2024PGAツアー ロケットモーゲージクラシック
1.日程及び会場
〇日程 2024年6月27日~30日
〇会場 デトロイトGC(ミシガン州)
〇全長 7370Y(Par72)
2.結果
優勝 キャメロン・デービス -18
(3年ぶりツアー2勝目)
T2 デービス・トンプソン -17
T2 ミンウ・リー -17
T2 アーロン・ライ -17
T2 アクシェイ・バティア -17
T6 エリック・ファンローエン -15
T6 リコ・ホイ -15
T6 エリック・コール -15
T6 キャメロン・ヤング -15
3.まさかの連続で転がり込んだ同大会3年ぶりの優勝、キャメロン・デービス
3日間とは違う天候で、肌寒い中での最終日。
今大会はバーディーの奪い合いになり、20アンダーを超えるハイスコア合戦と思いきや守り合いになった試合展開。
そんな中首位に1打差で最終日を迎えたキャメロン・デービスが、4バーディー2ボギーの2アンダー70で回りトータル18アンダーで先にホールアウト。
最終組のアクシェイ・バティアが、最終18H(Par4)で3パットのボギーを叩いたことにより、3年前に初優勝を挙げた大会でツアー2勝目を飾りました。
〇パットも決まらず、池ポチャもあり
優勝を決めたデービスでしたが、いろいろとあった最終日でした。
1H(Par4)でパーパットを外しボギーでスタート。それでもこの後3つバーディーを奪い後半に。
しかし10H、12H、13H(いずれもPar4)のバーディーパットが入らずパーで終わり、スコアを伸ばせなかった中での14H(Par5)で第2打を池に打ち込み、痛いボギーとなりました。
それでも17H(Par5)でバーディーを奪い18アンダーで先にホールアウトし、後続組を待ちました。
〇3年前と同じスコア、この時はプレーオフ
奇しくもこのスコアは、3年前に同大会で初優勝を挙げたときと同じスコアです。
この時はホアキン・ニーマンとトロイ・メリットとのプレーオフになりましたがデービスが2人を負かし栄冠に輝きました。
今回も終盤までバティアと同スコアでしたが、運が味方した格好となりました。
〇”キャメロン”が多いので登録名は”キャム”
それにしてもややこしいのが、PGAツアーなどに”キャメロン”という名前が数人いること。
現在LIVゴルフでプレーする同郷のキャメロン・スミス、最終日同伴競技者だったキャメロン・ヤングと同名選手が多いことから、デービスの登録名を”キャム”としています。
この優勝で、”キャム”という名称をしっかりファンに伝わったでしょう。
持ち前の長打力でコースを攻略するデービス、今後に期待です。
4.上手の手から水が漏れた、ティーショットのミスをカバーするも懸念のパッティングが命取りに、アクシェイ・バティア
上位陣の中では今季好調のバティア、最終組にいることで優勝を信じて疑わないファンがたくさんいましたが、後半思わぬ出来事だらけでした。
13H(Par4)でティーショットを右の林に打ち込み、何と飛距離が97Y。大トラブルになるかと思われました。
それでも2打目以降はほぼ完璧な内容でパーセーブ。ターニングポイントとしては十分な内容でした。
ただいつものコースコンディションが違う最終日、スコアをなかなか伸ばしきれない中での最終ホール。
試合内容でも書きましたが、2オンしながら3パットで万事休す。
トム・キム以来22歳以下でツアー3勝を挙げた選手リストに入ることは今回お預けとなりました。
5.グリーン周りの”調理”はお任せ、”チッピング・マシーン”ことミンウ・リー
上位陣がスコアが伸びない中、先に回ってプレッシャーをかけたいミンウ・リー。
スコアを伸ばしたいはずの7H(Par5)でまさかの4パットでダブルボギー、ミンウの日ではないと誰しもが思いました。
しかし立ち直りの早いミンウ、すぐさま8H(Par4)でバーディーを奪いバウンスバックすると、後半は持ち前の長打力を生かしインにある2つのPar5(14H、17H)、そして15H(Par3)ではもう一つの特徴であるアプローチのうまさを発揮しチップインバーディー。
4つのバーディーを積み重ね一時はトップに並びましたが、最終Hではセカンドショットがグリーン奥に。
チッピングマシーンもこれには対応できず、寄らず入らずのボギーで終了しPGAツアー初優勝とはいきませんでした。
それでもミンウの良さが随所に出た今大会、キャラクターもファンに受け入れられ栄冠をつかむ日も近そうです。