先月の締切分の結社への投稿から外したうた
錠剤をスマホの明かりで確認すピルカッターで半分に割る
子育ての触れ合いしときニュースなどどうでもよいと思えてきたり
00コンビニのトイレに造花の赤色店員の気配りに一息
00「愛してる」と姉が言うから「愛してる」か細い声で母の日の朝
00カニ味噌を君が食べたから口づけを今日はできないアレルギー嫌
境界線を昧さを抱きしめて三日月いつの間に隠れている
甥っ子が大きくなったら何になる?」
00「遊ぼう」とキッズスペースの子どもたち君は嫌だとはっきり告げる
若き日の悦びばかり振り返るしわくちゃの絹のほつれを直せず
00助手席のパソコンバッグが持てなくて夜の明かりはだんだん滲む
サブスクをポチポチ押してイントロの耳心地よい曲しかきかない
0遺書めいたネットの投稿余裕がない僕には止める力がなくて
0カウンセリングの待ち時間「恥のある人生でした」12時の鐘
0青春の悦びばかり呼び起こせどシルクの糸のほつれの直せず
0整骨院痛みを言えば否定せず頷けばすぐ説明をする
00輪郭の線をより君は立ち上がり声を吹き込めば命が踊る
子ども頃何になりたかったか卒業した中学校の校舎眺める
カウンセラーに最初に話すことはなに「ボロボロでした」「足が痛いです」
憂鬱を伝えたくて君に届く歌にするため推敲重ねる
推敲を出来るエネルギーぐらいある過去の歌読み気分を振り返る
カウンセリングの待ち時間恥のある人生だった12時早く
梅雨の朝バタバタ支度 イパーで繰り返し汚れを消せど蘇る
助手席の足場にボトルが貯められる人間的にだめではないかと
下の句になりたい言葉が溢れ出す頭が冴えて眠れなくなる
喋らない君がいいねを押したからこの歌我の代表作に
恥のある人生でしたさようなら誰かの遺書の一文引用
言いたいことそのまま言わずに短歌にして君に届ける恥ずかしいから
音楽を味わいつくすイントロは小林武史のアイディア溢れ
短歌歯磨きを嫌がる甥っ子我とならしてくれるかも「歯磨きをする?」
我のみに明るい声でただいまを言う風呂場から大きな声で
便箋の裏側の凸凹どれだけの思いを込めて君は書いたか
セーラーの襟に青色のスカーフをタッセルローファーで君走る
赤色のトイレの造花店員の明るい挨拶店に響いてる
夕映えに"STILL LOVE HER"流れればB♭の転調に涙
姉がいいと勧めたので、明日行く、整骨院に土曜日の朝
青い海だけではない悲しみの裏側にあるなんくるないさ
ソラナックスを飲もうと思えどいつの間にルートビアを飲み干してしまった
もし我がくたびれたとして幸せを何処や王子や彼女に給え