
山で気づいた土と資本主義の限界の話
どうしてこんな所に木が生えているんだろう。
そんな所に根を張るなんて無茶だ。
初めて見た時 そう感じた。
でも なんだか物凄く美しく見えた。
筑紫の日向の高千穂の〜
天孫降臨の地を知ってしまってから
日本の魅力 山の魅力 自然のチカラ
本当の意味での持続可能な暮らしというものを知ってしまった。
土ができるまで
ある山で どう考えても無茶な岩場に松が芽吹いていた。
だいぶ後になって知ったんだけど もともと土というものは
岩が風化して砂になり そこに植物(コケ)やバクテリアが発生する。
様々な動植物の死骸などが分解され やがてそれが積み重なる。
無機物から有機物へ。
水 空気 光 それが混ざる。
自然界で土が1センチ出来るのに100年かかるとか。
そう 無茶と思われた岩場に松が生えて行く様子は
まさに自然界が土を作り出している最中だったんだ。
資本主義と土
持続可能な暮らしを考えるとどうしても資本主義と合わなくなる。
自然のサイクルを加速させて本当の富を得ることは出来るのだろうか?
資本主義では作物を早く大きく効率よく育てる必要がある。
だから人間がこの『土』をいじる。
肥料と呼ばれるものをどこからか持って来て作物を育てる。
当然 自然のリズムに合わなくなる。
肥えすぎた土では余計なものも生えるし病気も発生する。
今度は それを抑えるためにクスリを使う。
そしてクスリに負けない作物を作る…
これを繰り返していく。
ある時点までは人間の努力の結晶と呼べるかもしれない。
しかし最早 何を作っているのかわからないと感じるのは僕だけだろうか。
限界と未来
資本主義の世界では先物も恐怖も売り買いする。
食料の量は全人類が満足な食事を摂るのに地球の面積が足りない。
農家が食べて行くために出稼ぎに出る。
だいぶおかしなことになっていないか?
資本主義の限界。
自然はコントロールするものでは無く
自然と共に生きて行くのが本来の日本人。
自然に感謝し 神仏をよく学び
後世にこれを残すのが我々の仕事だと思わせてくれた
そんな筑紫の日向の高千穂。
テーマは自然農か。
日本の未来が見えて来ている感じがします。

いいなと思ったら応援しよう!
