
2024PGAツアー 3Mオープン
1.日程及び会場
〇日程 2024年7月25日~28日
〇会場 TPCツインシティース(ミネソタ州)
〇全長 7328Y(Par72)
2.結果
優勝 ジョナサン・ベガス -17
(7年ぶりPGAツアー4勝目)
2 マックス・グレイサーマン -16
T3 マット・クーチャー -15
T3 マーベリック・マクニーリー -15
5 テイラー・ペンドリス -14
T6 サティス・ティーガラ -13
T6 カート・キタヤマ -13
T6 パトリック・フィッシュバーン -13
3.ツアー屈指の飛ばし屋も数々の困難を乗り越え7年ぶりの美酒、ジョナサン・ベガス
ロースコア展開になると思われた本大会も、週末風が吹く中でのプレーを余儀なくされスコアが例年より伸びなくなった状況の中、首位でスタートしたジョナサン・ベガスが4バーディー3ボギーの1アンダー70でまとめ、トータル17アンダーで17年のRBCカナディアンオープンに次ぐ、7年ぶりのツアー4勝目を挙げました。
〇持ち前のロングヒッターもケガに泣かされ続けたプロ生活
ベガスの持ち味といえば長身を生かしたロングドライブが何よりの武器。
08年にプロに転向、09年にベネズエラ代表ワールドカップに出場を果たしています。
そして11年にレギュラーツアーに昇格、ボブホープクラシック(現:ザ・アメリカンエクスプレス)に初優勝を挙げました。
しかしそこからは肩痛に苦しみ一時はツアーカードを喪失したこともありましたが、そこからカムバックし16年からRBCカナディアンオープンを連覇しました。
でも肩痛がまた再発し今度は肘痛にも悩ませることとなったベガス、再びツアーカードを喪失することとなりましたが、妻と二人の子供の献身的なサポートもあり、この苦難を乗り越え7年ぶりの栄冠を味わいました。
〇警官も優勝を”アシスト”?
12H(Par5)でちょっとした珍事がありました。
ベガスが放ったティーショットが左の林に向かい、どこに落下したのかと思いきや何と警官の左腕にボールが到着するハプニング。
そこから救済を受けてこのホールパーで終わり、事なきを得ました。
もし林から打てる状況ではなかったら、この結果にならなかったと思うと警官が”勝利の神様”になったことでしょう。
〇安心感満載でこれから戦える
この優勝で2年間のツアーカードを獲得し、フェデックスカップランキングも67位に急上昇したベガス。
再来週のウィンダム選手権をプレーオフ進出を重点的に考えられるのは何よりも大きいはずです。
この幸運を持続させていきたいでしょう。
4.ショットオブザデイに輝いた1打でプレーオフ圏内に急上昇、マックス・グレイサーマン
風が吹く中で先に大きくスコアを伸ばしたマックス・グレイサーマン。
前半2バーディーとおとなしかったものの、後半に入りエンジンが全開でバーディーを5つ重ねて迎えた最終18H(Par5)。
右に池が広がるティーショットを左の林に打ち込み、グレイサーマンの勢いもここまでかと思われました。
しかし左の林からインテンショナルフックで打ってきたセカンドショットがグリーン左端を捉え2オン。
27m近いイーグルパットも70cmに寄せ難なくバーディーとし、結局8バーディーノーボギーの8アンダー63で回り、ベガスに1打及ばなかったものの16アンダーで自己最高の2位に入りました。
グレイサーマンもこれでフェデックスカップランキング64位に上昇、こちらも再来週でプレーオフ進出を確実にする戦いを迎えます。
5.大不振も復活の狼煙が見えた、ツアーカード保持に向けての戦いがこれからも、マット・クーチャー
https://www.pgatour.com/video/competition/6359530502112/matt-kuchar-makes-birdie-at-3m-open
今季はこれまでにない、絶不調のままレギュラーシーズン残り2試合を迎えたマット・クーチャー。
しかし本大会は今までのクーチャーが戻ってきたかのような内容でした。
首位と1打差でスタートしたクーチャー、2H(Par4)で幸先よくバーディーを奪うもののそこからは一進一退を繰り返し、3バーディー3ボギーのイーブンパー71で最終日を終え、トータル15アンダーでした。
クーチャーにとって今年初のトップ10となる3位タイに入り、フェデックスカップランキングも113位に入り、20年以上もツアーカードを保持している選手の底力を見るようでした。
再来週のウィンダム選手権で復調を確実のものとして、フォールシリーズに臨みたいところです。