世界のゴルフ動向 その33
1.全米プロゴルフ選手権出場資格者決定
以前の投稿で、全米プロゴルフ選手権に出場できる選手のリストをまとめました。
ここにはウェルズファーゴ選手権とマートルビーチクラシックの優勝者も含まれるため、すべての枠が決まった訳ではありませんが、試合が終了し結果が出たため追記します。
Chris Gotterup
クリス・ゴッダーアップ
Alex Smalley
アレックス・スマイリー
S.H. Kim
S.H.キム(キム・ソンヒョン)
ゴッターアップはマートルビーチクラシック優勝者、キム・ソンヒョンはウェルズファーゴ選手権でマキロイが優勝したため、出場補欠リスト最上位による出場です。
スマイリーはスティーブ・ストリッカーが出場を取り止めたため、その欠員による出場です。
これで156選手すべてが一応決まりましたが、大会前に体調不良等で出場を取り止めることもあります。
(5月14日追記)
テイラー・モンゴメリーが大会欠場を表明したため、C.T.パンが繰り上げで出場が決まりました。
2.5連勝のネリー・コルダをストップさせたのは、こちらも期待のローズ・チャン
LPGAツアー、コグニザントファウンデーションカップが行われ、期待の選手であるローズ・チャンがトータル24アンダーで優勝しました。
終盤まで首位を走るスウェーデンのマデレーネ・サグストロームに3打離されていましたが、バックナインでサグストロームに残り2Hで追いつき、遂に単独トップに。
そして最後の残り2Hでローズが連続バーディーを奪い、そのまま駆け抜けました。
ローズはおよそ1年ぶりのツアー2勝目となり、プロデビュー戦でいきなりツアー初優勝を挙げた、ミズホアメリカズオープンが次戦となります。
今大会最も注目されたのはシェブロン選手権を優勝し、出場大会5連勝でLPGAツアーの記録に並び、新記録更新がかかっていたネリー・コルダ。
2ラウンドを終え首位に4打差の9アンダー3位タイにつけ、さてこれからチャージを仕掛けると思われましたが、まさかの大失速。
3日目最終日とも1オーバーにとどまりトータル7アンダーの7位タイで終戦、大記録はまたの機会となりました。
これで肩の荷が下りたネリー、まだメジャーが4つも残っているので本命視されるのは間違いないでしょう。
そしてスタンフォード大に現在在学中、本大会に優勝し順調に実績を積み上げるローズとの好勝負をこれから見せてくれるはずです。
3.いよいよ決定するPGAツアーユニバーシティランク、そして大学最後の大会が来週に開幕・NCAA選手権
アマチュアゴルファー大学4年間の集大成となる、NCAA選手権(ディビジョンⅠ)が今月24日に開幕します。
昨シーズンから大学時代に出場したアマチュアの大会や推薦で出場したプロの試合などでの活躍をポイントに換算し、4年間のポイント獲得数に応じてランキングを作成するPGAツアーユニバーシティも、今年卒業する学生(選手)にとって最後となりました。
現在1位はスタンフォード大のマイケル・トルビョンセン、2位のジョージア工科大のクリスト・ランプレクトに100ポイント以上差をつけ、1位はほぼ決定的です。
1位の選手は6月以降のPGAツアー出場権を、2〜5位の選手は6月以降のコーンフェリーツアー出場権及びQスクールファイナルに出場できる特典がそれぞれ与えられます。
昨シーズンはテキサス工科大卒のルドビック・オーベリがPGAツアーユニバーシティランク1位に輝き、早速プロ転向しツアーに参加。
その後の活躍は見ての通りです。
今年はこのまま行けばトルビョンセンがレギュラーツアーから、ランプレクトはコーンフェリーツアーからのスタートが見込まれます。
トルビョンセンもランプレクトも、プロの中に入っても早速実力を発揮することが予想されているので、”中堅選手”の風貌をプロ入りする2人は見せてくれるかもしれません。