atrium|空を見上げるメディア

"空が高いと、ふと立ち止まって上を見る"|忙しない世の中で、立ち止まる瞬間が多い20代の2人が、答えを急がず、曖昧なことを、曖昧なまま考えた軌跡を残します。|毎週金曜日21時更新中!|運営者:keina・Paul |▼まずはプロフィール記事をご覧ください🌿

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【お知らせ】ふと、空を見上げたら…|空の写真を募集

気がつけば8月。 まだまだ日が長くて、帰宅する時間帯に明るい空を見る方も多いのではないでしょうか。 毎日は忙しなく進んでゆくけれど、ひと息つくための余白を、空がもたらしてくれているような気がします。 晴れていても、曇っていても、少し立ち止まって上を見上げてみると、どこまでも空は広がっています。 そこで、空にまつわる新しい企画をスタートします! ____________________ atrium公式Instagramで、空の写真を募集 お題テンプレートで、誰で

    • 『少年の日の思い出』と、少年の日の私

      私には1つ歳下の弟がいるのだが、今でも小中学生のときの話題に花を咲かせることが多々ある。 その中で、国語の授業で読んだ物語にどんなものがあったかという話題になった。 スイミーから始まり、ごんぎつね、やまなし、カレーライスなど様々なタイトルが挙がる中、一つ特に印象に残っていた作品があった。 『少年の日の思い出』 蝶を捕まえることが趣味だった少年のお話だ。記憶に残っている人も多いのではないだろうか。 今回は当時の思いとともに、今一度『少年の日の思い出』の感想を書いていき

      • 境界線をたどる -暇・退屈-

        時間があって、何もするべきことがない時、あなたは「暇だ」と思うだろうか?それとも、「退屈だ」と思うだろうか。 どちらも同じ状況で使われる気がするし、意図的に使い分けています!という人はあまり居ないのではないだろうか。 でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、なんだか、はっきりと違うコトバである気もしてきた。 「暇」or「退屈」の二者択一ではなく、「暇」and「退屈」が成り立つのではないだろうか?と思ったのである。 今回は、「暇」と「退屈」の境界線を辿ってみよう。 _

        • そういえば、はじめまして。 ―paul―

          私たちがatriumとして文章を残すようになって4か月。 そして先月に初めてライターの自己紹介を行った。 しかし、実はこれでは自己紹介は不十分。 冒頭に「私たち」と記したように、atriumは主に2人で活動している。 そういえば、はじめまして。 今日はatriumの中の人②について、記しておこうと思います。 ________________ 自己紹介って何のためにするんだっけ? この文章を書く上でまず思い当たった。 頭に思い浮かべるいわゆる普通の自己紹介は、『出身

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        • 境界線をたどる
          3本
        • 自己紹介
          2本
        • 読書レビュー
          3本
        • 物語ドロップス
          2本
        • お散歩ふりかけ
          2本

        記事

          小さな変化|上半期のお気に入り本・映画

          気がつくと、もう7月。 新学期・新生活のスタートは4月だから、ついつい忘れてしまうけれど、1年の半分は既に終わったのである。 短いような長いような半年間。 変わり映えのない出来事ばかりのようで、きっと今の私に繋がるたくさんの出来事があった。何も変わっていないように感じても、少しずつ、少しずつ変化している。 何かを見たり、読んだり、聴いたりしたことは、それを知る前には戻れない。 上半期は、本を13冊読んで、映画を17本観た。その中でも特に心に残った2つずつ紹介しながら

          小さな変化|上半期のお気に入り本・映画

          【ショートショート】物語ドロップス ―3つ目の願い―

          亡くなった祖父の家、長年使われていなかった蔵を掃除していた僕は、汗水たらしながら物を仕分けていた。 すると、いかにも怪しい、「魔法のランプ」と言うべき形のものを見つけた。 これをこすれば魔人が出てくるという話を思い出し、さっそく実践してみると驚いた、本当に現れるとは。 「あなた様の願いを何でも3つ叶えてみせましょう」 完璧すぎてもはや怪しい笑顔を浮かべながら、魔人は手もみしている。 「もしその話が本当なら、少し考えたい」 僕は慎重な性格なのだ。 悩みに悩んだ結果

          【ショートショート】物語ドロップス ―3つ目の願い―

          お散歩ふりかけ #2 ―影を見つける―

          明るいうちのお散歩では、必ず光があり、影が出来る。 とても当たり前のことではあるけれど、ふと目をやると、色々な形や線があって、その影を作っている実体の存在に感動してしまうことがあるのだ。 お散歩することで太陽の光を浴びたり、適度な運動になったりして、リラックス出来るというのはよく言われるし、特に疑問もなく納得できる。 ぼんやり歩いていると、思考もひと休み出来て良いのだろう。 私の場合、歩きながら影を見つけては思いを馳せることで、自分がなんだか知らないうちに背負っている

          お散歩ふりかけ #2 ―影を見つける―

          くらしの自由研究 ―枯山水を置こう―

          どんなに疲れていても、自身に居場所を提供してくれる。 それが、自宅。 そんな大切な場所を素敵な場所にしたいという願いは、もはや必然だろう。 そんな素敵な空間の中でも、ほっと一息落ち着ける場所だと考えている場所がある。 トイレだ。 同じ感覚を持っている人も多いのではないだろうか。 ゆっくり座れる雰囲気や、少し狭めのスペースが心地よく感じてしまう。 そんなトイレの周りをもっと落ち着ける空間にできたらどんなに素敵か。 私の家のトイレはご覧の通り座って右側に物を置くことが

