2024PGAツアー バラクーダ選手権
1.日程及び会場
〇日程 2024年7月18日~21日
〇会場 タホマウンテンクラブオールドグリーンウッド
(カリフォルニア州)
〇全長 7480Y(Par71)
2.ステーブルフォード方式について
今大会はPGAツアーで唯一の、ステーブルフォード方式によるスコアをポイントに換算し、大会の成績を決めます。
・アルバトロス 8点
・イーグル 5点
・バーディー 2点
・パー 0点
・ボギー -1点
・ダブルボギー以下 -3点
各日のポイントを合計し、4ラウンドで一番多くポイントを稼いだ選手が優勝。トップにタイが出た場合はサドンデスのプレーオフを行います。
3.結果
優勝 ニック・ダンラップ +49
(プロ入り初優勝、ツアー2勝目)
2 ビンセント・ウィーリー +47
3 パトリック・フィッシュバーン +46
4 マック・マイスナー +44
T5 パトリック・ロジャース +43
T5 テイラー・ペンドリス +43
7 ヘイデン・バックリー +41
T8 リコ・ホイ +40
T8 チャーリー・ホフマン +40
T8 パットン・キザイア +40
4.PGAツアー史上初の同年でアマプロ優勝同時経験者、メジャー”裏開催”の試合で十分にアピール、ニック・ダンラップ
全英オープンと同週に開催され、注目度が今一つの大会でPGAツアー史上初の出来事が起こりました。
3日目まで首位と9ポイント差の30ポイント・28位から最終日を迎えたニック・ダンラップが、1イーグル(5ポイント)7バーディー(14ポイント)の9アンダー62(19ポイント)で回り、トータル49ポイントでホールアウト。
その後後続組からダンラップを抜く選手がいなかったため、33年ぶりにアマチュア優勝を果たした、今年1月のザ・アメリカンエクスプレス以来のPGAツアー通算2勝目を、”プロ入り初優勝”で飾りました
同一年でアマプロ両方の立場で優勝した選手は、PGAツアー史上初の出来事です。
〇プロ転向で全英オープン出場資格喪失
昨年の全米アマチュア選手権で、ニール・シプリーとのマッチプレーによる決勝戦を制し、タイガー・ウッズ以来の全米ジュニアと全米アマ両方のタイトルで優勝した選手となったダンラップ。
プロ転向をしたためアメリカ本土で開催されるメジャー3大会は出場できたものの、全米アマ優勝で出場資格のあった全英オープンでは大会開始前にアマチュアでなくてはならないという条件に引っかかってしまい、出場資格を喪失し、”裏開催”大会出場を余儀なくされました。
〇最終日の猛チャージ
ポイント制のこの大会、イーグル1つで状況がガラリと変わります。
最終日ダンラップは序盤からバーディーを積み重ね上位を追いかけます。
そして迎えた15H(Par5)、セカンドショットがグリーンを捉え、ピン右17mにつけました。
ダンラップはこのロングパットを見事に決めイーグルを奪い、5ポイントを加算。これが大きな勝因になりました。
バーディーマストの17H(Par4)でも2ポイントを加算。すでに優勝の味を知っている”経験”がここで生かされました。
〇ルーキーオブザイヤーも一歩前進
この優勝により、ルーキーオブザイヤー争いも2勝を挙げたダンラップが一歩先を進む格好となり、これをマシュー・パヴォンやジェイク・ナップなどが追いかける状況になりました。
前途洋々なダンラップ、まだ競技人生は始まったばかりです。