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海外で生活をして、やっと自分の人生を肯定できてきた
2020年3月に大学を卒業して、北海道から東京に就職した。
そして、2020年5月に仕事を辞めた。
別に深い理由はなくやめてしまった。大学生気分が抜けていなかったという感じだろう。
親に仕事をやめたことは言えないので、北海道にかえらず、東京にのこった。
元々大学生だったのでもちろん貯金はない。そのうえ収入源もない。
そこから約4年、本当にがむしゃらに生きた。
いろんなことに手を出し、住む場所も転々とし、お金も借金をしながら、常にギリギリだった。
一方、友人たちは社会人としてお金を稼ぎ、順調に生活の水準をあげていく。
どんどんと広がっていく友人と自分の差が、死にたくなるくらいはずかしかった。
自分がやってきたことは、なんの役にも立たないことだ。
他の人が4年間会社でつとめあげ、経験を積んでいるなか、自分にはなにもない。
日本にいるときは、そう思っていた。ほんとうに焦っていた。
でもいま、わたしモロッコにきて、今までとは全く異なる環境で、それなりに図太く楽しく生きている。
日本とのちがいも、たまにむかつくことはあるけど、そういうところも楽しみながら過ごせている。
一度日本から離れたことで、日本でみんながやっていること、自分がやってきたことを、改めて客観的にみることができた。
自分のやってきたことがどのように役にたつかなんて、他人はもちろん、じぶんにも分からない。
だが、わたしはやっとじぶんのこの4年間を少し肯定することができた。
ちょっとだけ、胸のつっかえがとれた。