          くらしの自由研究 ―枯山水を置こう―

          そういえば、はじめまして。 ―keina―

          atriumで文章を残すようになってはや3ヶ月。私たちの1番最初の投稿は、atriumの自己紹介だった。 最初の投稿は、自己紹介が多い。けれど私たちは、自分たちの人柄は文末のささやかなクレジット程度で、特に書いてこなかった。 そういえば、はじめまして。今日は自分自身について、記しておこうと思います。 ________________ 自己紹介というと『出身は〜で、趣味は〜で…』といった具合で、いかに簡潔かつ記憶に残るように話せるかみたいなものが多い。 私は自己紹介が

          そういえば、はじめまして。 ―keina―

          境界線をたどる #2 ―机・デスク・テーブル―

          「これ、机の上に置いといて」 この文を読んだとき、どのような状況が頭に浮かんだだろうか。 私は学校で友人に軽く声をかけられるイメージだった。 それでは次の文章はどうか。 「これ、デスクの上に置いといて」 今度は会社で上司に声をかけられる一幕だろうか。 では、 「これ、テーブルの上に置いといて」 今度はどうか。 家族に声をかけられているような気がする。 ________ 机もデスクもテーブルも、基本的には同じものを指しているはずなのに、受け取る印象が言葉によっ

          境界線をたどる #2 ―机・デスク・テーブル―

          初めての文学フリマ|東京38

          5月19日に、atriumメンバーのPaulくんと一緒に文学フリマに行ってきた。予備知識はほとんど無い状態で訪れたので、想像以上の規模と熱気に圧倒された。 公式サイトによると、文学フリマの定義はこうである。 初めて行った感想は、まさにこの説明文の通り…!出店側もお客さん側も、幅広い年代の人で賑わっていた。 ジャンルも様々で、小説やエッセイ、歌集、ZINEなどの冊子として置かれているものもあれば、ポストカードやフリーペーパー、ブックカバーや栞などの雑貨を販売している方もい

          初めての文学フリマ|東京38

          【読書レビュー】赤の他人の日常がこんなに面白いはずがない

          自分の過去の日記を読むのは結構楽しい。 記憶とともに、当時を追体験できるからだ。 では、全く知らない人の日記を読んだら楽しめるだろうか。 いや、どこの誰かも知らない人が何してたってどうでもいいし面白くないわ、という気持ちになってしまう気がする。 しかし、この本『時をかけるゆとり』は決してそうはならないことを約束しよう。 なんなら法に基づいて契約を交わしたっていい。 ※本の内容にはほとんど触れていませんが、気になる方は先に本を読んでみてください。 この本は著者が大学生か

          【読書レビュー】赤の他人の日常がこんなに面白いはずがない

          わたしのご自愛サプリ

          GW明け初日の朝、マンションのエントランスで男の子がわんわんと泣いていた。 小さな体に対してあまりにも大きくて、まだピカピカのランドセル。学校に慣れていないうちに長い休みがあったから、きっと戸惑ったのだろう。 毎年今頃になると、「五月病」という言葉をよく耳にする。なんとなく体調が悪いとか、やる気が出ないとか、心身に不調が現れる状態のことを言うらしい。 心と体は繋がっている。けれど、学校や仕事へ行ったり、連休があったり、ある程度世間と同じスケジュールで過ごしていると、自分

          記憶の個室

          あれ、このにおいはいつかのあの日の...... なんて経験、なかっただろうか。 人間の記憶とは面白いもので、自分のあずかり知らないところで五感と結びついているものだ。 普段は思い出すことなんて全くないのに、この曲を聴くと小学生のあの時を思い出す、なんて急に記憶の扉が開く。 記憶の中の景色はぼんやりしていて、彩度が落ち、霧の中にあるかのようだ。 古い記憶になればなるほど、自分の奥深くに扉を閉ざして眠っている。 今回は古い扉を久しぶりにノックして、いや、少しだけ入り込んでみ

          偏愛diary ―電話ボックス―

          誰にでも、人には言わないけれど、どうしようもなく惹かれてしまう少し偏った「好き」はあると思う。 あまりにもマニアックでニッチだと、噛み砕いて説明しないとよく伝わらない。説明する機会もあまりないかもしれない。 ここでは、あえて偏った好き「偏愛」を深掘りして、なぜ好きなのかを考えて言葉にしてみようと思う。 ___________ 私は、電話ボックスが好きである。少しレトロな緑色の公衆電話が好きというわけではなく、電話ボックスのあの空間に、どうしようもなく惹かれてしまうのだ

          偏愛diary ―電話ボックス―

          物語ドロップス ―無意識革命―

          あれ?スマホがない。 ついさっきまで手に持っていたのに。 台所に置いてしまっただろうか。 それともトイレに持ち込んだまま置いてきたか。 あるいは...... 1分後、スマホは僕の左ポケットから発見された。 こんなにも近くにあったとは、灯台下暗しとはまさにこのことだ。 無意識のうちにスマホをポケットに滑り込ませていたのだろう。 こういうことはよくある。 物を失くすときはだいたい気づかぬうちにどこかに置いて行ってしまうものだし、癖なんかもその類に入ると思う。 僕は整理整頓が好

          物語ドロップス ―無意識革命―