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欠かせない物ほどシンプルに・・・岡谷ジャンクションのリニューアル工事に学ぶこと

ニュースでも 頻繁に報道されていたので
ご存じの方も多いとは思いますが
昨年の長野道と中央道の岡谷ジャンクション周辺の
リニューアル工事では交通事故が多発しました。

合流地点付近で急に車線が減るため
渋滞するのも必然でした。

ここは建設当時、画期的な長支間高橋脚構造で、
地上60mにも鎮座する優美な曲線高架橋として
1986年度(昭和61年度)土木学会田中賞を受賞した
名設計でもありました。

そして同時に難工事でもあったそうです。

そして月日が流れ「メンテナンス」が必要とされ
あらためてその難しさに直面したという文脈です。

道路や橋や水道管などは
私たちの生活を支える非常に大切なインフラ

それらは長い年月を通じて使用するため
定期的なメンテナンスが不可欠

「長期に渡るメンテナンスのしやすさ」を
あらかじめ考慮した設計の重要性を痛感させられます。

モチロン これは「家づくり」にもそのまま通じる教訓

どうしても派手なデザインや
快適な設備に心惹かれるかもしれませんが

その時の満足感だけを優先し 
後先考えず取り入れれば
後々のメンテナンスには辟易することになるかも・・・

たとえば「全館空調システム」などは
その典型でしょう

機械は必ず壊れますので修理や交換が必要です。

その際に掛かるお金のこと
ローン返済をしながらの出費の負担感
を事前に計算し 想定できている人は少ないです。

長く暮らしていくマイホームだからこそ
しかも月日を経て自身も年齢を重ねてから
直面するメンテナンスだからこそ

その負担が少ない住まいにしておくということは
断熱性能や耐震性能を検討するのと同じくらい
重要なことだと思います。

「今」の快適だけでなく「先々」の暮らし振りにまで
想いを馳せることの重要性をお伝えしていくことを

ベテランという年齢になってきた自分の使命と考え
「おうちづくり」のサポートを続けていきます。

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