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世界のゴルフ動向 その49


1.「グローバル・アマチュア・パスウェイ」第1回ランキング発表

 DPワールド(欧州)ツアー、R&A(ロイヤルアンドエイシェントクラブ)、米国男子ツアー(PGAツアー)がアマチュア選手のキャリアを支援するため、世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)を元にした「グローバル・アマチュア・パスウェイ」を立ち上げたことを発表した。
 これは、大学生以外のアマチュア選手がDPワールドツアーや世界中のツアーに参戦できる道を作るもの。グローバル・アマチュア・パスウェイはNCAAチャンピオンシップの終了時、ディビジョンⅠの大学ゴルファーにPGAツアー公認のツアー(PGAツアー、コンフェリーツアー、PGAツアーアメリカズなど)のメンバーシップを与える『PGAツアー・ユニバーシティ』を補完し、アマチュアエリート選手に機会を提供する。

 グローバル・アマチュア・パスウェイのポイントランキング1位かつ、WAGRトップ20に入った1名が来シーズンのDPワールドツアー出場権を獲得する。グローバル・アマチュア・パスウェイの対象となる大会に出場した選手は、WAGRが付与する同等のポイントを獲得する。

 もしこの制度が以前から存在していたら、アマチュア時代に輝かしい実績を残した松山英樹やトミー・フリートウッド(イングランド)、ミンウー・リー(オーストラリア)といった選手たちが恩恵を受けていた。

 DPワールドツアーの最高責任者ガイ・キニングス氏は「私たちは、R&Aや米国男子ツアーのパートナーとともに、グローバル・アマチュア・パスウェイを通じて、エリートアマチュア選手に新たな機会を提供できることを嬉しく思う」とコメントした。

 グローバル・アマチュア・パスウェイ・ランキングの対象となるには、下記の基準を満たさなければならない。
・NCAAディビジョンⅠの選手ではないこと
・ランキング対象期間に20歳以上であること
・WAGR200位以内であること
・登録期間終了時点においてWAGR200位圏外で、シーズンの後期登録期間終了前の時点でWAGRトップ100に上がった者

 また第1回ランキングの登録期間は今年10月13日までとなっている。

ALBANET(一部加筆)

 現在PGAツアーでは大学生アマチュアゴルファーを対象とし、優秀な成績を収めた選手が大学卒業後すぐにプロに転向し、PGAツアーのツアーカードを手に入れられる制度、PGAツアーユニバーシティがあります。
 アメリカの大学に在学している選手だけが対象となっているため、他の選手達はその恩恵に授かれませんでした。
 そこで今年から「グローバル・アマチュア・パスウェイ」がゴルフ3団体を主体として立ち上げ、世界のアマチュア選手のモチベーションにしようとしたものです。

 第1回のランキングは以下の通りです。

グローバル・アマチュア・パスウェイランク(DPワールドツアーHPより引用)

 中国のディン・ウェンリィが暫定1位、中野鱗太郎は13位です。

2.PGAツアーユニバーシティランク、来年卒業する選手のランキングが発表

 来年卒業を迎える選手を対象とした、PGAツアーユニバーシティランクが発表され、アリゾナ州立大在学中のプレストン・サマーヘイズが1位になることが明らかになりました。
 ランキング上位5人は以下の通りです。


PGAツアーユニバーシティランク5傑(PGAツアーHPより引用)

 1位 プレストン・サマーヘイズ(アリゾナ州立大)
 2位 オマール・モラレス(UCLA)
 3位 ブレンダン・ヴァルドス(オーバーン大)
 4位 カラム・スコット(テキサス工科大)
 5位 ジャクソン・ヴァン・パリス(ヴァンダービルト大)

 なお今年卒業するゴードン・サージェント(ヴァンダービルト大)ですが、すでにアクセラルート(※)で来シーズンからPGAツアーに出場可能であるため、ランキングに名前がありません。

(※)アクセラルート
 大学在学中に主要な賞を獲得したり、大会で好成績を収めポイントを獲得し、合計20ポイントに到達したらその時点でPGAのツアーカードを取得できる制度

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