遠くて近きは男女の仲
もう11月になっちゃいました。
早いもので、校庭に咲き乱れた桜を見てからもう7か月です。
つまり、私が入学してから最初の年がもう終わろうとしているわけで、あまりのんびりしていると、クリスマスが来ちゃうってことなんです。
いつも同性の友達と集まって遊んでいたクリスマス。
だけど、今年は誰も遊んでくれないんです。
なぜかって?
そんな悲しいことは私の口からは言えないのです。
そりゃ、私だって焦っちゃうわけだけど、そんな勇気はないわけで。
胸いっぱいの憧れで、情緒不安定になるくらいのアップダウンを経ても、やっぱり駄目なわけで。
いつも視線で追いかけちゃうんだけど、それが精一杯。
自分から声すらかけられないんです。
たまに声をかけて貰っても、舞い上がってしまって上手に話せないし、何だか仏頂面になっちゃって、私ってば可愛くないかも。
でもでもでも、今日こそは、今日こそは頑張るのです。私。
今日こそは上手に笑って話しかけて、気持ちを伝えるのです!
そう意気込んでやってきたものの、やっぱり今日も表情が固まっちゃって、声も上ずっちゃうし、何だかとっても不細工な私。
こんなんじゃダメだって思って、何も言えずに帰ってきちゃう。
ちょっと話せて嬉しいような、言い出せなくて悲しいようなそんな気分。
去っていく彼の背中を見送って今日も終わり。
明日はきっと言える。
それがだめでも明後日なら!
今年中には何とか頑張りたいなぁ。
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