【前書き編】2023秋・4泊5日東京遠征滞在記録【波乱万丈過去最長】
はじめに:前書き編ってなんだよ。
要は「元々前後編で書くつもりだったけど、あまりに予定が切羽詰まって前編だけでも週一更新に間に合わなさそうなのでお茶を濁すぞ！」という思いつきで締切前日の土曜日夜に書き始めたその場しのぎです。
というかマジでここ1ヶ月くらいずっとこんな調子です。常にやる事が多すぎて時間と気力が追っつかない。ダンドリ上手になりたいよ〜。
事の始まり
11/12(日)に行われる第十回博麗神社秋季例大祭(要は東方ジャンル最大規模の同人誌即売会)。今回はありがたい事に、Twitterで相互のV層もどきさん(以下"V層さん"と表記)のサークルスペースにてお手伝いをさせていただける事になった。
V層さんには2021年以降、何度かコミケの際にお使い(主に会場限定頒布のブツ)を依頼していたのだが、その度に毎回申し訳ないな…という後ろめたい思いも抱いており、いつかちゃんとした形でそのお礼をしたいとずーっと考え続けていた。その思いもまた半ばエゴのようなものかもしれないが…。今年の夏コミの際にその旨を掛け合ってみたところ、ありがたい事に快諾いただけたため、此度も何度目かの例大祭サークル参加が決定した。
さてそうなると、やはりついでに東京で色んな人に会いたいし色んな場所にも行きたいよな…そうなると3泊、いやこの際4泊くらいしたいかも…あ、でも今貯金もしてるからかなり予算カツカツだし……と頭を悩ませていたところ、ベストタイミングでとある方から鶴の一声を頂けた。
その方の名は犬麻宮さん(このnoteなどでは"麻宮ミヤネ"名義。以下こちらの名義から"麻宮さん"と表記)。かつては物書きの活動をしており、IOSYSや少女理論観測所といった東方の大手音楽サークルの楽曲で作詞を担当したり、近年では自分の父親がゴミ屋敷で腐って死んでいたという話のnote記事が大バズりしたりしていた方だ。
現在は主にTwitchでのゲーム(をしてはいるが基本は雑談がメインの)配信で精力的に活動しており、本人曰く「家賃の半分くらいの収入」になる程度には人も集まりつつある。視聴者参加型企画も多く行われており、自分も一度凸待ちクイズ企画で参加させていただいた事がある。
この方を一言で言い表すならば、『おもろ第一至上主義者』だろうか。それくらい笑いやウケる事への姿勢が真摯というか、なんというか…熱量が半端じゃない。
で、色々思うところあって麻宮さんの配信を見始め、色々思うところあって先のクイズ企画の前後に麻宮さんに諸々の相談を持ちかけた際(この辺の経緯についての説明はザックリ省略します。相談した内容については過去に書いた記事があるので探してみてね)、近々秋例参加に併せて東京に行く予定がある旨を話したところ、「じゃあ今ルームシェア解消して部屋空いてるから泊まっていきなよ」とかなり軽いノリでお誘いを頂けた。なんなら次のルームシェアの相手になる可能性の話まで。
こちらのフットワークが軽すぎるというか猪突猛進の如く行動力とかアグレッシブさが無駄に過ぎるのは毎度のことだが(自覚はあります)、それ以上に麻宮さんの寛容さが規格外すぎる。顔も知らないし通話で直接話したのだってこれが初めてなのに、そんな相手をいきなり自宅に泊められるその度量がどこから来るのか……は、麻宮さんのそれまでの半生や、『おもろ第一至上主義者』とまで呼べるその『おもろ』ネタへの貪欲さを鑑みればなんとなく分かるような気が……いややっぱそれでも分かんねぇや…
【参考資料:麻宮さんの出演しているラジオ番組動画】ひとつひとつの回が非常に長いが、作業用BGM代わりにでも是非聞いていただきたい。もう単純に話の内容がおもろ。
お金の話
しかしさすがに3〜4泊もタダで泊めてもらうのは忍びないので、客用の布団セットをクリーニングに出すための代金を宿泊費代わりとして払うという事に。本人からの直前の連絡曰く4〜5000円になる予定との事だったので、それもコミコミで遠征滞在の予算計画を出発の2ヶ月前くらいから立て始める。
そう、今回の遠征滞在にあたっては今まで以上に緻密な予算計画を立てていたのだ。麻宮さんと最初に話した時に「君は浪費癖の気があるね？」と指摘されて以来(元々薄らとした自覚はあったが、こうやって他の人からズバッと言われることで改めて自覚度が滅茶苦茶上がるケースは他にも多々ある)、こういったお金の使い方に関してはかなり慎重にやってるつもりだ。こまめに家計簿つけたり、ほしい物リストを書き出してそこに優先度を付けたり本当に金を出すべきか精査したり。
今回の予算計画については、例えば食費については「この日はここで食事してこれくらいかかる、この日はここに出かけるからこの店のこれを頼んでこの金額、後は近くにあるらしいドンキでカロリーメイトとか買い込んで安く済ませよう」みたいな具合。秋例で手に入れる予定の同人誌についても、サークル毎にこれだけかかるという下調べを綿密に行い、交通費についても使用する予定のルートを予め調べておき、キッチリとした合計額を出してPASMOにチャージさせた。お土産代なんかも然り。
とにかく今はお金が大事な時期なので、この辺のは徹底的にやったつもり……だった。
…しかし結論から述べてしまえば、今回の遠征滞在も(つまり今までの遠征滞在においてもそうだったのだが)4000円程度の赤字となってしまった。その要因は何かと言えば、ズバリ『想定外を想定していなかった』事である。つまり、予定外の出費があるという事を考慮してなかったのだ。
おめえはよお 考えが甘いんだよ！
