2024PGAツアー ジェネシススコティッシュオープン
1.日程及び会場
〇日程 2024年7月11日~14日
〇会場 ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)
〇全長 7237Y(Par70)
2.結果
優勝 ロバート・マッキンタイア -18
(PGAツアー2勝目)
2 アダム・スコット -17
3 ロマイン・ランガスク -15
T4 アーロン・ライ -14
T4 ロリー・マキロイ -14
T4 イム・ソンジェ -14
T4 サティス・ティーガラ -14
T4 コリン・モリカワ -14
T4 ルドビグ・オーベリ -14
3.昨年のリベンジ成功、25年ぶりにナショナルオープンで母国の選手が優勝、ロバート・マッキンタイア
昨年の悔し涙が、今年は嬉し涙に変わりました。
首位を2打差で追いかけたロバート・マッキンタイアが、1イーグル3バーディー2ボギーの3アンダー67で回りトータル18アンダーで逆転優勝を挙げ、今年のカナディアンオープンに次ぐPGAツアー2勝目、DPワールドツアー3勝目となりました。
スコットランドの選手がスコティッシュオープンを優勝したのは、25年前にDPワールドツアーのレジェンド選手である、コリン・モンゴメリー以来2人目です。
〇ラフにあったスプリンクラーが勝負の分かれ道
最終日も全体的にスコアを伸ばしていく中、首位のルドビグ・オーベリとの最終組だけ空気が重い展開に。
序盤の2H(Par4)でボギーが先行、5H(Par4)で取り返すも なかなかスコアを伸ばしきれません。
後半も1バーディー1ボギーで重い空気を振り払えない中、迎えた16H(Par5)のティーショットが右のラフに入ったマッキンタイア。
しかしここで”幸運”がありました。
ラフに入ったボールに近くにスプリンクラーヘッドがあり、スタンスをしたときにスプリンクラーにかかってしまい、人工の障害物ということでドロップが可能に。
ドロップ後の第2打が何とピン右2mにつけるスーパーショットとなり、難なくイーグル。ここが優勝への大きな分岐点となりました。
〇昨年のリベンジを果たした18H
昨年もロリー・マキロイと優勝争いを演じ、向かい風が吹きつける18H(Par4)で左ラフからハイブリッドで打った第2打がピンに近づくショットを放ちバーディーで先にホールアウトしたマッキンタイア。
しかし最終組のマキロイが残り220Yを2番アイアンで打った第2打がピン奥につけ、バーディーパットを決め優勝を目前で逃しました。
しかし今年はティーショットが右のラフに行くも第2打をピン左6.5mにつけ、このバーディーパットを決めて地元の大観衆から大きな歓声を浴び続けました。
〇今年ナショナルオープン2勝目、全英オープンも期待大
5月のカナディアンオープンでPGAツアー初優勝、そして母国のスコティッシュオープンで今年ナショナルオープン2勝を挙げたマッキンタイア。
次はナショナルオープンの総本山であり、今年のメジャー最終戦の全英オープンがロイヤルトゥルーンで開催。
再び母国の声援を受け、”ホーム”のアドバンテージを受けながらブライアン・ハーマンに続く”レフティー連覇”を狙います。
4.5年ぶりの優勝はお預けでも、厚いフィールドで十分に戦えることを証明、アダム・スコット
20年のジェネシスインビテーショナル以来のPGAツアーを目指した、アダム・スコット。
8H(Par4)でダブルボギーを叩くもののバーディーを積み重ね、いつの間にか優勝争いの最前線に。
14H(Par3)でティーショットがピン手前40cmにつけるスーパーショットとなり、一時は2位に2打差をつける単独首位に立ちました。
最後はマッキンタイアのチャージに屈し久しぶりの優勝を挙げられませんでしたが、メジャーに匹敵する今大会のフィールドで、今月16日に44歳になるスコットにとって十分戦えたのは自信になったでしょう。
全米オープンでは世界ランクギリギリ60位に滑り込み、メジャー大会連続出場を92に伸ばし、現在も継続中です。
今大会の結果で現在64位の世界ランクが上昇し、再び50位内に入ることが確実視されています。
まだまだこの記録を途絶えるわけにはいきません。