世界のゴルフ動向 その48
1.チェ・キョンジュ(K.J.チョイ)、全英シニアオープン優勝
スコットランド・カーヌスティで行われた全英シニアオープンで、韓国を代表する選手であるチェ・キョンジュ(K.J.チョイ)がトータル10アンダーで優勝。レギュラーとチャンピオンズ(シニア)を含め初のメジャータイトルを獲得しました。
第3ラウンドの終盤で連続ダブルボギーがあったものの動じることなく、強い精神力を元々持ち合わせている強みを発揮し、最終ラウンドもイーグルを奪うなど着実にスコアを伸ばし、栄冠に輝きました。
これまでPGAツアーアジア人最多の8勝を挙げてましたが、今年松山英樹がそれを更新してもチェは称賛しました。
5月には韓国ツアーの最年長優勝を54歳の誕生日当日に記録し、そして今度は自身初のメジャータイトルということで、”韓国の英雄”はまだまだ健在ということをアピールする格好となりました。
ちなみに単独2位に入ったリチャード・グリーン(オーストラリア)、全米プロシニアと全米シニアオープンに次ぐシニアメジャー3試合連続で2位という結果に終わりました。
2.ジョン・ラーム、LIVゴルフ初優勝
イングランドで行われたLIVゴルフ第11戦で、ジョン・ラームがトータル13アンダーで個人戦初優勝を挙げました。
終盤まで大混戦だった今大会で、思わぬ出来事が何度もありました。
ラームが14アンダーで迎えた17H(Par3)で短いパーパットを外し13アンダーに後退。
最終18H(Par4)はパーをセーブ、13アンダーで先にホールアウトします。
ラームを13アンダーで並んでいたリージョンXIIIのチームメートで親友のティレル・ハットンが最終ホールでこれまた短いパーパットを外しボギー。
この瞬間にラームの優勝が決定しました。
ハットンがパーパットを外した瞬間、複雑な気持ちがラームの表情から読み取れます。
親友同士の事を思えばこそでしょう。
しかし団体戦は2人の活躍もあり、リージョンXIIIが優勝しました。
これで気分よくラームは五輪に臨めそうです。