2024PGAツアープレーオフ ツアー選手権
1.日程及び会場
〇日程 2024年8月29日~9月1日
〇会場 イーストレークGC(ジョージア州)
〇全長 7490Y(Par71)
2.結果
優勝 スコッティ・シェフラー -30
(今季7勝目、ツアー通算13勝目)
2 コリン・モリカワ -26
3 サティス・ティーガラ -24
T4 ラッセル・ヘンリー -19
T4 アダム・スコット -19
T4 ザンダー・シャフリー -19
※スタート前のハンディを含む
3.”三度目の正直”でついに年間チャンピオンを獲得、2024シーズンはこの人の右に出る人はなし、スコッティ・シェフラー
Scottie Scheffler puts a bow on historic season, winning the TOUR Championship (pgatour.com)
PGAツアー2024シーズンは、この人抜きに語ることはできません。
大会開始前、ザンダー・シャフリー(8アンダー)と2打差の10アンダーでスタートしたスコッティ・シェフラーが、大会期間中抜群の安定感でスコアを伸ばし、ハンディを含めトータル30アンダーでツアー選手権初優勝を挙げました。
今季7勝目、ツアー通算13勝目です。
〇開幕前の不満を自身のプレーで解消
ここ2年間でプレーオフ前まではフェデックスカップランキング1位でツアー選手権に臨むものの、一昨年はロリー・マキロイ、昨年はビクトル・ホブランドにツアー選手権のタイトルを奪われ地団太を踏む思いだったシェフラー。
今年はマスターズ、プレーヤーズ選手権、シグネチャーイベント4大会のツアー6勝に、パリ五輪では最終盤に猛チャージを仕掛け逆転で金メダルを獲得するなど、非の打ちどころがないシーズンでした。
メジャーを2勝しているとは言え、フェデックスカップランキング2位のザンダー・シャフリーと大きくポイント差があったため、ツアー選手権でのハンディが2打は少ないのではと大会前の会見で話しましたが、杞憂に終わりました。
初日の序盤にシャフリーが一旦は追いつくものの、その後は今年のシェフラーを象徴する安定したプレーでした。
初日を終えた時点で一人だけ二桁アンダーだったことで気を落ち着かせることができ、その後も問題なく3日間を終了しました。
最終18H(Par5)でもティーショットが右のラフに打ち込んでも、キャディのテッド・スコットと冷静に話し合い、刻むことを選択したのはその象徴とも言えるかもしれません。
〇波乱万丈の今シーズン
シェフラーの今シーズンは、パットが決まらなかった序盤戦でした。
2月のジェネシスインビテーショナルで、マキロイからパターをブレード型からマレット型に変えたほうがいいのではないかと助言を得て早速実行すると、3月のアーノルド・パーマーインビテーショナルで効果覿面で初優勝を挙げると、一気に流れが加速します。
プレーヤーズ選手権、マスターズ、RBCヘリテージと一気に勝ち星を重ねツアー優勝も二桁の大台に到達。
メレディス夫人の出産も間近に控え、ソワソワした時期もありました。
無事愛息・ベネット君が誕生し、さてこれからといった矢先にとんでもないことが起こります。
全米プロ2日目、交通事故による渋滞を避けようとコースに早く入ろうとしたときに警察から注意を受け、早くコースに付きたい思いから警官に暴行した容疑で警察に連行されました。
結局この件は警察側の落ち度があったため、お咎めなしで終わりました。
落ち着きを取り戻したシェフラーは、メモリアルトーナメント、トラベラーズ選手権も優勝し、一連の騒動を消し去る活躍となりました。
〇来シーズンもツアーの主役間違いなし
タイガー・ウッズが活躍した頃に近いスタッツだったシェフラー。
68.645の平均ストロークは、タイガーの全盛期に負けずとも劣らない数字です。
永久シードの目安となるツアー20勝もあと7勝、メジャーもあと3つ獲れば6人目のグランドスラムどころか、パリ五輪金メダルを含む史上初のゴールデンスラム達成者となります。
今後のシェフラーから、目が離せません。