
2024PGAツアー ザ・RSMクラシック
1.日程及び会場
〇日程 2024年11月21日~11月24日
〇会場 シーアイランドGCシーサイドC(ジョージア州)
〇全長 7005Y(Par70)
2.結果
優勝 マーベリック・マク二ーリー -16
(PGAツアー初優勝)
T2 ルーク・クラントン -15
T2 ニコ・エチャバリア -15
T2 ダニエル・バーガー -15
T5 J・T・ポストン -14
T5 リー・ホッジス -14
T5 マッケンジー・ヒューズ -14
3.”華麗なる一族”の長男が遂に掴んだ栄冠、マーベリック・マク二ーリー
最終戦の熱い戦いを制したのは、大企業の御曹司でした。
最終ラウンド首位タイでスタートしたマーベリック・マク二ーリーが、最終18H(Par4)のバーディーを含む3バーディー1ボギーの2アンダー68で回りトータル16アンダーでPGAツアー初優勝を挙げました。
残り185Yのセカンドショットがピン左1.5mにつけたスーパーショットが、混戦を抜け出す1打となりました。
〇父スコットはサンマイクロシステムの共同創業者
バーバード大医学部卒業後、スタンフォード大学大学院で経営学を専攻。MBA(経営学修士)を取得後サンマイクロシステムの共同設立者になり、IT業界を今日まで引っ張ってきました。
4人兄弟の長男だったマーベリック、父と同じスタンフォード大に進学。
独自の記憶術やデータを駆使し、アマチュア時代には最も活躍した選手に贈られるハスキンス・アワード、文武両道が認められた選手に贈られるニクラウス・アワードを獲得。
ベン・ホーガンアワードの選考対象にもなりました。
経営学を学んできたこともあり、ビジネスの道に進むことも考えられましたが、スタンフォード大を卒業後2017年にプロへ転向しました。
プロになってからも先輩のパトリック・ロジャースの助言を参考に、19ー20シーズンでツアーカードを保持し初めると安定した成績を残すようになり、そして最後の試合で栄冠を掴みました。
〇ポイントシステムを独自でプランニング
あぜりあるさんの動画(どさんこGOLF)で紹介された話です。
今年からシグネチャーイベントが始まり、フェデックスカップポイントの配分方法がおかしいと指摘したマーベリック。
すぐにPGAツアーへ自身がプランニングした改定案を提出しました。
そしてその改定案が採用されるとのこと、正に”文武両道”です。
異彩を放つマーベリック、来年以降どう自分を分析していくのかファンの楽しみがまた一つ増えました。
4.最終戦で決着、ネクスト10とツアーカード(シード権)
フェデックスカップフォール全8試合が終了し、フェデックスカップフォール51位から60位まで送られるシグネチャーイベント2試合出場権(ネクスト10)及び125位以内まで得られるツアーカード(シード権)がこれで決定しました。
〇ネクスト10(51位~60位)
51.マーベリック・マク二ーリー
52.マッケンジー・ヒューズ
53.パトリック・ロジャース
54.ニコ・エチャバリア
55.ハリス・イングリッシュ
56.シーマス・パワー
57.ベン・グリフィン
58.ケビン・ユ
59.トム・キム
60.ニック・テイラー
〇ツアーカード争い(125位前後)
121.アレックス・スマイリー
122.デビット・スキンズ
123.サミ・バリマキ
124.ジョエル・ダーメン
125.サム・ライダー
(ここまでツアーカード保持)
126.ザック・ブレア
127.ハイデン・スプリンガー
128.ウェスリー・ブライアン
129.マイケル・ソービョンセン
130.S・H・キム
(途中省略)
146.ジョセフ・ブラムレット
147.ニック・ハーディ
148.トレース・クロウ
149.トロイ・メリット
150.チェッソン・ハドリー
(150位まで条件付きのツアーカード獲得)
151.ライアン・ムーア
152.バド・コーリー
153.エリック・バーンズ
154.ホルヘ・カンピージョ
155.ケビン・チャペル
今大会でシード権大逆転を果たした選手は、大会前ランク127位だったダニエル・バーガーが2位タイに入りランクを100位まで上昇。
また大会前126位のヘンリック・ノーランダーが17位タイに入りランクを120位まで上昇させ、両者とも土壇場で生き残りました。
大会前124位のジョエル・ダーメン、最終日前ではシード権圏外に弾き飛ばされる可能性がありましたが、最終日6アンダーを叩きだし何とか圏内の124位をキープし、来シーズンに繋げました。
ランク125位まではツアーカード及びプレーヤーズ選手権出場権が与えられます。126位から150位までは条件つきの出場権が与えられます。
来月12日から始まるコンフェリーツアー・Qスクールファイナルに出場して、来年のツアーカードを得ることもできます。
しかし対象となるのはフェデックスカップフォールランク・126位から200位までに入り、参加する意志がある上位40選手です。
これでPGAツアー公認競技はすべて終了(後援競技はノーカウント)、1か月のオフウィークを挟み、2025シーズンが始まります。