に解決する

「思考の整理学(外山滋比古 著)」を読んでいます。<寝させる> という章にこのような一節が紹介されていました。

イギリスの小説家ウォルター・スコットさんはやっかいな問題が起き「どうしたらいいだろう」という議論になると決まってこう言ったそうです。

「いや、くよくよすることはないさ。明日の朝、7時には解決しているよ」

また、ガウスの定理で有名な数学者のガウスさん。ある発見をした記録にはこのように記されていたそうです。

"1835年 1月23日 朝7時 起床前に発見"

このような例を見るとどうやら発見は"朝を好む"ようです。

実際の経験として思い当たることがあるのではないでしょうか。

エンジニアをしている私の場合、夜にソースプログラムといくらにらめっこしても発見できないバグが、次の日目が覚めると(あー、あのあたりかもしれない)と答えが急に目の前に現れたりします。

一晩寝ることでどうしていい考えが浮かぶのかについては、本書で言及されていませんが、睡眠には雑多な情報を整理整頓する機能があるというのは一般的に言われています。

睡眠によって情報が整理されると、固定観念が消え、新たな視点で問題に向き合えるということではないでしょうか。

煮詰まった問題に対しては「朝の頭」を信頼し、よく眠るというのが問題解決に対する最善の行動なのかもしれません。



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