毎度の事ながらツメが甘すぎる。どれだけ自分では考えに考えたつもりでも必ず漏れが生じる。本当に生きることに向いていない。
ただ、これだけは自分の名誉のために前書きにて明言させていただきたい。
今回の遠征滞在において自分は(最終的には)借金はしていません。
いや何を当たり前の事を…と思われるかもしれないが、今回の遠征滞在においては、あるタイミングで(焦りまくりのパニック状態で冷静な判断ができなかったとは言え)本当にそうせざるを得ないとしか思えなかった状況があったのだ。『親以外からの借金だけは絶対にするな』という大学入学にあたっての上京前から両親にこっぴどく教え込まれてきた、人として最低限度の超えちゃいけないラインをいよいよ超えかけてしまった。というか見方によっては一時的には超えてしまった。
最終的には別のルールを破る事になりつつも、なんとかこの最悪の事態は避けられた。が、この件については本気の本気で情けなく、恥ずかしい事であると今なお猛省している。詳しい話については追々語っていくつもりである。
とにかく、予備費であるとか、言い換えればゆとりだとか余裕だとか、何にしてもそういったものは文字通り必要なのだという事を、今回の件で身をもって学んだ。来月からは今までの3万貯金に加えて、そっちの方の貯金も始めようと思う。今の給料だと月あたり3000円か5000円くらいかな…
バイト終わりから直行案浮上
秋例まであと2〜3週間といった頃。サークル参加にあたっての打ち合わせが行なわれた。サークル入場時間は9〜10時なのだが、これが結構混み合うものなのだ。それを見越して30分前にビッグサイト付近のコンビニで合流できれば、とV層さんは考えていたらしい。
自分はこの頃「朝イチの便で東京入りすればとりあえずギリギリ入場時間には間に合うかな…」とか考えていたのだが、そうなると当日入りでは間に合わない。となると前日入りするのが安牌になるのだが、その前日は土曜日。つまりバイトのシフトがほぼ確実に入るのだ。
希望休はこの時既に日曜以降から出してしまっていたので、間違いなく出勤になる。幸いシフトについてはかなり融通の効く職場のため、お願いすれば休ませてもらえる可能性は低くはないはず。だが既に決まったシフト、それも忙しく人手も足りない土日にそれをするのはかなり罪悪感が半端ないし、何より勤務日数が減る＝給与が一日分無くなるのは、今の自分には相当な痛手だ。なんとか両立できる方法は……
…じゃあ土曜のバイト終わりに直行でバス乗って東京入りすればいいじゃない！やったぁ！
思い立ったが吉日。シフターの社員の方に連絡を入れる。いつもだと土日などの休日は11時〜16時半のシフトになる事が多いが、この日は開店前準備も含めた10時〜15時半のシフトにしてもらえるようにお願いしたところ、無事承諾を得られた。本当に頭が上がらない。そしてそれと同時にバイト終わりからすぐの時間発のバスも予約。とりあえずこれでなんとかなるか。
ちなみに帰りのバスについては、平日の東京発の便であれば余裕で当日予約ができるだろうと、この時点ではしていなかった。厳密には、何時に帰れるかというのがその日その時になるまで分からないのだ。今までの東京への遠征滞在も常にこんな感じでやってきている。
ところで、この土曜日はちょうど大学時代に所属してたサークルのOB会が開かれる予定も重なっていたため、ついでにそれへの参加も検討したのだが、予算の都合やそもそもバスの時間的にギリギリ開始に間に合わない事から断念となった。来年こそは社会復帰を完遂した状態でもって参加したい。そうでもないと後ろめたさなしに皆に顔向けできないだろうから…
代わりに大学サークルで最もお世話になっていた先輩と別日にアポを取り付けたり、OB会の代わりとばかりに、過去に麻宮さんとルームシェアをしていた事もある義也さんとのアポを取り付けたり、3月の東京旅行時にも一緒に東京散策したくーてんk…ちゃんにもアポを取り付けたり……アポ取りばっかじゃねえかお前んち！！
リアルでの人との触れ合いに飢えているのも相変わらずである。しかしこういうアポ取りとか、そういう普通ならなかなかやろうとしないような事に対する行動力だけは無駄にあるよな、我ながらホント。
いざ鎌倉(東京)
後やるべきは配る用のお土産のチェックだったり、旅行用のシャンプーとかの荷物の準備だったり、身だしなみを整えたり、予算の見積もりを都度更新したり…結構やる事たくさんあるな。
そんなこんなで慌ただしく日々は過ぎていき、いよいよ出発前日の金曜夜。
荷物のチェックは万全。大サイズのキャリーケースと中サイズのリュック、そして長いこと日常的に使い続けているメッセンジャーバッグ(サムネ参照)。旅行の荷物としては恐らく過去最大の物量だろう。他人の家に泊まるという都合上、ホテルでは当然のように用意されているアメニティ類なども、自前で用意しなければならなかったりするのが要因だろう。それが4泊ともなれば尚更だ。
とりあえず翌日はいつものシフトに合わせて起きればいい。こういう面でも当日入りから予定を変えて良かったなーと思う。特に最近は早い時間に起きるのが本当に苦痛というか、もはや純粋に不可能になりつつあるので……本当に社会復帰できんのかコイツ？
こうしていつも通り床に就き、明日からの旅路に期待の思いを馳せながら眠りについた筆者。
だが、この時コイツはまだ思いもしていなかった。自身の遠征滞在史上、そして社会的信用史上、それぞれ最大最悪の失態を犯す(犯しかける)事になるなどとは……
前編に続く。
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