#24 パウチはキャンバス?デコパウチのお勧め
こんにちは!オストメイトといっしょ!秘密結社アッと♡ストーマ 共同管理人の中島小百合です。今回はシディキ佐衣子さんから、とっても素敵な記事をご寄稿いただきました!デコパウチが国境を越え、そのメッセージは小学生の心も動かした!感動のストーリー、ぜひお読みください♥
日本の良さが凝縮?なデコパウチ
「オストメイトといっしょ!アッと♡ストーマ」に参加させていただいてすぐ、わっ、素敵!と思ったのが、投稿を彩る、数々のさーさんのデコパウチでした。
装具メーカーが重視するのは ”使いやすくて、身体の動きについていけるパウチ” だったり、“下着のようにナチュラルに見えるパウチ” です。
一方で、ユーザーさまからよくいただくデザインへのご要望は “クールな黒一色がいい” “かわいい水玉模様がほしい” などです。
でも “少しでも当事者の気分を上げるため” に始めたというデコパウチは、創作活動そのものに意味があり、新鮮でした。
私が勤務するコロプラストはデンマークに本社があるのですが、パウチを開発しているデンマークの同僚がどのようなリアクションをするかなと、イントラネットでさーさんのデコパウチを紹介したところ、各国の同僚から ”かわいい!” ”日本らしい” “捨てるのがもったいない” と大きな反響が返ってきました。
日本らしいのかなと考えてみると、確かに日本のラッピングは世界でも群を抜いて美しいし、小さなキャンバスに驚くほど繊細なネイルアートが誕生したのも日本ですね。
↓デンマーク本社CEOも”I love the design!” と言った、ユニバーサルなさーさんのデコパウチ
(補足:写真の上の英語!「若い層はオストミーバッグに遊び心を加え、自分のストーマを愛する方法を見いだしています!」ですって!全世界からイイねが届いてますね!)
そんな日本の匠の技を受け継ぐ?さーさんのインパクトで、少しずつデコパウチの輪が広がっていく中、大変な経験を笑いに変えているデコパウチも… 作者のお人柄に、惚れてまうやろ~!と何度も叫びました(笑)。
↓デコパウチコレクション(DPC)2021でコロプラスト賞に選ばせていただいた、鈴木眞弓さんの人間味溢れるデコパウチ
ちょっと泣ける、素敵なパウチ
社内会議で、”最近はこういうパウチを皆さん作られているんですよ”と話すことが増えたころ、逆に”訪問先の認定看護師さんからこんなデコパウチを見せてもらいましたよ”という場面もありました。
そこには、抗がん剤治療中のご家族に向けた、パウチを便せんにしたメッセージが!
”そろそろ3クール終了”
”頑張っているあなたにも金メダル”
そのパウチのお話を共有してくれた認定看護師さんにとっても、心に残る出来事だったのだろうなと思います。
全国に永久ストーマをお持ちの方だけでも22万人いらっしゃるということは、ご家族やご友人も何十万人といらっしゃるということ。
“パウチを飾る意味ってあるの?” と言う方も多いのかなと思いつつ、祖母がオストメイトだった私は、”ひとりじゃないよ”と伝えているご家族に、心から共感しました。ストーマを造る理由となった疾患の治療、こまごまと変わる生活様式、内部障がいへの社会の理解のなさ。パウチそのものだけじゃない、それを着ける方の人生の重みを一緒に受け止めたいというご家族に、良いことがたくさんありますように。
”きっかけ”としてのデコパウチ
「オストメイトといっしょ!アッと♡ストーマ」ではデコパウチをさらに楽しむために、デコパウチコレクション(DPC)2021を開催することに。そんな中、「パウチの授業 in 京都」という別プロジェクトで、小学生40人余りに、パウチや、パウチを着ける人のことを伝える課外授業も開かれました。パウチを着けているメンバーの皆さんの疾患、困りごと、人生観が子どもたちに伝わり、数々の温かい想いがこもったデコパウチが作られた様子は、NHKの「ニュース シブ5時」でも放送されたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
↓デコパウチコレクション(DPC)2021でコロプラスト賞に選ばせていただいた、京都の小学生作 どの線を選んでも「みんながいるよ!」なあみだくじデコパウチ
そして私が勤務するコロプラストでも、全社イベントでデコパウチに挑戦。やっぱり伝えたいことは、”ひとりじゃないよ”というメッセージでした。
↓何十名もの有志社員の作品の中から、特にメッセージ性が強かった作品
デコパウチをきっかけに、オストメイトであると公表される方、家族や出会ったオストメイトへのメッセージを伝える方。デコパウチの持つ意味は、人それぞれだと思います。ご自身の想いをぶつける手段として、デコパウチを試してみませんか?
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