言葉を尽くす、ということ(24/7/16)
目が見えなくなったら?声が出せなくなったら?味が、匂いがわからなくなったら?何も聞こえなくなったら?僕はどうすればいい。どうやって大切な人の言葉を受け取る?どうやって気持ちを伝える?
言葉というものは、なんというか頼りない。形がない。人との関係もそう。形がない。形がないものを大切に大切に抱きしめて、信じて、尽くして生きようとしている。不器用だな、みっともないな、と思うことはあるけれど。価値なんていう恣意的でぼんやりしたもので順位を決めるなら、それがいちばんにやってくる。だから、言葉を信じて、言葉を尽くしている。それしかできない、なんて言いたくない。それは、受け取ってくれたその人を想うと、なんか、違う。言葉を尽くすのは、きっとそれが最上だからだ。僕は、少しだけできることじゃなくて、いちばんやりたいことを、あなたに尽くしていたいよ。
ねえ。僕は想い出を手離したくないんだよ。あなたと共有した時間を永遠にしたい。その時間が僕を生かし続けていることを、あらゆる記憶に上書きしたい。「あなたとの想い出があるから、この世界は特別なんだ」って僕が言った時、その言葉にちゃんと意味を持たせることができるように生きていたい。あなたが、僕の言葉を好きだと言ってくれて、大切にとっていてくれてくれるから。
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