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下校の面影 その続き

小さな頃に、一時的な流行り言葉であった『奇跡』。あの当時は、かなり稀なことを指してそう言っていたが、今となってはそれが当たり前な環境で私たちは生活している。と、あの頃の自分に伝えたい。

こんな風に。

『私たちは、意識せずとも呼吸はしている。これと逆のこともしているのが植物。彼らは太陽の光がある昼間は、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出している』

これって、私たちは O2→CO2 吸った酸素に炭素をくっ付けて吐き出している。そして植物は CO2→O2 吸った二酸化炭素から炭素を取り込んで吐き出している。つまり動いているのは炭素(C)なんだ。

 以前挙げた文章に繋がった。
 ー『気付かぬ今もやっている事』23.12.03 ー


この星の特異性は、この辺りから浮き彫りにできる。そして私たちは植物ありきの存在なんだ、とも思える事実もある。

私たちの身の回りの大気の成分は、窒素78%、酸素21%、その他1%の内訳と記憶している。しかしこれは地球を挟んだ前後の星のそれとは異なる。金星であれ火星であれ、その大部分を占めるのは二酸化炭素のようである。(二酸化炭素96%、窒素3%、その他1%)


仮に、このふたつの星に植物があったら、それは私たちの知る植物のカタチからはかなり遠退く。また近年取り上げられるカーボンニュートラルでは、二酸化炭素は温室効果ガスに含まれる。こう書くと、この星の特異性は人が居る事と書いても強(あなが)ち外れない。

 金星 表面温度は460℃。90気圧。
 地球 平均25℃くらい。1気圧。
 火星 固く凍結している。6/1000気圧。

 金星 濃硫酸の雲に覆われ、乾燥している。
 火星 低重力。大気が薄い。磁場がない。  


では、なぜ地球に植物が生まれたのか。ここを埋める考察こそ、本題に繋がる。この星が奇跡の星と言われる所以。

小さな頃に、一時的な流行り言葉であった『奇跡』。あの当時は、かなり稀なことを指してそう言っていたが、今となってはそれが当たり前な環境で私たちは生活している。


 先に挙げた文章をここに。
  ー『休む。』23.12.18 ー


水の起源は知らずとも、身近なモノである事に違いはない。そうはっきり言える程、この『奇跡』はこの星ではありふれている。確かに、水の惑星。ある宇宙飛行士はこう残した。

『地球は青かった』


H2O(水)が存在し、循環している。そして二酸化炭素は低温の水に溶け易いそうだ。つまり海水には多くの二酸化炭素が含まれている。となれば、大気の成分は二酸化炭素がなくなり、窒素とその他と、海中植物の光合成からの酸素になる。
また近年の温暖化の一因は、海水温度の上昇による二酸化炭素の放出であるようだ。


ー『山がガスるには理由がある』23.12.18ー


続く
(あと少し)

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