2024PGAツアー テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン
1.日程及び会場
〇日程 2024年3月28日~31日
〇会場 メモリアルパークゴルフコース(テキサス州)
〇全長 7412Y(Par70)
2.結果
優勝 シュテファン・イエーガー -12
(PGAツアー初優勝)
T2 スコッティー・シェフラー -11
T2 アレハンドロ・トスティ -11
T2 トニー・フィナウ -11
T2 トーマス・デトリー -11
T2 テイラー・ムーア -11
3.大混戦を制した苦労人の34歳、ドイツのシュテファン・イエガー
テキサス特有の風が吹き、難しいコースの表情が更に牙を出すサンデー・バックナイン。
最終日だけでも何人首位に立ったのかが分からなくなるほど、目まぐるしい試合展開の中、ドイツのシュテファン・イエガーが3アンダー67で回りトータル12アンダーでホールアウト。
首位を追いかけたスコッティー・シェフラーのバーディーパットが外れた時点で、2012年にプロ転向してから嬉しいPGAツアー初優勝を挙げました。
〇流れが悪くなるのを止めたクラッチパット
前半4バーディー1ボギーの3アンダーで折り返したイエガー。
本当にピンチだった13H(Par4)、セカンドショットをグリーン左に外し、下り傾斜のアプローチも寄らず約6メートル残りました。
外せば自分から流れを離すという大事なパーパットを決め、踏みとどまることに成功しました。
〇トータルドライブ6位,飛んで曲がらないショットが武器
イエガーの特筆すべきスタッツで、トータルドライビング(平均飛距離とフェアウェーキープ率を加味したスタッツ)でこれまで6位。
ティーショットのアドバンテージを今大会で生かした格好となりました。
〇マスターズへ滑り込みセーフ
この優勝で初のマスターズ出場が決まったイエーガー。世界ランクも50位内に入ることが確実となりました。
苦労を知った男の、新しい旅が始まります。
4.3連勝はお預けでいざマスターズへ、スコッティー・シェフラー
〇今大会のキーナンバー”28”
パーマーインビテーショナル、プレーヤーズ選手権とこれまでフロリダの2試合を連勝で、大学時代に慣れ親しんだテキサスに乗り込み、出場した試合で3連勝を目指したシェフラー。
この大会に入るまで27ラウンド連続でアンダーパーをマーク。初日も5アンダーで記録を28に伸ばした2日目。
ここで思わぬ出来事がありました。
最終18H(Par4)を残し2アンダーで来ていたシェフラー。
グリーン右のバンカーから3打目を奥に付け、パーパットが残りました。
パーパットが外れ、お先にボギーパットを沈めようとしたらカップに蹴られ入らず。
結局このホールをダブルボギーとし、パープレーでホールアウト。
連続アンダーパーのラウンド記録が28で途切れてしまいました。
ラウンド後のインタビューも「こんなときもあるさ」と平然に語っていたのも、シェフラーらしいです。
終盤にはシェフラーらしいショットを見せてきましたが、最終的に1打及ばず、3連勝はまたの機会となりました。
ちなみにPGAツアーで出場試合で3連勝したのはこれまで27人。達成すれば28人目の快挙でした。
今大会、28という数字がキーナンバーになったシェフラー。
次週は出場せず、いよいよ大本命と評されているマスターズに臨みます。
5.雑感
〇双子のクーディー兄弟、初の同組
PGAツアーでも珍しい、双子のクーディー兄弟が初日2日目と同組でラウンドしました。
しかも地元テキサス出身の2人、話題性十分のペアリングです。
祖父は1971年のマスターズ優勝者、チャールズ・クーディーです。
今週のバレロテキサスオープンにも、双子で出場予定です。