いよいよ山場、2024ジャパンゴルフツアー賞金王レース
3週間のオープンウィークを挟み、いよいよジャパンゴルフツアーも4連戦を残すのみとなりました。
次戦は三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡県・太平洋クラブ御殿場コース)、ダンロップフェニックス(宮崎県・フェニックスCC)、カシオワールドオープン(高知県・kochi黒潮CC)、そして最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ(東京都・東京よみうりCC)と続きます。
4試合とも優勝賞金が4000万円、まだまだ逆転があります。
現在の賞金獲得トップ10を以下に示します。
1.現在の賞金獲得トップ10
1位 平田憲聖 1億 732万円(4勝)
2位 金谷拓実 9620万円(2勝)
3位 木下稜介 7999万円(1勝)
4位 今平周吾 7120万円(1勝)
5位 桂川有人 6710万円(1勝)
6位 杉浦悠太 6001万円(1勝)
7位 米澤蓮 5914万円(2勝)
8位 小木曽喬 5583万円(1勝)
9位 幡地隆寛 5457万円(2勝)
10位 岩田寛 4703万円(1勝)
2.トップ10の現状
〇今年は”もう終わり”、桂川有人
https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/173873/1/
ISPSHANDA選手権(欧州・日本どっちが勝つかトーナメント)で優勝し、DPワールドツアーの出場資格を得た桂川。
先日のZOZOチャンピオンシップを”今年の一区切り”とし、来月行われるDPワールドツアー2025シーズン・ネッドバンクチャレンジ(南アフリカ)に出場する予定のため、1か月間でオフと来シーズンに向けたトレーニングを実施。
よって今年はもうジャパンゴルフツアーに出場する予定はないため、賞金王争いから一足早く”離脱”しました。
〇”月間3勝”を挙げた一時の勢いがない、平田憲聖
9月に伊澤利光以来23年ぶりのツアー3勝を挙げ(今季4勝)、今シーズンの獲得賞金が全選手唯一の1億円を超えている平田。
ストロングポイントのパッティングが冴えまくり、他の追随を全く許さない状況でした。
回りから賞金王の話が出始めると少し委縮してしまったのか、10月は結果が出ないまま終了。
賞金王争いを初めて経験する平田にとって、試練の4連戦が始まります。
〇大会の実績及び賞金王争いの経験が豊富な2人が平田を追いかける、金谷拓実と今平周吾
先月の2試合に優勝した、賞金ランク2位の金谷拓実と3位の今平周吾。
金谷は開幕戦で優勝するも、シーズン途中では得意のパッティングに悩み結果を出せませんでしたが、オープンウィークのミニ合宿でパッティングの修正を行い、効果が表れる格好に。
2017年のツアー初優勝から、毎シーズン1勝以上を挙げてはいるものの、最近は若手の台頭もあり今年は勝ち星に恵まれなかった今平。
東京GC(埼玉県狭山市)で行われた日本オープン、会場に近い入間市で育ったこともあり絶対に欲しいタイトルで、最終日最終ホールでみせた20mある長いバーディーパットを決めたとき、プロ生活で今まで見せなかった表情を表し、節目のツアー10勝目を初めての日本タイトルで飾りました。
これから始まる4連戦のうち、VISA太平洋(18年金谷・当時アマチュア優勝、昨年今平)、フェニックス(19年今平、20年金谷)で優勝経験があり、そして今平は18・19年と2年連続賞金王。
金谷も昨年中島啓太との賞金王争いをした経験もあるため、この時期の大切さをいやというほど知っている2人が後ろにいるというのが、平田にとって大きなプレッシャーになること間違いありません。
〇松山英樹と中島啓太に次ぐ”ルーキーイヤー”賞金王に注力するため終盤の国内4連戦を選択、杉浦悠太
昨年にプロ転向宣言をして、今年が実質的なルーキーイヤーとなった杉浦悠太。
7月の日本プロゴルフ選手権で”プロ”初優勝を果たし(ツアー2勝目)、開幕から安定した成績を残してきたため、松山と中島に次ぐ”ルーキーイヤー”での賞金王の期待が高まりました。
しかしこのとき右ひじを痛めていたことが判明、治療してもなかなか痛みが引かなかったため、平田が無双していた9月に1か月試合から離れ、治療に専念してきました。
地元愛知のバンテリン東海クラシックから本格復帰し、徐々に調子を取り戻して臨んだZOZOチャンピオンシップ。
初めて出場したPGAツアーでいきなりトップ10入りしたため、次戦のワールドワイドテクノロジー選手権(メキシコ)出場権を獲得しました。
しかし賞金王争いという大事な時期に、メキシコまでの長旅をしてまで自分のコンディションを崩したくないという思いがあったのでしょうか、賞金王争いに注力する考えを示しました。
昨年アマチュア優勝したフェニックスもあるので、ここで一泡吹かせればルーキーイヤーでの賞金王も夢ではありません。