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2025PGAツアー展望 ⑦ (アンダー25)
今回はプロアマ問わず、25歳以下の選手達に焦点を当てました。
1.今年のPGAツアーユニバーシティランク1位、回復した膝で来シーズンに期待、マイケル・トルビョンセン
今年のPGAツアーユニバーシティランク1位になり、今年6月から来年までのツアーカードを獲得した、スタンフォード大卒のトルビョンセン。
長身から繰り出される豪快なショットが武器であり、ツアープロでは珍しいテンフィンガーグリップを採用する選手です。
7月のジョンディアクラシックで2位に入るなど、シーズンの残りでトップ10を3回マークしました。
しかし10月のブラックデザート選手権で膝の痛みを訴え途中棄権。既に来シーズンのツアーカードは保持しているものの、フェデックスカップフォール125位以内には入れず、ステータス(出場順位)を上げることはできませんでした。
治療で膝の不安が取れた来シーズン、トルビョンセンの名前をたくさん聞けることができるか注目です。
2.アクシエーティッドポイントで来シーズンのPGAツアー出場決定、小柄ながら放たれるドライバーショットは一見の価値あり、ゴードン・サージェント
来年ヴァンダービルト大を卒業するサージェント。
大学1年でNCAA選手権の個人戦に優勝、アマチュアに贈られる賞をいくつも獲得。
その実績をポイントに換算するPGAツアーアクシエーティッドポイントで、大学在学中に必要な20ポイントを獲得。
即プロに転向しPGAツアーに出場する選択肢もありましたが、サージェントは大学を卒業してからプロに転向する道を選択しました。
背丈はそんなに高くないものの、ドライバーショットが350yに近づく飛距離が何といっても武器になるサージェント。
ジュニア時代、同じアラバマにいたダンラップと全米アマのマッチプレーで顔をまみえたことがありました。
一足お先にプロ転向したダンラップを、これから一生懸命追いかけます。
3.現在のPGAツアーユニバーシティランク1位、この順位を維持して来年プロ転向へ、デビット・フォード
現在PGAツアーユニバーシティランク1位にいる、ノースカロライナ大4年のデビット・フォード。
今シーズンのランキング対象18試合で3勝しトップ10も8度と現在ランク1位を走っています。
最新の世界ゴルフランクでも6位にいる選手です。
https://www.youtube.com/watch?v=2fP_QrePlU4&t=232s
最近PGAツアーでも珍しくなくなったレフティーの一人、勿論ショット力は目を見張るものがあります。
バティア、マッキンタイア、マッカーティに次ぐレフティーが、プロに転向し活躍する日が来るのも、そう遠くはありません。
4.今年のPGAツアーで4回トップ10、世界アマチュアランク1位でありながらプロを含めた最新の世界ランクでもトップ100入り、ルーク・クラントン
現在フロリダ州立大3年のルーク・クラントン。
アマチュアでNCAA選手権個人の部で2位に入り、PGAツアーではジョンディアクラシックとRSMクラシックで2位、ウィンダム選手権で5位そしてロケットモーゲージクラシックで10位と今シーズン4回トップ10を記録。
現在世界アマチュアランク1位でありながら、プロも含めた世界ランクで現在トップ100に入る選手です(91位)。
特に先日のRSMクラシックでは一時トップに立ち、ニック・ダンラップに次ぐアマチュア選手ツアー優勝も見えていました。
現在アクシエーティッドポイントが17ポイント、あと3点入ればPGAツアーに出場できる資格を得ることができます。
即プロ転向するか、それともサージェント同様大学卒業まで待つか悩ましい選択が待っています。
5.大学1年から八面六臂の大活躍でアマチュア主要3賞独占、アクシエーティッドポイントもあと少しで20ポイントに到達し、一気にプロの道も、ジャクソン・コイブン
現在オーバーン大2年のジャクソン・コイブン。
ルーキーイヤーでの活躍は以前の記事に投稿した通り、大学の大会はほとんどトップ10を外さず、大学生の中でも群を抜く存在でした。
アマチュア主要3賞と新人王を獲得したことで、アクシエーティッドポイントもクラントンと同じ17ポイント。こちらもあと3ポイントです。
アマチュア競技とPGAツアーに出場し、好成績を数試合出せば20ポイント到達も時間の問題となりました。
クラントン同様、こちらも重要な選択が待っています。