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PGAツアー大改革、日本人選手にとって険しい道に?

 議題の一つに、出場人数の縮小が挙げられたようで、現在は一大会のフルフィールドで最大156選手が出場できるが、それを120選手に減らすというもの。そうなるとシード権を獲得できる現在の125選手は100名になり、さらにQスクール、下部のコーンフェリー・ツアーから獲得する出場選手の数が減らされることになる可能性も考えられる。
 一方でコーンフェリーにもメジャー大会を作ること、またシーズン中に大会の降格・昇格を可能にするかなどが話し合われており、早ければ2026年シーズンにも実施したいという。
 PGAツアーの思惑は、トップ選手が可能な限りぶつかり合う大会を増やすこと。それは先にPGAツアーに多額の投資をしたセオ・エプスタイン氏からインスピレーションを得たという。現在、シグネチャー大会の出場権を持たないタイガーに特別枠を設けたのもその一部。来季は今季とほぼ同様にシグネチャー大会が開催される見通しだが、2026年には大きく変わるかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)

Yahooニュース(ALBAnet)

 生涯優勝回数が80以上の選手には、シグネチャーイベントの出場権を与えるという”タイガールール”が先日の諮問委員会(評議委員会)で可決されましたが、他にもいろいろな決まり事があったようです。
 そしてPGAツアープレーオフシリーズも中盤に差し掛かった頃、どうやらこの話が再来年から実行に移されそうです。

 PGAツアーのプレーオフ第2戦は、米コロラド州デンバー郊外のキャッスルパインズGCで開催される。開幕2日前の火曜日の午後には、16人の選手審議会(PAC)が集まりミーティングが行われた。同大会に出場していない選手らはZOOMで参加した。
 そこで話し合われた内容は、2026年シーズンからフルフィールド大会の出場人数を減らすというもの。現在の144名もしくは156名を120名に縮小されるというもので、それに伴いシード選手の数も減少する。
 今夏から議題に上がっていたもので、多くのフルフィールド大会が日没や悪天候で金曜日に予選を終了させられないことが頻繁に起きていることが要因。またスケジュールを絞り込むことでトッププレーヤー同士の戦いがより多く見られることになるという。
 フルフィールド大会の出場人数を減らす代わりに、現在72名からの高額賞金、高ポイントのシグネチャー・イベントへの出場人数を増やすというのが案となっているが、シグネチャー・イベントの出場数を増やすことはまだ話し合われていない。
 現行のシステムでは前年度のフェデックスカップポイント上位50名がシグネチャー・イベントへの出場権を獲得、残りの20数名はフォールシリーズやレギュラーイベントの成績でフェデックスカップポイントを得て出場権を得ることができる。
 ツアー出場権のいわゆる“シード権”は1983年以来「125名」、また下部のコーンフェリー・ツアーからは30名が獲得する。しかし、出場人数が減少されると「100名」に減らすという。 ミーティングでは賛否を問う投票が行われる予定だったが投票は見送られた。この変革が選手審議会で可決された場合、11月に行われる「RSMクラシック」の週に開催される選手理事会で承認されれば、2026年から実施されることになる。(文・武川玲子=米国在住)

Yahooニュース(ALBANet)※加筆修正あり

 試合に出場できる最大人数を156から120、そしてシード枠が125から100に縮小することにより、以下の点が考えられます。

〇試合出場人数削減の影響

・DPワールドツアーやコンフェリーツアーから昇格した選手の出場枠まで試合出場の保障がない
・マンデートーナメント自体がなくなってしまう
・主催者推薦枠も縮小される

〇シード枠縮小の影響

・毎年終盤の”シード権(ツアーカード)争い”がもっと激化する
・競争が激しいため、人の入れ替わりが頻繁に行われる

 競争が激化されることは競争原理としてはいいのですが、それによりシグネチャーイベントに常時出場できる選手とできない選手との格差も大きくなりそうです。

 再来年から実施されるということで、来年までのシードを確定している久常涼は順応しやすいですが、来年のPGAツアーから出場を目指す星野陸也、中島啓太、桂川有人、大西魁人などは今年中に是が非でも確定し、再来年に備えておきたいところです。

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