わたしとマリと、白い都のヤスミンカ
コロナウイルスによるアジア人差別の思い出
これは「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」という本に収録されている、「白い都のヤスミンカ」の冒頭だ。セルビアの首都ベオグラードは、「白い(ベオ)都市(グラード)」を意味している。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」は、著者である米原万里さんの子ども時代を記したエッセイだ。米原万里さんは、父親が国際共産主義誌の編集局に勤めていた関係で、小学校時代(1960年~1964年)をチェコの在プラハ・ソビエト学校で学んでいた。
「白い都のヤスミンカ」