課題解決 -問題と課題の違い編-
生きていると、多くの問題がありますよね?
個人的な問題だと、晩御飯は何にしようか?といった目の前の小さなものから、人生の方向性どうしようか?といった大きなことまで。仕事の中での問題を探してみると、メールの「て・に・を・は」から、人間関係、売上やブランディング方法など。
私たちには挙げれば数え切れないほどの問題が山積みです。
この多くの問題から、どのように課題を設定して解決していけば良いのかを事例を交えて解説していきたいと思います。
今回は問題と課題の違いについて考えたいと思います。
結論から述べると「課題とは、解決すべき問題」のことです。
1896年に1作目が発売され以降シリーズ化されているドラゴンクエストですが、多くの方がご存知だと思うので、このドラゴンクエストの勇者になったつもりでゲーム中の問題について考えてみたいと思います。
・魔王的存在がいる
・世界が破滅しそうになっている
・勇者の数が少ない
・なぜか勇者に選ばれた自分が世界を救わないといけない
・はじめ勇者が弱い
・武器が心許ない
・ひとりで旅に行かされる
・悪いモンスターがはびこっている
・絶対必要なものは、強いモンスターを倒さないと得られない
・カジノでなかなか勝てない
・見つからないダンジョンがある
・etc
ざっくりになるのですがゲーム中で起きている問題点をあげてみました。まだまだ多くの問題点はあると思いますし、人によっては問題ではないと思う内容もあるかもしれません。
続いて、ドラゴンクエストの中で、勇者が解決すべき問題(課題)はなにか考えたいと思います。
・魔王を倒すこと
・勇者の剣を見つけること
・目の前の敵を倒すこと
・etc
こうしてみると課題も多いように感じます。
しかし、ここで重要なのはゲームをスタートして、アニメーションでストーリーの導入部分があり、すぐに初戦で魔王を倒す!!!という課題には取り組まないのではないでしょうか?(ストーリー上、初戦が魔王であり敗北してから旅が始まる。ということはあるかもしれませんが、ほとんどの場合、魔王はラスボスですよね。)
つまり、魔王を倒すという課題は今解決すべき課題ではない。ということです。ゲームを始めてすぐの頃はおそらく「世界の状況がわからない」という課題があり、解決策として「村人に話しかけてみる。」ことから始めるのではないでしょうか。そしてこの現状の課題設定をして、解決策を考え、解決していく。この繰り返しでゲーム中の世界は最終的に平和になります。
また問題を挙げた際に少し触れましたが、問題感は人によって違います。組織の場合、一人一人の問題を解決していては資源を集中させることができません。「人」は組織の中で重要な資源の一つです。戦略を考える上でも「人」という資源を投入したいところに集中することで、より有意義な課題解決に使いたいところです。この辺については、また別の機会に深掘りしてお話しできればと思います。(参考:音部大輔著 なぜ「戦略」で差がつくのか。)
つまり、個人個人の問題も重要ですが、組織として解決すべき問題を明確にし、課題として設定することが重要になります。
では、どのように課題を解決するのか。次回からは弊社が取り組んだ事例を用いて、課題の設定〜解決に向けたアプローチを記載いたします。
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