2024PGAツアー ZOZOチャンピオンシップ
1.日程及び会場
〇日程 2024年10月24日~10月27日
〇会場 アコーディアゴルフ習志野CC(千葉県印西市)
〇全長 7079Y(Par70)
2.結果
優勝 ニコ・エチャバリア -20
(PGAツアー2勝目)
T2 マックス・グレーサーマン -19
T2 ジャスティン・トーマス -19
4 リッキー・ファウラー -17
5 カート・キタヤマ -15
T6 杉浦悠太 -13
T6 J・J・スポーン -13
T6 キム・シウー -13
T6 エリック・コール -13
T6 C・T・パン -13
3.三つ巴による最終組の熱き戦い、最後のバーディーで試合にケリ、ニコ・エチャバリア
三つ巴による最終組の熱き戦いでした。
3日目単独首位でスタートしたニコ・エチャバリアが、5バーディー2ボギーの3アンダー67で回り、トータル20アンダー。
最終18H(Par5)のバーディーで、追いすがるマックス・グレーサーマンとジャスティン・トーマスを1打差で振り切り、昨年のプエルトリコオープン以来のツアー2勝目を挙げました。
〇Par3はお任せ
勝負のサンデーバックナイン、2つあったPar3をいずれもバーディーとしたエチャバリア。
13Hではピン奥、16Hではピン手前いずれも4mあったバーディーパットを沈めバーディー。
18Hもセカンドショットが手前のバンカーを避け、長いパットが残ったものの2オン。
慎重に2パットでまとめバーディーとし、熱戦にケリをつけました。
〇ツアーカード”オンザバブル”からの逆転劇
ZOZOが始まる前までは、フェデックスカップフォールランク113位だったエチャバリア。
しかし優勝500ポイントを獲得し、113位から一気に65位まで上昇しました。
そしてマスターズと全米プロのメジャー2試合の出場権を獲得できたエチャバリア。母国の先輩であるカミロ・ビジェガスに次ぐ選手を目指します。
4.あと一歩だった最終組残り2人
〇ツアールーキー今シーズン3度目の2位、マックス・グレーサーマン
今年PGAツアールーキーながら2位が2回、フェデックスカップランクも50位内だったマックス・グレーサーマン。
序盤から猛攻を仕掛け、前半だけで4バーディーを奪い優勝争いに入り込んできました。
14H(Par5)で8mあるバーディーパットを決め単独首位にも立ちましたが、そこからショットを少し乱し一歩届きませんでした。
最終日ノーボギーで終わったことが収穫だったグレーサーマン、これを糧に残り試合で吉報を待ちたいところです。
〇2年半ぶりの優勝はパットに泣かされた、ジャスティン・トーマス
最終組で一番実績があるジャスティン・トーマス。
6H(Par5)でバーディーを奪ったときには首位に立ち、ブランクはあるものの経験でトーマス久々の優勝かとも思われました。
しかしその後はチャンスにつけるもパットが全く決まらず、最終組の2人を追いかける展開に。
なかなか決まらない苛立ちを必死に我慢する1日となりました。
それでも4日間を通じボギー1つにまとめた安定感は復活を予感させる出来と言ってもいいでしょう。
ツアー通算15勝は20代で達成したトーマス、30代初優勝で次のステージを目指します。
5.PGAツアー初出場で見事トップ10入り達成、杉浦悠太
昨年のダンロップフェニックスで日本人選手7人目のアマチュア優勝、そして今年の日本プロゴルフ選手権で優勝した杉浦悠太。
日本オープンまでの賞金ランク上位8選手に与えられる出場権で、PGAツアーに初出場しました。
初日から順調にスコアを伸ばし、最終日は6バーディーノーボギーの6アンダー64で回りトータル13アンダーで終了。
PGAツアー初出場で見事、トップ10入りを果たしました。
この結果を受け、2週間後にメキシコで行われる次戦・ワールドワイドテクノロジー選手権の出場権が与えられます。
しかし同じ2週間後、日本は三井住友VISA太平洋マスターズが開催されます。
賞金王争いに一縷の望みもありますが、杉浦の判断は如何に?
6.ありがとうございます、ZOZOさん
2018年ZOZO創設者の前澤友作氏が、PGAツアー日本開催に向け尽力したことから始まったZOZOチャンピオンシップ。
2019年から6年間でのスポンサーシップが今年で終了するため、習志野での開催が”最終回”となりました。
第1回は台風などで日程が順延し、月曜の朝に決着する異例の大会となりましたが、大会の目玉であったタイガー・ウッズが19アンダーで初代チャンピオンに輝きました。
この優勝でサム・スニードに並ぶPGAツアー通算82勝目となり、記録にも記憶にも残る大会の歴史が始まりました。
第2回はパンデミックの影響で米国開催、パトリック・キャントレーが優勝しました。
2021年に再び習志野で開催、この年マスターズに優勝した松山英樹が凱旋優勝を果たしました。
最終18H(Par5)のイーグルは、今でも語り草です。
そしてキーガン・ブラッドリー、コリン・モリカワが優勝者に名を連ね、今年の最終回となりました。
PGAツアーサイドも、ゴルフファンがたくさんいるマーケットの大きい日本で試合開催を望んでいます。
大会スポンサー、会場、日程など詳細なところは決まってませんが、また新たな大会を開催し、日本におけるPGAツアーの歴史を紡いでもらいたいのが一ファンの願いです。