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今年もサプライズはあるのか〜2021版

はじめに

毎年書いている記事を今年の内容を踏まえて書き直したものになります。
前半はほとんど例年と同じ内容ですが有料部分を少し改変しています。

他のダメ講師が担当になっている受講生に伝えておきたい内容とは異なり僕の個人的な考えです。妄想と言ってもいい内容もあります。
最終講座、または明日の直前を受講する方はおそらく似たり寄ったりのことを講師から言われると思います。ので、余計な情報を入れたくない人は読まないほうがいいと思います。

合否の分かれ目

毎年、感覚的にですが、学校に来ている8割くらいの人が勝負できる状況になっていると感じます。もちろん自分自身の担当している10〜15名に限れば6割しか勝負できない年も10割合格狙える年もあってマチマチですが、大きな教室内の割合で言うと8割くらい、校舎や講師でのレベル差があったとしても平均すると6〜7割は勝負できるレベル(合格してもおかしくはない)になっているはずです。でも合格できるのは4割です。上位2割くらいの人たちは合格を確実視されていたりしますが、その中にも不合格者は出ます。この、合格する人と残念ながら不合格になる人、その違いはどこにあるのか、です。
僕は、それは平常心で望めたかどうか、だと思っています。つまり、それだけ本試験の緊張の中、いつもと違う「何か」に惑わされて実力が発揮出来ない人が多い、ということです。だから上位にいる人も不合格になるし、合格が際どい人(彼は平常心で臨めた)でも合格したりするのだと思っています。H29年の敷地がエスキス用紙にある、H30年の問題用紙がA2になるなどの「見たことのない何か」は当然今年もありうるかも知れません。そんな時いかにいつもと同じように取り組めるか、は本当に重要になります。
サプライズに対して、そこに惑わされないことは合格への条件とも言えると思います。

平常心で臨むために

試験元からすると、基本的にサプライズは普段通りの取り組みを揺さぶるものでないと意味がありません。なぜそんなものを試験に取り入れるかというと、単なるイジワル、ではなくやはり資格学校対策だと考えられます。マニュアル的なものでしか対応出来ない能力は建築士として十分な資質を備えているとは言えない、ということではないでしょうか。実際、仕事としての建築は想定通りに物事が進むことの方が少なく、臨機応変に事態に対処することが求められることが多いということに異論はないはずです。
しかし、実際の仕事でもそうですが、しっかりとした準備、そしてトラブルへの想定が出来ていれば大抵何とかなります。僕は建築士試験もそれと同じだと思っています。
しっかりとした準備はほとんどの受講生は出来ています。多くの課題をこなし、アプローチのパターン、空間構成のパターンをこれまで学習してきています。つまり平常心で臨むために最も大事なことは、「何かサプライズがあるかも」と思っておくこと以外にありません。仕事においてトラブルを想定しておくことと同じです。そう思った上で、混乱したりしないためにそのサプライズの内容がどういうものであるのか、を冷静に判断することが出来るかどうか、です。上記した過去の仕掛けは普段通りにエスキス用紙を使えない、普段通りに問題用紙を取り扱えない、という普段通りの動きを制限するものでした。このようにサプライズが普段通りの取り組みを揺さぶるものだと考えればその初見の何かが「何に」制限をかけるものなのか、具体的にいつもの手順と異なる何かが求められているのか、を自問自答できれば、まずはその揺さぶりに耐えることが出来たと考えてもいいと思います。

以下有料部分です。上記の通り、僕の個人的な考えが主になります。

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