全米プロゴルフ選手権プレビュー②
前回に引き続き、有力選手を紹介します。
4.全米プロも初出場、マスターズのインパクトは大だが膝痛が懸念材料、ルドビク・オーベリ(オーバーグ)
メジャー初出場のマスターズで、あわやシェフラーを破り初メジャーかというところまで来たオーベリ。
結果は単独2位でしたが、世界のゴルフファンに名前を売り込むことは大成功でした。
PGAツアーユニバーシティからプロ転向してもうすぐ1年、3000番台だった世界ランクも一気に6位まで登り詰めた、次期スター候補生です。
ショットに関してはすでに強豪選手とも渡り合える実力、初出場の全米プロでもシェフラーに対抗できる優勝候補に挙げられるまでになりました。
しかし2週間のオープンウィーク明けに出場する予定だった、ウェルズ・ファーゴ選手権を膝痛の為棄権しました。
医師の判断を仰ぎ、無理して出場することはないと判断した格好です。
膝痛からのぶっつけ本番となりますが、シェフラー同様万全な状態でメジャーに臨んで欲しいです。
5.世界ランクトップ3に入るも、週末に進めなかったマスターズの鬱憤を晴らしたい、ウィンダム・クラーク
昨年のウェルズ・ファーゴ選手権でツアー初優勝、全米オープンも余勢でメジャー初優勝を挙げ一気にトッププレーヤーの地位を築いたウィンダム・クラーク。
今年もAT&Tペブルビーチプロアマで優勝し、3月のフロリダ2連戦でともにシェフラーに次ぐ悔しい2位を経験しました。
この勢いで初出場のマスターズに臨みましたが、強風が吹き荒れる中でのオーガスタに手が出ず、カットの憂き目に遭いました。
前戦のRBCヘリテージは、最終日猛チャージを仕掛け何とか3位に入り面目を保ちました。
世界ランクも3位となりクラークも実力者の仲間入りとはなりましたが、やはり全米プロなどのメジャーに優勝することで、ファンに認められることでしょう。
6.グリーンジャケットセレモニーで見せた寂しい表情はもう見せたくない、これに勝てばグランドスラムに王手、ジョン・ラーム
タイガー以来4人目の連覇をかけて、意気揚々とオーガスタに乗り込んだラームですが、大半の選手同様強風に悩まされて何とか戦い抜いたにも関わらず、結果は45位で終了。
昨年グリーンジャケットを着せてもらったシェフラーに、今年は逆にジャケットを着せていたラームの表情が、何とも寂しそうでした。
2週間のオープンウィーク後、アデレードとシンガポールで行われたLIVゴルフ2試合は派手なものではなかったものの、ラームの実力を所々垣間見た印象でした。
一昨々年に全米オープンでメジャー初優勝、昨年マスターズで優勝とすでに2冠を持っているラーム。
全米プロに優勝すれば、キャリアグランドスラムに向けて全英オープンを残すのみとなります。
マスターズの”雪辱”を晴らしたいところです。
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